山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キバナウツギ咲く 三ツ峠  令和4年5月27日

2022年05月30日 | 山に咲く花
 ウコンウツギとの見分けがいまひとつ付けられず、ずっとウコンウツギだと思っていた三ツ峠で見た黄色いウツギが画像を見直してみるとキバナウツギであることが分かってきた。そろそろ花が見ごろになっている頃だと思う。しっかりと観察して撮影しておくために三ツ峠に行ってみる。いつもは下を見ながら花を探して歩くのだが、今回は上を向いて樹木を見ながら歩いてみる。


    茶色い花(実?)がぶら下がっている。サワシバか、あるいはクマシデか?


    葉の幅が広い。これはサワシバであろう。


    樹皮の皮目はもう少しはっきりしているはずだが、苔に覆われていていまひとつはっきりしない。


    葉が細い。これは良く見かけるバッコヤナギであろう。


    こちらは葉が広めである。おそらくネコヤナギ。


    ハウチワカエデの花がまだ咲き残っていた。


    こちらはウリハダカエデの花。風に揺れてなかなか撮らせてくれない。


    こちらのヒョウタンボクの花はまだ蕾だった。


    期待していたもうひとつのヒョウタンボクはもう花が散って結実し始めていた。


    今年は見られるだろうと思っていたこのヒョウタンボクだが、思っていたよりも花期は早そうだ。また来年会いに来よう。


    いちばん見たかったこの黄色いウツギは満開になっていた。


    やっとまともに見ることが出来たキバナウツギ


    既に少し痛み始めている。


    花には柄が無いと思っていたのだが柄はある。花筒の途中から花が膨らみ出す。


    こちらの花はちょうど見頃。


    キバナというよりも黄緑色の花が咲いている。


    花弁に網目状の模様が入る。


    木の幹は縦向きにひび割れて剥がれる。


    山頂近くに生えていたものはまだ咲き始めたばかりだった。

 見つけたのは4本であるが、探せばもっとあるだろう。やっと課題だったキバナウツギをしっかりと見ることが出来た。他にもいろいろと見て回ってきた。


    以前に葉を見てオオミネテンナンショウを期待していたのだが、これはミミガタテンナンショウだった。


    ホソバノアマナは運が良ければ見つかる程度。数はあまり多く無い。


    キバナノコマノツメは山頂直下に普通に咲いている。


    初めて見るスゲ。これはホソバヒカゲスゲ。


    普通に見るヒカゲスゲは有花茎が葉より上に出るが、このホソバヒカゲスゲは葉の根元に隠れるように付いている。


    イワシモツケがあるのではないかと思うのだが、これは普通のシモツケのようである。


    探していたヤナギの仲間は簡単に見つかった。これはシライヤナギ。岩場を好んで生育しており、茅ヶ岳や十二ヶ岳で生育を確認している。


    山頂に生えていたシライヤナギ


    結実した実。まだ綿毛は出していない。


    コマイワヤナギとの違いがいまひとつ分からず、葉を良く観察してみる。


    このシライヤナギでは葉の付け根と葉柄の部分に毛が生えている。たぶんコマイワヤナギは毛が無い。


    ミツバツツジはもうすぐ満開になる。残念ながら富士山は姿を見せてくれない。


    日没まで山頂で待っていると、一時だけ雲間から富士山が姿を現してくれた。


    時刻は午後7時、もう陽が沈んだ。さて、下山しよう。

 課題だったキバナウツギは十分に観察できたと思う。もうひとつの課題だったコウグイスカグラ(ミツトウゲヒョウタンボク)は思っていたよりも花期が早く、もう結実してしまっていた。5月連休か、それよりも早い時期に訪問しなければならないようである。来年に期待したい。シライヤナギは御坂山塊の岩場には普通に生育して居そうである。葉の柄の部分を見ればコマイワヤナギとの区別が可能なのではないかと思うが、もう少し検討が必要である。ミツバツツジと雲間の富士山の写真も撮れたし、収穫の多い三ツ峠の山行となった。

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笛吹川周辺の河川敷探索 山梨市  令和4年5月26日

2022年05月29日 | 里に咲く花
 山梨市の万力公園周辺の河川敷周辺を5月中旬に探索しているがあまり目ぼしいものは見つかっていない。その時に見たナヨクサフジと思わしき花は本当にそうなのかどうか、ずっとひっかかっている。自宅周辺に咲いているのはまず普通のクサフジで間違いないはずなのだが、この2種類の区別はいまひとつ釈然としない。別に探している蔓性の草はまだ見つかっておらず、前回とは場所を変えて今回も河川敷の周辺を探索してみる。


    河川敷の草むらに車を止めて探索を始める。


    たくさん生えているこのクサフジと思わしきものは、甲府市の自宅周辺に生えているものと比べると色が濃いように見える。


    さて、これはナヨクサフジなのかどうか?上唇が跳ね上がっておりナヨクサフジのように見えなくもないが・・・やはり分からない。


    たくさん茂っているこのイネ科の植物はコヌカグサではないかと思う。


    こっちはネズミムギか?いずれも帰化植物である。


    野生化したノビルと思われる。


    川の中に生えたオランダガラシ


    ユキノシタが咲いていた。


    草むらに潜んでいたイヌドクサ


    桃の木の下にたくさん生えていたこの草はスズメノカタビラだと思う。


    これはギシギシか?


