後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

病気の後の散歩道ー裏高尾、日影沢の桂林の甘い匂い、せせらぎの音

2009年08月18日 | 写真

今日は手術後の10日目、少しずつ傷跡の痛みがやわらいで来たので遠出をし、歩く練習をして来ました。車で1時間、西八王子、多摩御陵のそばの都立陵南公園と、そこから足を伸ばした裏高尾の日影沢を散策してきました。やはり傷痕の周りが痛んでゆっくりしか歩けません。それでも平地を2Km以上歩いてきました。

裏高尾の日影沢に入った所には桂の大木の林があり、甘い匂いのする落葉が地面に散っていました。浅川の上流のせせらぎの音が林にこだまして、病後のリハリビの為の散歩にはとても良いところでした。写真をご覧になりながら、桂の落葉の甘い匂いとせせらぎの音をご想像頂ければ嬉しく思います。撮影:Mrs.藤山 (終わり)

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アラブの怒りを和らげる赤十字活動ー平和実現への具体的な活動

2009年08月18日 | 日記・エッセイ・コラム

皆様はアラブ側の人々の生の怒りの声を聞いたことがありますか?

このブログでは過去1年以上にわたってキリスト教のことを取り上げてきました。その都度、アラブ側の人々から辛辣な批判のコメントを頂きました。きっとご記憶の方も多いと思います。この類のコメントは酷く感情的な表現も含んでいるので削除しました。しかし、その一方で正しい、そして公平な歴史観や、「理不尽なキリスト教国」への批判も含んでいました。欧米キリスト教国の横暴や陰険さにたいするイスラム圏の人々の怒りは深く、激しいのです。インターネットのお陰でこの問題の危険性を肌身に感じ、かなり深く理解することが出来ました。

今回、武蔵野赤十字病院に入院するにあたって大きな心配がありました。ガンの摘出手術の心配の他に、暗い気持になる心配事があったのです。それは赤十字社のマークが白地に赤い十字のしるしであるという事でした。スイスの国旗の色を反転させたものですが、それはキリスト教のしるしの十字架を連想させます。

宗教の違いも超える人道主義を、暗夜の灯のように掲げる「国際赤十字社」はアラブ世界に対立してるようです。「ああ、これではアラブの怒りは収まらない!!!」と、手術後の病床で心配をしながらじっと時の過ぎるのを待っていました。すこし歩けるようになった時、ナースステーションまでソロソロ歩きで行きました。婦長の小平さんへ頼んで「赤十字社のしくみと活動」 という74ページの立派な冊子を頂きました。病床で冊子を見て、自分の暗い心配事が一瞬にして消えてしまいました。

国際赤十字委員会は1965年の国際赤十字会議でこのマークの変更の方針を決定していたのです。国々にある国際赤十字の支部の好みに従って、白地に赤い三日月のマークや赤いダイヤマークを使用して良いことになりました。赤十字社の支部の好みでどのようなマークを使っても良いのです。交戦中の戦場でもこれらのマークを掲げていれば攻撃されないことになったのです。

赤十字国際会議も名前を変えて、「赤十字・赤新月国際会議」と名前を変えました。赤新月とは赤い三日月印で、アラブ圏の国々が好んで使っています。

赤十字運動は宗教を超越してアラブ圏でも受け入れられているのです。

現在、国際赤十字・赤新月社の支部のある国々は、日本をはじめ、英米諸国は勿論、北朝鮮、中国、イラン、イラク、シリア、パキスタン、ヨルダン、アフガニスタン、チュニジア、モロッコ、リビア、マレーシア、アルジュリア、サウジアラビア、クエート、カタール、イエメン、ジプチ、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、ブルネイ、タジキスタン、そしてパレスチナとイスラエルなど交戦中の国々も含めて、186ケ国もあるのです。

それでは、日本の赤十字社は交戦中のイラクやアフガニスタンで戦争傷病者の医療活動をしているのでしょうか

答えは、「否」です。その代り交戦中の地域を除く世界各地の災害復興、人権保護活動に人員を送っています。「スマトラ沖地震津波復興支援」、「ジャワ島中部地震被災者支援」、「スーダン・ダルフール人道危機に対する支援」、「ジンバブエHIV/エイズ支援」「タンザニア難民キャンプ支援」などなど活発な国際的活動を展開しています。

さて皆様はこのようなアラブ社会を含む平和活動へ寄付をしたくなりませんか?

多額の寄付金も歓迎しますが、お金を寄付しなくても貢献できる方法を二つ書いてこの稿を終わりにします。一つは病気になたったら、赤十字病院へ入院することです。全国に92ほど有る赤十字病院へのどれかに入院し、経済的貢献をするのです。日本赤十字社の海外活動の資金増加へ貢献できます。もう一つは皆様が日本赤十字社の社員になることです。年会費500円を納入するだけで社員になれます。現在日本の個人社員は1117万人も居るのです。これに関連して簡便な方法は赤十字社へ献血することです。今回、私も1000ccもの献血で得た純粋な血液を輸血させて頂きました。

今日は皆様が国際赤十字・赤新月運動へのご理解を深められますことをお祈りいたします。そして今日も皆様のご健康と平和を心からお祈り申し上げます。 藤山杜人