山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

喪中につき

2014年11月26日 | 番外編
 
 
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流れなかった獅子座流星群 朝霧高原  平成24年11月18日

2014年11月25日 | 星空
 獅子座流星群のピークは前日の11月17日未明だったのだが、その日は山梨県は雲の多い空模様で流星群観察には不向きだった。翌日の18日、夕方は雲の多い空模様だったが、天気図、雲画像を見ると深夜には晴れてきそうだ。目覚まし時計を未明3時にセットして10時に寝る。

 予定通り3時に起きて向かう先は朝霧高原だ。この日は月齢26の細い月が獅子座の下に位置しており、朝霧高原からだと富士山の山頂あたりに昇って来るはずだ。月と一緒に流星が写せるはずだ。山頂ど真中に月が昇る場所を計算して出かけたのだが、その時間には富士山頂に雲がかかり、月が隠れてしまっていた。場所を変更、月がもう少し高い位置で富士山頂に昇る位置を探して移動し、朝霧高原道の駅の裏側にある広場で三脚を構える。時刻はもう4時40分、撮影できるのは1時間ほどだ。月を入れた構図で流星が流れてくれれば良いのだが・・・。1台のカメラEos7Dは構図を決めて固定し、20秒間露出の連続撮影でタイマーをセットしてシャッターを切り続ける。もう1台のEos40Dは固定せずに構図を変えながら撮影を試みる。


    固定したEos7Dの画像。ちょうど富士山頂に月が昇っている。このくらい星が写ってくれれば、流星も写るはず。


    富士山頂に現れた明るい星はおとめ座のスピカ。左手に明るく輝く星は牛飼い座アルクトゥールス。


    肉眼で1個も流星が確認できないうちに、あっという間に薄明の時を迎えてしまう。


    縦位置、E0s40Dの画像。


    Eos40D, 12mm f3.5, Iso640 上空に明るく輝く星は木星。その下に獅子座がいるのだが、薄明の空ではもはや確認は難しい。


    西の空に傾いたオリオン座と冬の大三角形


 5時半近くになると空が白々としはじめ、星の輝きは次第に薄れて行く。もはや流星を捉えるのは困難となってしまった。肉眼で見ていた空に流星は目撃できず、70カットほど撮影したEos7Dの画像の中にも、流星は一つも写っていなかった。
   

    薄明の空に昇る月


    露出を変える。もはや流星の撮影は困難。


    地平線が色付き始める。


    地球照の月


    200mm望遠で捉えた地球照の月


    夜明けの空に昇る月


 もはやここまで。場所を精進湖に移動して夜明けの景色を楽しむ。相変わらずのカメラマン人気のスポットで、7~8人の先客が三脚を立てて夜明けを待っていた。


    精進湖の朝。風が強く、湖面が揺れてすっきりしたダブル富士にはならない。


    上空にはもう消えそうな細い月。


    日の出


    精進湖の日の出


 なかなか流れてくれない獅子座流星群。調べてみると33年周期くらいで大きな宇宙の塵の中に突入するらしい。大流星群となるかもしれないのはまだ25年くらい先ということになるのだろう。生きているかどうか?

 次に狙う流星群は12月14日をピークとする双子座流星群だ。ここ数年は安定して1時間に30個以上流れているが、この流星群のピークは日曜日の夜となる。翌日の仕事を考えると行けるかどうか?1日早い前日の夜は山梨地方部会なる学会と重なってしまっている。さて、どうするか?天気図と雲画像を見ながら、日が近付いてからどう動くか考えることにする。



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笠雲とレンズ雲の富士山 新道峠から中藤山  平成26年11月2日

2014年11月21日 | 御坂・毛無・天子山系
 11月1日は長野県岡谷市の岡谷市文化会館カノラホールで1966カルテットを迎えてのカノラウィークエンドコンサートが開催された。コンサートだけに行くのはもったいないので、岡谷市界隈で簡単に登れそうな山に登ってからという計画で、まだ登ったことが無い守屋山山頂で昼食をとって下山、どこかの温泉でひと風呂浴びてからコンサートに出かける予定を立てた。しかし、この日の天候はあいにくの曇り時々雨。前日に山は中止してコンサートのみ行くことになった。メンバーはうーさん、高山君、大久保さんと私の4名。諏訪湖のほとりのソバ屋で夕食をとってから、開場30分前にカノラホールの駐車場に行くと、既に満車で車が止められない。隣にある市役所の立体駐車場に案内されてそこに止めるが、こちらも最上階しか空いていなかった。1966カルテットのコンサートの他にもうひとつイベントが行われていたらしく、そのための大混雑となったようだ。ニューアルバム『Abbey Road Sonata』の曲を中心に約20曲披露してくれたが、今度のアルバムは今まで以上に音楽性と芸術性の高い、ロックながらクラシック曲に近い仕上がりとなっており、あっという間の2時間だった。


