他の人々のブログを見て美しい写真を楽しんでいました。
サンフランシスコ郊外に住んでいるShionさんのブログに何故か旧懐の情を掻き立てられるパリの街の写真を見つけました。
パリには昔数回行っただけで住んでいたわけではありません。何故旧懐の情が出てきたのかShionさんの文章を読んでみました。その訳が判然と分かりました。Shionさんは須賀敦子さんと同じ目でパリーの風景を見ていたのです。その印象を写真に写し撮ろうとしたのです。そうに違いありません。
その理由のお陰でShionさんの写真を見て、昔読んだ須賀敦子さんの「コルシア書店の仲間たち」という本の雰囲気を連想したのかも知れません。Shionさんは須賀敦子さんの作品が好きなようです。それで決心がつきました。4枚の写真の転載許可をもらうことにしました。
昨日、転載のお許しを頂きましたので、下に掲載いたします。
「コルシア書店の仲間たち」という自伝的な小説は独特な魅力があります。書店に出入りする色々な階級や職業の人々との淡い交友を、何故か悲しげな筆致で描いた不思議な小説です。私もすっかり魅了され須賀敦子さんの全作品を読んだ家内にいろいろ聞いてみました。上智大学で働いている嫁から彼女のことも聞きました。須賀さんも一時期パリで勉強していた時代があったのです。惜しくも数年前に亡くなられてしまいました。
皆様も須賀さんを偲びながら、パリの街の写真をお楽しみ頂ければ嬉しくおもいます。写真の出典は、http://raffinee.exblog.jp/ です。転載を許可して下さったShionさんへ感謝の意を表します。(終わり)