後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

献身的な若き看護師たちの働き

2009年08月14日 | 日記・エッセイ・コラム

今回は手術を受けるために武蔵野日赤病院に10日入院した。一番感動したのは看護師たちの献身的な働きです。特に 麻酔からさめた手術後の2、3日の間は、身の置き所もない不快感と、痛みで苦しみました。その間の私への心を籠めた看護には、感動して、自ずと頭が下がります。看護師とは何と気高く貴い職業なのでしょう。彼女らにはなんの恐れも迷いも無いのです。苦しむ患者の心に飛び込んで、少しでも苦しみを少なくしようとします。汚れ仕事も平気です。深夜、早朝でも何度もナースコールのボタンを押しました。すぐに飛んで来て治療をしてくれます。その熱意で痛みも半減します。

脈絡ない記事ですが、彼女たちの仕事ぶりを少しご紹介したいと思います。

このナースセンターには看護師長(婦長)の小平久美子さん以下約30名の看護師が三交代体制で働いています。外科手術を受ける患者50床の看護をしています。下の写真が午前8時頃の引き継ぎ風景です。大体の交代体制は朝から午後は12人、午後遅くから夜8時までは8人位。午後8時から翌朝8時までは3人という看護師が居て患者50人の世話をしています。(30人で週休2日を取るとなると決して多い人数ではありません)

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下の写真の左2人目がナースセンターの看護師長(婦長に当たる)、小平久美子さんです。その右の奥に一人のかなり高齢の女性の小さな顔にもご注意ください。

この高齢の女性は看護師全員が特に大切にしています。食事の時間になるとこの高齢の女性だけがナースセンターの中で食事をしています。若い孫のような看護師に囲まれてニコニコして食べています。嬉しいのです。この写真を撮った時には、私の方を向いて笑いながら手を振ってくれました。心和む風景なのでつい写真を撮りました。

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深夜は50人の患者へ対して3人だけの看護師です。ある深夜、眠れぬときに、「ブログの取材」をすることを思いつきました。浴衣の襟を正してナースステーションを訪問しました。OHさんが一人ナースセンターを守っています。あとの2人は緊急に呼ばれて病床にへ行っているようです。何か苦しい所がありますか?と直ぐに聞いてくれます。「ブログ記事の為の取材です」と私が言います。

横顔ならOK。実名はダメ。短い時間ならお答えします。という条件で聞きました。

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看護師になる決心は中学の時に決めたそうです。この仕事を愛しています。深夜勤務も気になりません。苦しむ患者を見ると自然に体が動きます。精神的な疲れはありませんが、仕事はキツイです。

その他2、3人の看護師に聞きましたが皆小学校や中学校のころに既に一生の仕事として看護師になる決心をしていました。

このナースステーションの30名の看護師の仕事ぶりや、仕事の質の高さは婦長の指導が良いのではないかと感じました。例えは少々不謹慎ですが。良いレストランには必ずフロアマスターが居て客とウエイトレスの挙動に注意深く目を配っています。客の一人一人が満足するようにウェイトレスの動きを目で合図するときもあります。サービスの上質さを保障するのがこのフロアマスターなのです。

婦長の仕事はフロアマスターよりは格段に複雑です。30人の看護師のマネージメントと3交代の調整、引っきりなしに出入りする患者の病床の回転の決定、患者や見舞客のあらゆる苦情の処理などのようです。多忙を極めます。ブログの取材許可や実名を出す許可も廊下ですれ違うとき、数回に分けて断片的に頂きました。実名を出すと記事の説得力が違いますから、どうしても実名を出させて頂きたかったのです。

ナースステーションの小平久美子婦長さんの働きがしのばれます。

看護師さんの皆様、本当にありがとう御座いました。   藤山杜人


前立腺ガン全摘出手術を受けて只今帰宅しました。

2009年08月14日 | うんちく・小ネタ

多くの方々から励ましのメッセージを頂きまして、有難う御座いました。手術は思ったより大変でしたが無事終わり、武蔵野日赤病院から10日ぶりに帰って来ました。

これこそ皆様のお陰と心から感謝申し上げます。

病気のことをかいつまんでご報告いたします。膀胱と尿道の間に鶏卵大の楕円形の前立腺という臓器があります。男性だけが持っている臓器です。中高年になるとこの臓器が少しずつ肥大化して尿が出にくくなります。肥大化している場合に、ガン細胞の発生が検出されることがあります。ここで注意すべきことは、肥大化現象とガン細胞発生は別現象だということです。従って、尿の出にくくなった人の全て人がガン細胞を持っているとは限らないわけです。しかし、その確率は無視できないのです。

今回の手術はこのガン細胞の発生している前立腺をまるごと取ってしまうという手術です。

なに盲腸の手術のようなもので簡単な手術だ、という噂も聞きました。しかし手術だけは切ってみないとお医者様でも分からないことが色々あるそうです。今回も切ってみたら私の前立腺臓器が隣接する大腸に大きく癒着していてそれを剥がすのに4時間という長時間を要したそうです。大腸を傷つけると大変なことになるので繊細な作業根気よくしなければなりません。

手術時間が長かったので出血も多く、その後の輸血、点滴も多くなります。

意識を回復した瞬間、執刀した田中良典先生が私の顔を覗き込んで言います、「いささか手こずりましたが綺麗さっぱり取り去りましたよ。ご安心なさい」と。

尚、同じ病室の人からガンについて、本にはあまり書いていない体験的情報をいくつも聞きましたので、それも含めて前立腺ガン関連の情報をいずれ掲載致す予定です。

有難う御座いました。

今日もより強く、皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。 藤山杜人