    ピンク色のクサフジが混じっていた。


    クサフジ(あるいはナヨクサフジ)の色の薄いもの、ないしは白花になるのではないかと思う。


    これはカラスノエンドウ


    カラスノエンドウの花


    ツルには稜があるが、ヒレは無い。


    このカラスノエンドウに混じって、探している草があるのではないかと思う。

 ナヨクサフジはやはり区別するのはもう少し数を見て回らないと判別は難しそうである。ピンク色の花が見られたのはラッキーだった。探し物のカラスノエンドウに似た草はなかなか姿を見せてくれない。河川敷は流域が広くてそう簡単には見つからなそうである。6月に入るとそろそろ花が終わってしまっているのではないかと思うのだが、機会があれば別の場所を再探索してみたいと思っている。

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コキツネノボタンはまだ早かった 山中湖  令和4年5月25日

2022年05月28日 | 里に咲く花
 富士吉田に出張があり、仕事は午後4時に終わった。日が長くなったので日没までにはまだ時間がある。山中湖のコキツネノボタンがそろそろ咲いている頃ではないかと思い、訪れてみる。


    紅色が鮮やかなウツギの花が咲いている。


    さて、この判別が難しい花は何ウツギなのだろうか?


    花を見てみると花弁にはほとんど毛が無く萼片には毛が生えている。これはフジサンシキウツギ(富士三色空木)と見て良いと思う。

 この赤いウツギの仲間にはこのフジサンシキウツギの他にヤブウツギ、ベニバナニシキウツギがある。ヤブウツギは萼だけでなく花弁にも毛が多く、ニシキウツギは毛が少ない。フジサンシキウツギはヤブウツギとニシキウツギの交雑であろうと言われており、その中間的な毛の生え方をしている。良く見ても、なかなか判別に迷うことが多い。


    咲き終えたズミ。八ヶ岳で見てきたエゾノコリンゴと良く似ている。


    しかし、このように切れ込んだ葉が出るのはズミで、この葉が見つかればズミと判別出来る。


    湖畔に下りてみる。スジヌマハリイは良く見かける。


    普通に生えているこのスゲ。


    これはヤガミスゲと思われる。若い個体で花序はまだ開いていない。


    毎度判別に迷うこのスゲ


    オニナルコスゲと思われる。


    昨年初めて花を見たエゾミソハギ。ミソハギとの違いは葉が茎を抱いているかどうかだが、これは茎を抱いており、エゾミソハギで間違い無さそうだ。


    イヌガラシというアブラナ科の植物


    コキツネノボタンを探すが、まだ小さなものばかりで花が見つからない。


    太い茎の先が無くなっている。これは食害かも知れない。


    花が咲きそうなものがあったが、これは葉の幅が広く、キツネノボタンのほうだと思う。


    一株だけ花を付けている個体があった。


    花はまだ開いていない。


    夕暮れの山中湖。富士山は姿を現さなかった。

 期待していたコキツネノボタンはまだ時期が早く、見ごろは2週間くらい先になるのではないかと思う。6月は富士吉田方面への出張が多くあり、時間がとれれば再訪してみたいと思う。スゲも成熟して果胞を付けている頃だろう。

 甲府に戻る途中で電話が鳴った。何かと思えば、本日の夜に山岳連盟自然保護グループの会合があるのをすっかり忘れていた。一部高速道路を使って急いで戻り、30分遅れで会合に出席することになってしまった。

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ヒロハハナヤスリはどうなっているだろうか? 北杜市  令和4年5月25日

2022年05月27日 | シダの仲間
 今年はヒロハハナヤスリを見に行けずにいたが、どうなっているだろうか?例年ならば草刈りが行われて今ごろは残骸しか残っていない頃である。日が長くなったおかげで時刻は5時を過ぎてもまだ明るい。尾白川渓谷からの帰り道にちょっと立ち寄ってみることにする。


    立ち寄ってみるものである。ヒロハハナヤスリは今年は刈られずに残っていた。


    刈られてしまった残骸しか見て来なかったのだが、こんなに長く胞子穂を伸ばしている。


    元気に育っていたヒロハハナヤスリ


    胞子嚢は側面が割れてもう胞子が飛び出してしまっている。


    こちらは胞子が飛び出して枯れ始めている。


    もう1ヶ所のヒロハハナヤスリの群落


    日影になるこの場所はひとまわり大型である。胞子嚢はもう割れているようである。


    ニガナがたくさん咲いていた。


    これはコデマリのようである。


    もう1種類、葉の細い花が咲いている。これはトサシモツケと思われる。


    ズミの花は満開を少し過ぎていた。


    驚いたのがこのギンランのような花。例年だと草刈りされて花が咲くまで残っていないのだが、今年は咲いたようである。


    こんなに大きくて花をたくさん咲かせるギンランがあるのだろうか?


