平成23年5月15日
朝起きれば前日に増して青空が広がり、富士山や南アルプスがくっきりと見えている。前日の乾徳山の疲れはほとんど無いように思えた。ならば少しだけ山へ・・・楽なコースを選んで、河口湖大石の林道を奥まで車で詰めて、最短ルートを十二ヶ岳まで行くことに当日の朝決めて出発した。
コースの入り口は現在砂防ダムの工事を行なっていて、その後どうなっているのか見ておきたかったことが一つ、もう一つは初めてこの道を歩いた平成19年5月、フタバアオイという変わった花をここで見かけたのだが、翌年の6月は発見できなかった。まだ残っているのかどうか?8時45分林道突き当りの砂防ダム工事現場に到着すると、日曜日なので工事は行なっていないが、プレハブ小屋前の広い駐車スペースにはゲートが設置されて一般車は入れないようになっていた。ゲート前の道脇に車を止めさせてもらう。
砂防ダム工事現場。工事はかなり進んでいるが、まだ重機が上部に置かれている。
登山道脇に設置されている荷揚げ用モノレール
砂防ダム上部。藁のむしろが敷き詰められている。
砂防ダム工事はだいぶ進んでいて、荷揚げ用のモノレールが設置され、もともとはガレて崩落した沢だった登山道左脇はダムに変わり、崩れていた斜面にはこれから草が生えてくるように藁のむしろが一面に敷き詰められてきれいに様変わりしていた。かつての登山道は草や笹が生い茂る道だったのだが、すっかり刈り払われてきれいになり、日当たりが良くなっていた。反面、中腹に咲いていたギンランは姿を消していた。
エンレイソウ
ワチガイソウ
花名不明
ユキザサ
砂防ダム工事の上部がフタバアオイを発見した場所で、登山道を左に逸れて山の斜面を捜すと、容易にフタバアオイを発見できた。しかも以前にも増してたくさん生えていた。日当たりが良くなって数が増えたようだ。バイケイソウやハシリドコロなどの毒草も増えている。斜面を右に左に三脚担ぎながらうろつき、写真を撮りながら登ったために、稜線の金山コルにたどり着くまでに1時間半もかかった。
フタバアオイ 以前よりも増えていた。
同上 この花はギフチョウの食草になるが、御坂山塊では絶滅してしまっている。
ハシリドコロ これも増えている。食べると大変なことに・・・
時間は10時半、金山のコルから十二ヶ岳までは30分もあれば到着できるのだが、花と富士山撮影に良い場所が無いかどうか探しながら歩いていると、途中の岩陰にピンク色の花を発見。岩のところの急斜面を下りて近付いてみると、初めて出会うコイワザクラだった。かつて毛無山から十二ヶ岳への竜の背を歩いてこの花を探したことがあったが、時期が早く発見できなったことがあった。見たかったこの可愛らしいピンクの花にやっと出会えた。その場所に咲いていたのは数輪だけだったが、さらに進んで行くと右側の谷(鬼ヶ岳側)の斜面に群落になってたくさん咲いているところが何ヶ所もあった。花を楽しみつつ、存分に写真を撮りながら歩いていると、十二ヶ岳まで1時間半もかかり、12時にようやく山頂到着。真面目に歩けば1時間半で到着できる最短ルートを3時間以上もかけて歩く贅沢な登山となった。
稜線の林越しの富士山 新緑はこれから。
こんな感じでツツジを入れて撮影できれば良いのだが、残念ながらこの木はツツジではない。
発見、コイワザクラ。
コイワザクラと鬼ヶ岳
コイワザクラの群落 たくさん咲いていた。
十二ヶ岳山頂はたくさんの人が休憩して食事をとっていたので、山頂から少し金山側に戻った眺望の良い場所で昼食をとる。眼下に西湖を望み、その向こうに大きく富士山が聳え立つ。御坂山塊から見る富士山はひときわ大きくて格好良い。稜線上に白いスミレが何か所か咲いていたが、休憩した足元にもそのスミレが咲いており、撮影して後に虫林花山師匠に鑑定していただいた結果、ヒメスミレサイシンということがわかった。御坂山塊をはじめとするフォッサマグナ沿いに咲くスミレらしい。先日本社ヶ丸に登った際に見つけた白いスミレもこれだが、これとは別に良く似たシコクスミレというのがこの季節には咲いているらしい。
十二ヶ岳と富士山
十二ヶ岳山頂 たくさんの人が富士山の眺望を楽しみながら休憩していた。
眼下の西湖と富士山
隣の鬼ヶ岳。新緑は中腹まで、あと1~2週間で稜線まで緑色になる。ツツジも咲く。
足元に咲いていたヒメスミレサイシン
帰りは真面目に(?)下山し、1時間かからずにゲートに到着した。コイワザクラという前から見てみたいと思っていた花に出会えた、思いがけない収穫があった十二ヶ岳稜線歩きだった。
