上の写真3枚は南フランス、ボルドー地方のブドウ畑の風景です。少し前にボルドーに住んでいて、有名なパテシエのParismidoriさんからこの3枚の写真を使うお許しを頂いてありました。
しかし、それだけを掲載しても面白くないので山梨の勝沼のブドウの丘の写真を撮りに行こうと思っていました。しかし天気が悪く行けません。仕方が無いので東京の梨の産地として有名な稲城市の梨畑の写真を先程撮ってきました。稲城市は府中市から多摩川を渡った南岸に広がる砂地で、昔から「稲城の梨」として東京では有名な果物です。下に3枚の写真をだします。
上のフランスの風景と何処が違うでしょうか?考えながら見るとフランスのブドウと梨の生産様式と果物の出荷目的が大きく違うのではないかと想像できます。フランスのブドウは葡萄酒を作るために栽培し、生産地に散在する葡萄酒発酵工場へ直送します。ブドウの木は立木のように立てて栽培します。ブドウを収穫する時期をずらして糖分や酸味を調整して発酵させます。
日本ではブドウは葡萄酒を作るににも使われますが、主に果物として都会の青果市場へ出荷されます。ブドウの木は蔦状に伸ばし、棚をつくり、棚からブドウの房を垂らします。その様子は下の3枚の梨畑の様子とよく似ています。東京の稲城市は住宅地に変貌していますので土地の価格が高騰しています。従って狭い梨畑に肥料を入れ、甘くて美味しい梨を生産するように人手をかけて根気よく育てています。それと比較するとフランスのブドウ畑は広々としています。なにかのどかな風景です。人手もかけているのでしょうが切迫した雰囲気がありません。何故こうも違うのでしょう?そんなことを考えながらブドウ畑と梨畑の風景を比較すると面白いと思います。いかがでしょうか?(終わり)フランスの写真3枚の出典は、http://blog.livedoor.jp/parismidori/ です。