    株数は2株だけ。ひょっとしたらこれはギンランでは無くてクゲヌマランかもしれない。

 草刈りされない年もあるようだ。胞子嚢が割れているヒロハハナヤスリを初めて見ることが出来た。ランの花は令和2年5月に白い花が咲いているのを確認しているが、クゲヌマランかどうかはもう少し検討が必要であろう。来年に期待したいと思う。

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そのほかに見てきた花と樹木 尾白川錦滝他  令和4年5月25日

2022年05月26日 | 渓谷
 錦滝界隈で見てきたのはユキワリソウだけでなく、他にもう1種類どうしても見ておきたい花があった。それとおそらくこの界隈ならば生育している可能性が高いヤナギの木の仲間も探して歩いてみた。


    どうしても見ておきたかったのがこの白い花。


    タガソデソウ。林道脇に何気なく目立たずに咲いているので、今までは珍しい花とは思わずに通り過ぎていた。


    地味に美しい花


    半透明な花弁がまた美しい


    崩落地ではいちはやく増殖したようでそれなりの個体数が生育していた。


    キケマンのようだが、細い葉も見えているようである。


    タネツケバナの仲間だが、葉が細く真直ぐに立ち上がり、タチタネツケバナになるのではないかと思う。


    山の主としばらくにらめっこした。


    これは普通に見かけるバッコヤナギ。葉の向きが整っておらずザワザワした葉の付き方をする。


    探していた木というのがこれ。


    花穂が出ている。ヤナギの仲間で間違いない。これは分布域から見てコマイワヤナギと思われる。


    日当たりの良い岩場を好んで生育しており、結構な数があった。


    若い果実


    綿毛を出して種を飛ばしている。雌雄異株のヤナギである。


    コマイワヤナギとシライヤナギは良く似ていてまだ自信を持って区別が出来ない。この葉柄や茎には毛が生えていないように見える。


    ハウチワカエデの赤い実。花は下向きに咲くが種になると上を向くようだ。


    おそらくアサノハカエデ


    花が咲いているが、これは雄花序のようである。


    良く見かけるが何だか分からなかったこの葉。これはダンコウバイの葉。花が終わるとこんな三ツ出の葉を付ける。


    フジの花が満開


    真っ赤なヤマツツジの花

 本日も樹木を含めていろいろと見て回ってたくさんの写真を撮り歩いてきた。コースタイムの2倍近くの時間を費やしてしまったが、新しい発見やそれなりの成果があった探索だったと思う。

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ユキワリソウ三昧 尾白川錦滝他  令和4年5月25日

2022年05月26日 | 渓谷
 錦滝のユキワリソウを見に行くのはずいぶん久しぶりな気がする。林道の途中が崩落してもう3年くらい経つであろうが、その前から訪れていない。他にも見たい花や探し物の植物などがあり、探索に出かけてみる。


    ヤマツツジの赤い花


    白いヒメウツギの花


    たぶんアイヅシモツケ


    林道の周辺で圧倒的に多いのがこのスゲ、ヒゴクサ。


    たまに生えているテキリスゲ。珍しいものでは無い。


    たくさん生えているこのスゲ。


    ヒナスゲ。このこげ茶色をしているほうが雄小穂。


    果胞になっているこっちが雌小穂。雌雄異株のスゲ。


    良く似ているがこれは別のスゲ。


    上に茶色い雄小穂、下に雌小穂がある。おそらくこれはイトスゲと思われる。


    林道の崩落地。ロープが張られているが危険な場所で、慎重に通過する。


    クリンソウが満開。


    錦滝に到着。


    滝の脇の岩壁にユキワリソウが咲いている。


    しかし訪問時期がやや遅く、花はもう痛み始めている。


    ヒメレンゲはまだ5分咲きくらいだった。

 期待していたユキワリソウは少し時期が遅く花はもう痛んでいた。林道のもっと先にはクモイコザクラが咲いている場所があるらしいのだが、私はまだ見たことが無い。教えてもらった場所に行ってみたが花が見当たらない。もう終わってしまっているのかもかも知れない。ならば、何年も前にクモイコザクラを見た尾白川上流のほうに見に行ってみることにしよう。