朝起きれば前日に増して青空が広がり、富士山や南アルプスがくっきりと見えている。前日の乾徳山の疲れはほとんど無いように思えた。ならば少しだけ山へ・・・楽なコースを選んで、河口湖大石の林道を奥まで車で詰めて、最短ルートを十二ヶ岳まで行くことに当日の朝決めて出発した。
コースの入り口は現在砂防ダムの工事を行なっていて、その後どうなっているのか見ておきたかったことが一つ、もう一つは初めてこの道を歩いた平成19年5月、フタバアオイという変わった花をここで見かけたのだが、翌年の6月は発見できなかった。まだ残っているのかどうか?8時45分林道突き当りの砂防ダム工事現場に到着すると、日曜日なので工事は行なっていないが、プレハブ小屋前の広い駐車スペースにはゲートが設置されて一般車は入れないようになっていた。ゲート前の道脇に車を止めさせてもらう。
砂防ダム工事現場。工事はかなり進んでいるが、まだ重機が上部に置かれている。
登山道脇に設置されている荷揚げ用モノレール
砂防ダム上部。藁のむしろが敷き詰められている。
砂防ダム工事はだいぶ進んでいて、荷揚げ用のモノレールが設置され、もともとはガレて崩落した沢だった登山道左脇はダムに変わり、崩れていた斜面にはこれから草が生えてくるように藁のむしろが一面に敷き詰められてきれいに様変わりしていた。かつての登山道は草や笹が生い茂る道だったのだが、すっかり刈り払われてきれいになり、日当たりが良くなっていた。反面、中腹に咲いていたギンランは姿を消していた。
エンレイソウ
ワチガイソウ
花名不明
ユキザサ
砂防ダム工事の上部がフタバアオイを発見した場所で、登山道を左に逸れて山の斜面を捜すと、容易にフタバアオイを発見できた。しかも以前にも増してたくさん生えていた。日当たりが良くなって数が増えたようだ。バイケイソウやハシリドコロなどの毒草も増えている。斜面を右に左に三脚担ぎながらうろつき、写真を撮りながら登ったために、稜線の金山コルにたどり着くまでに1時間半もかかった。
フタバアオイ 以前よりも増えていた。
同上 この花はギフチョウの食草になるが、御坂山塊では絶滅してしまっている。
ハシリドコロ これも増えている。食べると大変なことに・・・
時間は10時半、金山のコルから十二ヶ岳までは30分もあれば到着できるのだが、花と富士山撮影に良い場所が無いかどうか探しながら歩いていると、途中の岩陰にピンク色の花を発見。岩のところの急斜面を下りて近付いてみると、初めて出会うコイワザクラだった。かつて毛無山から十二ヶ岳への竜の背を歩いてこの花を探したことがあったが、時期が早く発見できなったことがあった。見たかったこの可愛らしいピンクの花にやっと出会えた。その場所に咲いていたのは数輪だけだったが、さらに進んで行くと右側の谷(鬼ヶ岳側)の斜面に群落になってたくさん咲いているところが何ヶ所もあった。花を楽しみつつ、存分に写真を撮りながら歩いていると、十二ヶ岳まで1時間半もかかり、12時にようやく山頂到着。真面目に歩けば1時間半で到着できる最短ルートを3時間以上もかけて歩く贅沢な登山となった。
稜線の林越しの富士山 新緑はこれから。
こんな感じでツツジを入れて撮影できれば良いのだが、残念ながらこの木はツツジではない。
発見、コイワザクラ。
コイワザクラと鬼ヶ岳
コイワザクラの群落 たくさん咲いていた。
十二ヶ岳山頂はたくさんの人が休憩して食事をとっていたので、山頂から少し金山側に戻った眺望の良い場所で昼食をとる。眼下に西湖を望み、その向こうに大きく富士山が聳え立つ。御坂山塊から見る富士山はひときわ大きくて格好良い。稜線上に白いスミレが何か所か咲いていたが、休憩した足元にもそのスミレが咲いており、撮影して後に虫林花山師匠に鑑定していただいた結果、ヒメスミレサイシンということがわかった。御坂山塊をはじめとするフォッサマグナ沿いに咲くスミレらしい。先日本社ヶ丸に登った際に見つけた白いスミレもこれだが、これとは別に良く似たシコクスミレというのがこの季節には咲いているらしい。
十二ヶ岳と富士山
十二ヶ岳山頂 たくさんの人が富士山の眺望を楽しみながら休憩していた。
眼下の西湖と富士山
隣の鬼ヶ岳。新緑は中腹まで、あと1~2週間で稜線まで緑色になる。ツツジも咲く。
足元に咲いていたヒメスミレサイシン
帰りは真面目に(?)下山し、1時間かからずにゲートに到着した。コイワザクラという前から見てみたいと思っていた花に出会えた、思いがけない収穫があった十二ヶ岳稜線歩きだった。