    6月に銀座王子ホールで行われたコンサートの時にいただいたポスターにようやくサインが入った。


 長野からの帰り道、中央道で山梨県に入ったあたりで薄雲を透かして月が見え始めた。明日は天候が回復しそうだ。この空の様子だと、うまくすれば朝は雲海の上に浮かぶ富士山が見られるかもしれない。しかし、早朝起きられるかどうか・・・。


 朝7時に起床して三つ峠ライブカメラをチェックすると、予想した通り河口湖を雲が覆い、その上に富士山が立っていた。これから出発してもおそらくはもう雲海は消えてしまっているだろうが・・・どうするか考えている間に時間はどんどん過ぎて行く。準備して出かけることにして、一番手っ取り早い新道峠に行ってみることにする。


    雲に覆われた甲府盆地と釈迦ヶ岳。


    新道峠第2展望台から見る富士山。

 10時新道峠に到着。河口湖を覆っていた雲はもう消えてしまい、富士山山頂には不完全な笠雲がかかっていた。シンボルツリーのある第1展望台に行ってみてビックリ!お気に入りだったシンボルツリーが切られているではないか!!誰がこんな酷いことをするのか、展望を得るために切ってしまったのか?とこの時は憤りを感じたが、木を良く見てみると枝のところが折れ曲がっている。どうやら台風の影響で木が折れてしまったようだ。この木に霧氷が付いたところを富士山をバックに撮影するのが念願の夢だっただけに、倒れてしまって非常に残念である。


    新道峠第1展望台。ショック!お気に入りのシンボルツリーが切られている。


    左側の枝が折れ曲がっており、どうやら台風の影響で木が折れてしまったらしい。


    河口湖の上に現れたレンズ雲。

 ふと河口湖の上を見ると、面白い形の雲が現れていた。レンズ雲だ。いつも通り黒岳の展望台に行くか、それとも9年ほど前の悪天候の日に1度訪れただけでまだ富士山の姿を見ていない中藤山(なかっとうやま)方面に行ってみるか・・・。今後の撮影の事を考えて偵察の意味を兼ねて中藤山に行ってみることにする。小さなアップダウンがあるが、歩き易い尾根道が続く。


    ところどころに開けた富士山展望地がある。


    ここはいまいちだが、霧氷が付けば面白いかもしれない。


    手頃な展望岩が突き出ているが、右手の木が邪魔になって富士山の展望はいまひとつ。


    中藤山直下。好展望だが、中途半端に突き出たカラマツの木がちょっと邪魔。


    中藤山山頂と三角点。カラマツの林が切り開かれていて、やや窮屈な感じがする富士山だが、星の撮影には適度に河口湖の明りが遮られて良いかもしれない。


    中藤山先にある展望地。可哀そうなくらいに木が切られてしまっている。その先にある岩からの眺望は何も遮るものが無い好展望。


    左に河口湖と町、右に富士山というこの構図は中藤山界隈でいちばん良い(と思う。)


    カラマツの紅葉と十二ヶ岳・節刀ヶ岳。中央少し右寄りが十二ヶ岳、その右にチョンと尖っているのが節刀ヶ岳。


    この先は下りで大石峠に至る。ここまでで引き返す。

 中藤山近くの展望地で昼食をとる。富士山頂にかかった笠雲が少し成長し始め、その上にレンズ雲のようなものが出始めたので、もっと面白い形に成長するのではないかと待ってみたが、間もなく笠雲は縮み始めてしまった。本日これにて撤退。


    笠雲の富士山とレンズ雲の河口湖。


    笠雲とレンズ雲の富士山


 3年前だったか、釈迦ヶ岳の山頂で一夜を過ごしたふたご座流星群の夜、富士山の裾野ギリギリのところでカノープスらしき星が写っていた。ほぼ同じ標高で富士山裾野の展望が良い中藤山ならば、ひょっとしたら南の超低空に輝くこの星を捉えることができるかもしれない。
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