    イワガラミが付いている。


    もうすぐ咲きそうな蕾


    クワガタソウが満開


    オオヤマフスマが咲いていた。


    途中の岩壁にピンク色の花が咲いている。


    望遠レンズで覗き込んでみる。葉っぱがサジ状である。これはユキワリソウだ。


    林道終点


    林道終点から河原への下降はほとんど崖下りである。ロープが張られている急峻な斜面を下りる。


    この渓谷に下り立つのは何年ぶりだろうか。なつかしい感じがする。


    深い谷と向こうには鞍掛山の急峻な岩壁が立ちはだかる。


    岩壁を見るとピンク色の花が咲いている。クモイコザクラだろうと思ったのだが・・・


    近くで見ると感じが違う。


    葉の形がサジ型をしている。これはユキワリソウではないか。

 尾白川上流で以前に見たのは間違い無くクモイコザクラだったはずだ。しかし今回の訪問で咲いていたのはユキワリソウである。見間違えたのか、それとも別に咲いていたのか?岩壁を良く見直してみると、既に咲き終えたクモイコザクラが生えていた。


    ギザギザした葉があり、茎には毛が生えている。花はもう散ってしまっているが、やはりクモイコザクラがこの谷には生えていた。


    左が咲き残りのクモイコザクラ、右がユキワリソウ。この場所には2種類のサクラソウ科の植物が生育している。


    岩壁に咲いたユキワリソウ


    たくさん咲いている。たぶんもっと上流まで咲いているのだろう。


    ここから先は膝のあたりまで浸からないと遡上できない。ここまでで撤退する。

 久しぶりに下りた谷にはクモイコザクラの他にユキワリソウが生育していることが分かった。しかもかなりたくさん生育している新しい発見である。

 以前にこの谷から林道に登り返す時に、下りてきた時に使ったロープが見当たらず、そのまま上の稜線まで登り上げてしまい遭難寸前のところまで行ってしまったことがあった。今回はGPSを頼りに登り返すのだがまたしてもロープが見つからない。以前は左方向にトラバースして失敗したので今回は右方向にトラバースしつつ登って行ったが、とうとうロープが見つからないままに林道に登り上げてしまった。無事に林道に出たから良かったものの、一歩間違ったらまたしても遭難寸前の状況になったかも知れない。谷の中なのでGPSの位置が必ずしも正しいとは限らず、結構危ない谷だと思う。また行くかどうかは微妙であるが、目印のテープでも付けておかないと帰りは危なそうである。(続く)

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河口湖のカヤツリグサ科植物を探索  令和4年5月20日

2022年05月24日 | スゲの仲間
 午前中に笛吹市御坂の出張があったが11時半ごろに仕事は終わった。夕方から植物保護関係の会合が入っているがだいぶ時間がある。そこで河口湖に移動し、何ヶ所か湖周辺のカヤツリグサ科の植物を中心に探索してみる。


    湖周辺の土手に生えていたこれはイネ科の植物


    これはクサヨシだと思う。


    これは湖の近くに群生していたイネ科の植物。


    カラスムギに似ているが小穂が細くて長い。これはキツネガヤだと思う。


    湖畔に普通に生えているやや大き目のスゲ。小穂の根元のほうに茶色い雄しべが出ている。これはアゼナルコであろう。


    草むらを探してみると、やっとお目当てのスゲが見つかった。


    ジョウロウスゲ。この場所は数が少なかった。


    スジヌマハリイとアゼスゲが群生している。


    アゼスゲ。群れを成してあちらこちらに群生している。


    スジヌマハリイは山梨県の絶滅危惧種に入っているが、河口湖や山中湖では普通に見ることが出来る。


    小さな白い花が咲いている。


    近付いて良く見てみれば、これは小型のカワヂシャ。大きく成長してくれるのを期待したい。


    場所を移動して通い慣れている大石公園に行ってみる。ネモフィラが満開。


    赤いツメクサの仲間


    湖のほとりで普通に見かけるこのスゲ


    たぶんミコシガヤだと思う。


    毎度分からないのがこのタイプのスゲ


    鱗片の芒が短く、メアオスゲではないかと思うが全く自信無し。


    ジョウロウスゲはだいぶ大株になっていたが、この株以外は発見出来なかった。


    再三探してやっと見つかったカヤツリスゲ。


    まだ出始めで下部が小さい。


    オオカワヂシャが生えている。


    その近くにはまだ咲き始めたばかりのカワヂシャ。オオカワヂシャに占拠されてしまわないか心配である。


    湖畔に生えているヤナギの木


    葉が細長く、カワヤナギと思われる。


    もう1ヶ所立ち寄ってみる。探しているジョウロウスゲやカヤツリスゲは葦の切れ間や草地との境目を好んで生育しているようである。


    この場所には小型ではあるが10株くらいカヤツリスゲが生育していた。

 青空では無かったが富士山が姿を見せてくれ、カヤツリグサの仲間もそろそろ結実して観察し易い時期になってきた。見て回ったのは広い河口湖のほんの一部だけである。時間がとれる日があれば、さらに別の場所も探索してみたい。


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石灰岩地に咲くイワシモツケ 北杜市  令和4年5月19日

2022年05月23日 | 山に咲く花
 石灰岩地を好んで咲いているイワシモツケという花は、山梨県に石灰岩地が少ないことがありあまり見かけることは無い。しかし、石灰岩地では無い御坂山系の山の岩場にも生育しているらしい。今回訪問するのは北杜市にある石灰岩の露岩で、昨年イワシモツケが生育しているのを確認しているが訪問した時には花はもう終わってしまっていた。他にもヤマブキソウが生育しているらしい。


