今朝、ウイグル地域やチベット問題に関連して中国の国内の実態の一端を書きました。中国へ好意的な書き方です。それに対して、毒ギョーザ、偽ブランド商品、環境破壊、それでも中国を好きになれますか?というご批判が聞こえてくるような気がします。
そうです。私の意見は、それでも中国を好きになるように努力するのが良いという考えです。自分の心を豊かにするためにも良いという考えです。相手を嫌ったら、相手もこちらが嫌いになります。中国の経済発展が早く、やがては日本を追い越しそうです。軍事力も拡大の一方です。だから嫌いというのでは余りにも心が貧し過ぎます。
日本は韓国、台湾、中国、などまず近隣の国々としっかりした友好関係を築くのが第一に重要なことと信じています。そうしないと欧米諸国は日本を尊敬しないと思います。
相手の非を攻撃するのではなく、寛大な気持ちで対応するのが国家の品格ではないでしょうか?
話が飛びますが、御巣鷹山でボーイングの大型旅客機がアメリカの会社の整備が間違って墜落し、大参事になりました。この時、日本政府はアメリカ政府へ対して謝罪の要求をしませんでした。当然です。民間会社同士の契約の誠実さの問題に政府が介入しないのは当然です。
中国の毒ギョーザを輸出したのは一民間会社でした。それも日本人が憎いので起こした事件ではなく、会社へ怨みを持っていた元従業員が見境無く起こした事件のようでした。
中国の毒ギョーザの時には、日本の政府が執拗に中国政府へ謝罪を要求しました。「アメリカへは遠慮するが、中国へは高飛車な態度をとる」という日本人の卑屈さを見るようで、悲しい思いをしたのは私だけだったのでしょうか?
かつてニクソンショックというものがありました。中国の問題を日本政府と相談しないで、日本の頭越にニクソンが訪中し、勝手に友好条約を結んでしまったのです。慌てた田中首相はその後で日中友好条約を結んだのです。中国は日本の属国でないのですからアメリカが勝手に外交交渉をすのも自由です。日本が共産党中国と外交交渉をするのも自由だったのです。
どうも日本人の深層心理には中国を弟分に思いたい心理が現在でも脈々として流れているようで心配です。これは、私だけの誤解であることを祈って終わりとします。(終わり)