後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ブログ記事を書くための取材で親しくなった人のことー八丈島の細谷昇司氏

2009年08月04日 | うんちく・小ネタ

ブログへ記事を掲載する場合に2つの原則を守ろうと努力してきました。一つは自分が体験したことを書く。そしてもう一つは、自分で取材したことを書く。この二つにこだわりながら書いてきたつもりです。取材をすると各地に必ず親切に協力して下さる人が居ます。

ヨットに関する係留地の取材では現地の人々の協力を得ました。また田舎暮らしに関する記事の取材では実際に都会から移住して田舎に住みこんでいる人を訪問しました。田舎の不動産の物件を販売している良心的な業者も訪問、取材しました。親切にも別荘地をあちこち車で案内してくれ楽しい話を聞くことが出来ました。

色々な土地を観光しながら取材する場合は各地の民俗資料館の歴史ボランテアと親しくなりました。このようにブログを書いているお陰で見知らぬ土地の人々と親しくなりました。従来は観光旅行をしても、現地の人々へ話しかけることはありませんでした。

ブログのお陰で地方の方々の考え方が理解できたのです。これこそが、ブログが私へ与えてくれた宝物の一つです。このような宝物の実例として1人だけご紹介いたします。

それは八丈島の歴史民俗資料館の細谷昇司氏です。細谷さんとは今年の1月27日から30日に、「八丈島の流人文化」を取材に行った時に知り合いました。地域の歴史や民族学を独学で研究している方でした。そして私が帰ったあとも10回以上にわたって島の歴史、生活文化の情報を送ってくれました。昔の写真も添えて送ってくれたのです。そのお陰でこのブログでは、2月と3月の間に数回にわたって八丈島の興味深い、そして詳しい記事を掲載することが出来たのです。

現在は水田の無い八丈島で水稲を大々的に作っていた昭和初期のころの写真も送って下さいました。山すそにあった水力発電所の写真も送ってくれました。海底電線が出来るずうっと以前から島には電灯がついていたのです。

細谷昇司さんとは現在でもメールの交換を続けています。

八丈町歴史民族資料館として検索すると連絡方法があります。以下に小生の2月11日の記事で掲載した彼からのコメントを再録します。ながれ というハンドル名でブログを書いていらっしゃいます(http://blog.goo.ne.jp/zuninrunin/)。そのブログには活き活きとした島の現在の写真が掲載してあります。彼の島の歴史的研究の報告も出ています。

藤山杜人様 
八丈島歴史民俗資料館の者です。先日は、ご来館有難う御座いました。生憎のお天気でしたが、八丈島をお楽しみ戴きましたでしょうか。連絡船は今日も欠航で、4日連続です。写真拝見しました。景色、花共、大変綺麗に撮れているので、写真をご覧になった方が、島に関心を持ってくれると嬉しいのですが。八丈島は絶海の孤島ですが、全国各地と何らかの関係があります。失礼ながら、今御ブログの「推薦したいブログ」の方々のプロフィール欄を拝見しました(仕事柄、来館されたお客様の出身地と八丈島の関係を話さなければならないので、お許し下さい)が、北は宮城県、西の方は滋賀県でしたでしょうか、皆太い糸で結ばれております。今週末の7,8日に芸能文化交流会というのがあり、偶然ですが鬼家雅雄さんのお住みでいらっしゃる北杜市から、根古神社神楽社中の皆さんが、来島され公演しますので私のブログ゛に載せたいと思います。長くなりました、失礼します。
投稿 ながれ | 2009/02/02 09:45

細谷昇司さんへ感謝の意を表する為に1月末に行ったときの島の風景写真を3枚掲載します。細谷さん、有難う御座いました。お元気でお暮らし下さい。(終わり) 

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孤独と、病気と、そしてインターネットの威力

2009年08月04日 | 日記・エッセイ・コラム

結論を先に言えば、インターネットは孤独や病気の苦しみを癒してくれるものです。

自分の体験したことだけを書きます。

このブログの表紙にの左欄に「推薦したいブログ」という項目があります。その中に鬼家雅雄さん、ちひろさん、玲さんのHPやブログが推薦してあります。

鬼家さんは山梨の甲斐駒の麓の山林の奥深くに山荘を作り10年以上も孤独に暮らしています。山林の奥なので訪れる人もほとんど居ません。私の小屋から500m位林の中を分け入ったところです。時々寄ってみる程度の淡いお付き合いでした。それが2007年の10月に突然訪ねて来て、私にブログを始めることを熱心に勧めてくれました。それで始めたのが、このご覧頂いているブログです。ブログを始めてから鬼家さんのブログを見ました。山林の中の庭の草花の四季や、遊びにくる小動物の様子が新鮮な筆致で描いてあります。美しく鮮明な写真に驚きました。コメント欄には毎日のように琵琶湖の畔に住んでいる ちひろ さんから優しい気遣いの籠ったコメントが入ります。水戸の千波湖の畔の玲さんからも温情あふれるコメントが入ります。それが何年も続いています。

それを見た私は、「ああ、鬼家さんは、もう孤独ではない」と深く感じ入ったのです。

鬼家さんも ちひろ さんもブログを一休みしています。しかしインターネットで他者と深くかかわった以上、もう孤独というものは消え去ったのです。鬼家さんの生涯にとってはインターネットは素晴らしい宝物になったと信じています。

さて話題は病気の苦しみに変わります。今回、私は前立腺ガンになり、8月5日に入院し前立腺の全摘出手術を受けます。自覚症状が皆無なので元気に遊びまわっています。しかし気持の上ではショックを受けました。今回のガンは転移がないという検査結果なので安心しています。ショックを受けた理由は「こうして病気を繰り返しながら死んで行くのだな」、という実感をしたからです。死が足音を立ててやって来ているのです。家族と別れるのも悲しいですが、インターネットを通して知り合った、「かけがいのない知人・友人」と別れるのが悲しいのです。そんな気持ちを書きました。そうしたらここ数日で、延べ100人くらいの方々からお見舞いや励ましのメッセージを頂きました。この体験は生涯で初めてのものです。言葉では表せられないほど大きな感動です。私の病気の精神的な苦しみが雲散霧散しました。完全に心配が無くなったといえば嘘になりますが、殆ど無くなりました。インターネットには、このように想像もしていなかった威力があるのです。

以上は私個人の体験です。皆様も同じようなご体験をされたことがあるでしょうか?もしおありでしたなら是非、お知らせください。(終わり)

今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。  藤山杜人