    仏炎苞が黒緑色の光沢を放っている。これはサトヤママムシグサと思われる。


    蕾のトチバニンジン


    4枚の葉が輪生している植物。これはアカネと思われる。


    小さな黄緑色の花が咲いている。花は5弁である。


    ヤマブキソウが咲いていた。


    群生はしておらず、点々と咲いている。


    それなりの個体数はありそうである。山梨県では数少ない貴重な自生地である。


    圧巻のオウレンシダ


    師匠に指摘されてようやく正体が分かってきたこのシダ


    これはヌリワラビというシダのようである。この場所でしか見たことが無く、ここでも個体数は少ない。


    大きな樹木が何本もある。これはトチノキの大木。


    大きなトチノキは幹の樹皮がうろこ状に剥がれ落ちる。


    満開のトチノキの花


    雄しべが長くてモシャモシャした感じのする花


    良く目にするような気もするのだが、あまり気にかけていなかったこの木。


    樹皮(手前)は浅く縦方向の溝が入るがあまり目立たない。


    白い花が咲きかけている。円形で先端部が尖るこの葉はハクウンボク(エゴノキ科エゴノキ属)と思われる。


    この白い花も石灰岩地が大好きである。


    ヒメウツギ


    お目当てのこの花、咲き始めたばかりである。


    開花しているのは初めて見るイワシモツケ。石灰岩の岩場の急斜面に生育していた。



    イワシモツケの花


    花弁は5枚。咲き始めでまだ雄しべが展開していないようである。


    葉は先端部に浅い切れ込みが入る。


    これはヤナギの仲間ではないかと思う。


    おそらくコマイワヤナギではないかと思うのだが、花がひとつも付いておらず確信は持てない。


    見慣れない木が生えている。これはネズ(ネズミサシ)なのか、それとも探しているミヤマビャクシンか?


    葉は尖っている。少しでも鱗片状の葉が出ていればミヤマビャクシンと確信できるのだが付いていない。ネズミサシの可能性が高いと思う。

 今年は是非とも見たいと思っていたイワシモツケの花を見ることが出来た。まだ少し早かったが咲いていて良かった。他にもこの界隈の石灰岩地には珍しい花が生育しているのではないかと思っている。

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ミゾコウジュの群落は刈り払われていた 甲府市下積翠寺町  令和4年5月18日

2022年05月22日 | 里に咲く花
 5月初旬に自宅の近くで見つけたミゾコウジュの群落がそろそろ見ごろになっているのではないかと思う。しかし、嫌な予感がしていた。確かその場所は昨年も見ているはずだが何も生えていなかったはずである。おそらくは草刈りが行われて刈り払われていたのではないだろうか?ひょっとしたら今年も・・・という思いを抱きつつ、見に行ってみる。


    川の中に咲いているクレソンはだいぶ背丈が伸びて大きくなっていた。


    オヘビイチゴもだいぶ背丈が高くなっている。


    この大きさになると、確かにタガラシとの区別が分かりずらくなってくる。


    葉の形がはっきりしないが、たぶんタビラコ


    ユウゲショウは痛んだ花が多いが、2週間前に比べると数が増えている。


    ミゾコウジュが群生していた場所に行ってみると・・・悪い予感が的中してしまった。刈り払われて何も残っていない。


    わずかに数本だけ倒れたミゾコウジュが残っていただけである。


    たくさん咲いているところを期待していただけにガッカリである。


    刈られていない草地を探してみると、数本まともなものが残っていた。


    満開のミゾコウジュの花


    これは普通のクサフジだと思う。


    先日山梨市の万力公園近傍でナヨクサフジらしきものを見てからクサフジとの区別が分からなくなってきた。普通のクサフジを見に行ってみる。


    ちょっとした草地ならばどこにでも生えているクサフジ。雑草であるが、これだけ咲いていると圧巻である。


    花筒の部分を見てみるが、先日見てきたナヨクサフジらしきものとあまり変わらないようにも思えてくる。良く観察して再検討する必要がありそうだ。


    畑の中に生えていたこの葉が細いキクの仲間は何?


    図鑑で調べるとシカギクという花に似ているがこれは北海道に分布している種である。ネットで調べてみるとこれはカミツレというキクの仲間らしい。カモミール茶の原料になる。

 予定では尾白川渓谷あたりを散策するはずだったのだが、写真の画像整理やブログの更新作業などを行っていたらあっという間に時刻はお昼を過ぎてしまい、自宅近くの花観察で終わってしまった。ミゾコウジュはたいへん残念だった。刈っているご近所の人も知っているのだが、近所付き合いが決して良くは無い私は、なかなか刈るのを止めてくれとは言い辛いところが難点である。

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春の椹池およびその近傍を散策  令和4年5月17日

2022年05月21日 | 山に咲く花
 椹池のほとりに生育しているスゲの仲間が花を咲かせている頃だと思う。同じ山域に咲く花も気になっており、散策に行ってみる。


    カンガレイが新緑の葉を伸ばしていた椹池


    アゼスゲが花を咲かせている。先端の茶色い部分が雄小穂、下の白い部分が雌小穂である。


    もう1種類、黄色い花が混じっている。


    おそらくこれはホタルイの花だろう。


    湿地の中にヤチボウズの群生


    この正体はタニガワスゲ


    ホソバノアマナが1株だけ咲いていた。


    池のほとりに咲いていたサクラスミレ


    ツクバキンモンソウ


    まだ咲き始めたばかりである。

 場所を移動してヤマブキソウが咲く場所を訪問してみる。台風による土砂の流出で一時は絶滅したかと思われていたが、昨年から花が復活して咲くようになってきた。今年はどうだろうか?


    イチリンソウが咲いていた。


    大きくて目立つイチリンソウの花。ニリンソウもちらほらと咲いていたがもう終わりかけていた。


    ラショウモンカズラ


    ヤマルリソウ


    そしてお目当てのヤマブキソウ。


    花期を少し過ぎていて痛んでいるものが多かったが、まだ綺麗な花も残っていた。


    昨年よりも花数が増えたように見受けられる。一安心であるが、堰堤工事を行うのか伐採準備をしている工事関係者の人たちが居るのが心配である。

 さらに移動して林道沿いに生えている樹木を見に行ってみる。


    白い花が咲いている。


    これはアイヅシモツケであろう。


    ジャケツイバラが咲いている。


    あちらこちらに生育していることが分かってきたジャケツイバラ


    確認しておきたかったのがこの木である。


    綿毛を出した花穂があり、ヤナギの仲間であることは間違いない。


    ではこれは何ヤナギなのだろう?シライヤナギだろうと思っていたのだが、分布域を見るとこの辺りはコマイワヤナギになるようだ。


    葉の幅はやや広めで、葉や葉の柄には毛が生えていないように見える。たぶんコマイワヤナギであろうが、確信は持てない。

 午後からの散策だったが、それなりに効率良く巡れたのではないかと思う。ヤナギの仲間はまだ勉強中で、持っている図鑑だけでは判別できないところがたくさんある。

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ヒメシャガはまだ蕾だった  令和4年5月16日

2022年05月21日 | 山に咲く花
 昨年初めて見たヒメシャガの花を今年も見に行ってみることにした。昨年は長い林道を歩いて登山口まで行ったが、今回は車で登山口まで入り、時間短縮を試みる。ところが林道途中で工事が行われていて通行止めになっていた。林道脇のスペースに車を止めて1㎞ほど林道を歩いて登山道に入る。途中の花や木々を眺めながらの散策である。


    カラスビシャク。テンナンショウ属の中では小型のほうである。


    舌を伸ばしているがあまり長くは無い。


    ウツギの仲間が咲いていた。花が小さ目でこれはマルバウツギであろう。


    コゴメウツギはまだ蕾だった。


    別のウツギの仲間が咲いていた。


    清楚な白花、葉には毛が生えていない。これはヒメウツギであろう。


    キリの木の花


    オニグルミと思われる。


    赤茶色の羽状の実がたくさん付いている。


    これはウリカエデであろう。


    細長い実がぶら下がっている。シデの仲間であろう。


    葉脈がはっきりしていて葉は細長い。


    木の幹は縦方向に溝が入るがあまり目立たない。これはクマシデ(カバノキ科クマシデ属)の木であろう。


    咲き残りのオトコヨウゾメ


    咲き始めたばかりのサラシナショウマ


    こんなところにこんな変な形の葉がある。これはギンバイソウの葉。


    葉に光沢が少ないこの新緑のイノデは?


    鱗片の幅が広くツヤナシイノデであろう。


    生え立てでまだ赤みを帯びているクジャクシダ


    新緑のミヤマクマワラビ


    ヒメシャガが咲く場所に行ってみる。


    蕾が付いているが咲くのはまだ2週間くらい先になりそうな感じである。


    登山道沿いの踏まれてしまいそうな株。こちらも蕾。


    さらに奥の方に行ってみる。それなりの個体数があることが確認出来た。


    しかしいずれもまだ蕾で、咲いている花は一輪も見かけなかった。

 昨年よりも1週間ほど早く訪問してみたが、今年のヒメシャガはやや開花が遅れているようである。2週間を過ぎた頃に時間がとれれば再訪してみたい。出来れば、歩いたことが無い別のルートから入山してみたいが、今回よりも長いコースになるかも知れない。

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身延山で見た樹木類  令和4年5月14日

2022年05月20日 | 樹木類
 ナナカマドやヒコサンヒメシャラの他にも様々な樹木類を見て巡ってきた。図鑑と照らし合わせながら同定してみるが、分からないものばかりの上に樹木図鑑もまだ使い慣れておらず間違っているものが多いと思う。そのつもりでご覧いただきたい。


    新緑の葉に何か実のようなものが付いている。


    毛むくじゃらの実。その下にはもう脱落しそうな雄花のようなものが付いている。


    木の幹。これはブナの木と思われる。


    良く目にするが名前を知らないこの木。


   黒い実がたくさん付いている。さて、これは何?


    実はヤシャブシに似ているが葉の形が違う。図鑑でいろいろ調べてみるとこれはケヤマハンノキ(カバノキ科ハンノキ属)という木のようだ。


    ケヤマハンノキの皮目はあまり目立たない。


    カエデの仲間


    幹には浅く縦方向に皮目が入る。


    光沢のあるツヤツヤした葉で、既に散った花が下向きに付いている。これはオオカエデと思われる。


    これもカエデの仲間。


    木の幹は浅く縦に皮目が入る。


    光沢のあるやや硬めの葉は5~7裂している。これはイタヤカエデであろう。


    カエデの仲間がもう1種類。これがいちばんたくさん生えていた。


    幹には浅く縦方向の割れ目が入っているようである。


    翼状の赤い実が付いている。さて、これはイロハモミジなのかヤマモミジなのか?植栽された感じではないのでヤマモミジと思われる。


    これも良く見る木だが名前を知らない。


    葉先が尾状に長く尖り、辺縁に不規則な鋸歯のある特徴的な形。これはフサザクラ(フサザクラ科フサザクラ属)であろう。


    種になりかけた実が付いている。春先に花を見ているがその時には葉を展開していなかった。こんな葉の形になるのは初めて知った。

 樹木のレベルは少しは進歩したのだろうか?調べてもすぐに忘れてしまうし、場所が変わるとまた分からなくなる。まだまだこれからだし、探し物もたくさんある。

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ヤマシャクヤクはもう終わっていた 身延山  令和4年5月14日

2022年05月18日 | 渓谷
 一昨年発見したヤマシャクヤクの群落であるが、昨年は行けずに終わってしまった。今年こそはと出かけてみるが、午前中は天気が悪くて小雨がパラつき、スタートが12時近くになってしまった。


    ガクウツギが見ごろになっていた。


    ガクウツギの花


    2年前に発見した時はオオキツネノカミソリかと思ったのだが、これはピンク色の花が咲くナツズイセンらしい。


    下に久遠寺を見下ろす。


    石碑


    石碑のところにキケマンが咲いていた。


    ハコネシダ


    岩壁にイワトラノオがたくさん着いている。


    ナナカマドだと思う。


    ナナカマドの花が満開


    杉の大木が立ち並ぶ参道


    たぶんベニバナニシキウツギ


    タチキランソウ


    滝が流れ落ちる


    たぶんヒメカンスゲ


    雄小穂と雌小穂。カンスゲの仲間は同定が難しい。


    これまた分からないスゲ。


    雄雌小穂。たぶんアオスゲ。


    見ておきたかったこの茶色い樹。


    ヒメシャラのようだが、これは少し珍しいヒコサンヒメシャラのはずだ。


    蕾が無いか期待したのだがまだ何も出ていないようだ。花が咲くのは7月ごろだと思う。


    本日の終点、感井坊。


    ヤマシャクヤクの群落。これが咲いていれば見事だったと思う。


    しかし、残念ながらもう花は散っていた。


    花弁の残りが少しだけ。

 この場所のヤマシャクヤクは花期が早いようで、ちょうど良い頃だろうと思ってやって来たのだが残念ながらもう終わってしまっていた。おそらくゴールデンウィークごろが見ごろになるのではないだろうか。来年に期待したい。

 その他に樹木類もたくさん見て回ってきた。(後編に続く)

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山梨市万力公園界隈を散策  令和4年5月12日

2022年05月15日 | 里に咲く花
 山梨市か笛吹市あたりのどこかの河川敷にレンリソウという珍しい花が生育しているらしい。そろそろ花が咲く季節であろう。どこにあるのかは全く分からないが、まだ行ったことが無い山梨市の万力公園周辺を歩いてみたいと思う。


    公園北側にある池の近くに車を止める。


    オオカワヂシャが生えている。


    オオカワヂシャ。水辺を好み、増殖力が強い外来種。


    小穂がもう大部分脱落してしまっているが、これはナルコスゲと思われる。


    河川敷を散策してみる。黄色い花は園芸種キンケイギクの仲間、ランスリーフ・コレオプシスと思われる。


    棘の生えた低木がいっぱい。花は咲いていないがジャケツイバラと思われる。


    山盛りのクサフジ


    色が濃くて鮮やかである。


    花を良く見てみると、上唇が跳ね上がり花筒の部分が長い。これはナヨクサフジのほうかも知れない。


    スギナを大きくしたような草


    先端部に胞子嚢穂が付いている。これはイヌドクサというシダの仲間。河川敷を好んで生育している。


    河川敷の草むらに入ってみる。探し物はこんな草地に居ると思うのだが見つからない。ムラサキツユクサが点々と生えていた。


    コヒルガオが点在


    堰堤の遊歩道に戻る。黄色い花の絨毯。


    帰化植物のコメツブツメクサ(マメ科シャジクソウ属)


    カラスノエンドウ。探しているレンリソウはこれよりも大型で葉の数が少ない。


    帰化植物のツボミオオバコ(オオバコ科オオバコ属)。河川敷を好み、広く分布している。


    川沿いに生えていた樹木。普通に見かけるが何の木かは知らなかった。


    葉が細く軸が赤茶色っぽい。これはハゼノキ(ウルシ科ウルシ属)であろう。


    もう1種類、葉の形が広い木がある。


    良く見てみると青い実が成っている。葉の幅は広めで、これはオニグルミと思われる。


    縁石に咲いていたスイカズラ


    カラスムギがたくさん茂る


    これはセイバンモロコシではないかと思う。あるいはコヌカグサか?


    ホオノキに花が咲いていたが、この1輪のみで他は終わってしまっているようだ。


    川沿いに咲いていたガマズミ

 河川敷の草地を双眼鏡片手にだいぶ散策してみたのだが、探し物のレンリソウは全く手ごたえが無く、この場所には生育していないようである。情報を集めて作戦を考えて再探索してみたいと思っている。

 傘を持って散策していたが、遂に雨が降り出してしまい、公園の中はあまり散策出来ずに撤退となってしまった。

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美ヶ森周辺を散策  令和4年5月11日

2022年05月14日 | 山に咲く花
 2週間ほど前にも散策に訪れている美ヶ森の周辺であるが、お目当てだったエゾノコリンゴはまだ咲いていなかった。そろそろ咲いている頃ではないかと思う。


    美ヶ森の山腹に真っ白な花を咲かせた木があった。


    これが見たかったエゾノコリンゴなのか?それともズミ?


    花と葉を見てみる。ズミの葉は折れ曲がって出てくるがエゾノコリンゴは両側をくるりと巻いて出る。これは葉を丸めていて、エゾノコリンゴのようだ。


    咲き始めの蕾は少し赤い色が混じる。


    山頂のあたりにも何本か白い花を咲かせた木があり、近付いてみるといずれもエゾノコリンゴだった。


    見事なり、エゾノコリンゴの花。ズミも見たが、いずれもまだ蕾で、エゾノコリンゴのほうが花期が早いようだ。


    木の樹皮が剥がれ落ちている。葉はまだ確認出来ない。


    この木はどうやらヤエガワカンバのようだが、葉を確認しないと確定は出来ない。


    岩壁に咲いていたクモイコザクラ


    この場所は満開になっていた。


    正体が分からなかったこのスゲ。


    雄小穂、雌小穂とも鱗片の幅が広い。花仲間の博士に鑑定を依頼したところ、どうやらこれはツクバスゲらしい。


    前回見た時は雄しべと雌しべが出ていて正体不明だったが、これは良く見かけるヒメスゲだった。ちょっとガッカリ。


    池に到着。池のほとりにもエゾノコリンゴが生えていた。まだ蕾である。


    このエゾノコリンゴは花の赤みがやや強そうである。葉は両側からくるりと巻いている。


    別の湿地を見て回ってみる。サクラソウが咲いていた。


    まだ蕾が多い。


    笹の中に咲いていたホソバノアマナ


    よくぞこんな笹の中で咲いたものである。無くなってしまうのではないかと心配である。


    オニゼンマイはまだ葉と胞子葉を丸めていた。


    まだ早いかと思っていたのだが、可愛らしいリンドウが咲き始めていた。


    ハルリンドウ。この界隈では水の多い湿地を好んで生育している。

 見たかったエゾノコリンゴは予想していた以上に木の数があり、真っ白な花をたくさん咲かせて今が花盛りだった。ちょうど良い時期に訪問することが出来た。もうひとつ探し物があって、前回訪問時にアラゲヒョウタンボクであろうと目を付けていた低木があったのだが、どうやら全てミヤマウグイスカグラだったようである。まだ花を見たことが無いので、今年こそは見てみたいと思っているのだがこの界隈で探すのは難しそうである。

 さて、もう1本是非とも見ておきたかった大木が近くの牧場に生えている。時刻は5時近くになってしまったが見に行ってみる。


    ネット検索すると容易に見つかるこの大木。まきば牧場のアオナシの木。


    ちょうど満開。訪問時間が遅く、もう公園の営業時間が終了していたため柵の中には入らずに撮影する。


    この画像では葉の様子が分からないが、パソコンで拡大して確認すると葉の辺縁は鋭い鋸歯である。アオナシで間違い無さそうである。

 本日は今年の課題となっていたエゾノコリンゴとアオナシをしっかりと確認して楽しむことが出来た。花に詳しい博士が同行してくれたこともあって、とても有意義な花散策の1日となった。

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