後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

大きな病気をした人は病気の自慢話をしたがります、しかし、、、

2009年08月23日 | 日記・エッセイ・コラム

健康な人々にとって迷惑な話の一つに病気の自慢話があります。そんな話は聞きたくないのです。しかし何故か大きな病気をした人は自分の病気の自慢話を聞いてもらいたいのです。それで私も自慢にもならない前立腺ガンの体験記を何度も書きました。終いには家内に、「病気の話は禁止」、と言われてしまいました。

しかし他の人の体験談なら良いと思い少し書きます。それは自慢話というより男性高齢者へ参考になると思うからです。武蔵野赤十字病院での10日間は、手術後の3日以外は4人部屋に居ました。同室の患者は泌尿器関係の手術を受けた人々です。隣の人が荷物をまとめて退院の準備完了です。「治って良かったですね。何日入院なさっていました?」と聞きました。4ケ月の入院で3回手術を受けました、という答えです。前立腺という臓器を取る簡単な手術のつもりで10日入院の予定で来たそうです。ところがその後、心臓の血管が狭くなっていることが分かり血管拡大の手術を受け、更に膀胱にも悪いところが見つかり、膀胱の手術も受けたそうです。特に心臓の手術は慎重に何度かに分けてしたので4ケ月の入院になったそうです。

もう一人の患者は膀胱ガンになり膀胱のかなりの部分を切り取り、後に穴が出来たそうです。そこで小腸を切り取ってきて膀胱の穴を塞いだそうです。長時間の手術だったそうです。

手術後は尿道からビニールの管を膀胱まで挿入して、尿が自由に体外のビニール袋に出るようにして、そのビニールの尿袋を手にぶら下げて退院して行きました。手に持っている尿袋は花柄の可愛い布製の手提げ袋に入っているので誰もオシッコ袋をぶら下げて歩いているとは気がつきません。久しぶりに家へ帰れるので、上機嫌に笑いながら、「藤山さんも頑張って早く退院して下さい!」と言って帰っていったのです。ところが次の日、彼が突然現れたのです。そして見舞いに来ました、と言うのです。聞くと挿入したビニールの尿管が細すぎて、詰まってしまい尿が出なくなったそうです。尿が出ないと人間は七転八倒するのです。真夜中に救急車で武蔵野日赤病院へ逆戻りしたそうです。次の朝、私を見舞に来てくれたときは一件落着の笑顔になっていて、尿が詰るとどのようになるか詳しく報告してくれました。

もう一つの話です。となりのベットの患者は話が出来ない位悪いのです。そのうち発作を起こして看護師さん達が緊張して何人も駆けつけて来ました。本人は見事に落ち着いて、話しています。「心臓が悪くて、色々薬を飲んでいます。先ほどから心臓が苦しくなったので呼んだのです。なに静かにしてニトロ・・・を飲めば治ります」と看護師をなだめています。泌尿器系統の手術のために入院したのに心臓病が発作を起こしたのです。その病棟は心臓専門の医者も看護師もいないので看護師たちはかなり緊張して心臓の病棟へ電話をし、専門医と専門の看護師が来ました。さすが専門家は落ち着いて応急手当をします。

次の日、私が退院する時は少し元気でしたので、「どうぞ十分安静になさって早く治って下さい」と声をかけました。本人が落ち着いて言います、「心臓の方はなれていますから程度が分かっています。それよりも短期間で元気に退院出来て良かったですね。おめでとう御座います」と。

余裕綽々たる病人です。それで分かったのですが、私の前立腺全摘出手術は単純すぎて自慢にならないという事です。素人相手にはガンですと自慢できますが、大病を経験した人々にとっては初歩的すぎて笑われそうです。

少しはご参考になったでしょうか?そして病気の自慢話はどんなものでも絶対に他の人の参考になると思いますので、コメントとして是非ご投稿下さい。ご投稿をお待ちしています。(終わり)


貴方はブログやHPを何時止めますか?そして別離は悲しくありませんか?

2009年08月23日 | 日記・エッセイ・コラム

今朝はカトリック教会の早朝ミサへ、家内と40分歩いて行ってきました。ミサの間はイエス様のことを考え、お会いしたいと思って祈りますが、合間合間に人生の来し方、将来のことなどを考えています。最近、入院手術をしましたので自分の命に限りがあることを実感しました。そこで今日はこのブログを何時、どのような形で幕を閉じるのが良いのか色々考えて来ました。

ブログでは実社会では絶対に体験出来ない「人間の心と心の純粋な響き合い」を何度も経験いたしました。ネット上だけの友人のAmadeusさんが言うのです、「ネット上では年齢、外見、容姿、職業、性別にまったく関係なく・・・考え方、感性、だけでお付き合いするので純粋な友人関係が出来るのです」、と。そうです。彼女はまだ若い音楽家、陶芸芸術家です。アメリカで活躍していますが時々ネパールで働いているご主人の所へ行きます。下に彼女の陶芸作品の写真をもう一度掲載します。この繊細で、はかなさの中にある力強い芸術美に感動してメールを送り写真をカトマンズから贈って頂きました。お願いしてから2ケ月かかりましたが心豊かな気分で写真が送られてくるのを待っていました。

これは数十回以上体験した「人間の心と心の純粋な響き合い」のほんの一例に過ぎません。

以下の方々はそのような体験を与えてくれた大切な、そしてかけがえのない友人達です。

鬼家(オニイエ)雅雄さん、ちひろさん、玲さん、mikaさん, dr yukiさん, PUKURAさん、 danielさん, dexさん, yuyuさん,amadeusさん,Hootaさん,Stellaさん,カミナリさん、伊万里さん、愛媛のあっちゃんさん、狼皮のスイーツマンさん、Urayamaさん,Hikarunoさん, Shionさん, Siomさん,SEIKOさん,Yokoさん, hanaさん,NTさん,ながれさん、VaseniorさんネイマさんDirector_ヒロさんらいおんはあとさん フォト子さん リタさん ゴルビーさん GAKUさん ヒラピンさん オカブさん、カズノコさん、漆山 治さん、やっくんさん、水木りょうさん、甲斐駒さん、めいこさん、Jambalayaさんん、乾燥芋のおにいちゃん、メルさん、富良野のあとみんさん、吉備三千年さん、machanさん、などなど。

しかし寄る年波で、いずれは目もかすみ、こうしてキーボードも打てなくなります。その時はこのような友人ともお別れです。そこで考えたのです。頭脳明晰で手足が動く間に少しづつ階段を下りるように、ブログも止めて行こうと。そしていきなり枯木が倒れるように突然ブログを止める事だけ避けようと決心しました。

気がついたら何時の間にか私が皆様の眼の前を通り過ぎてしまっていたように消えて行きたいと思っています。2年先か5年先になるのかは定かでは有りません。

ところで、皆様はブログを何時やめますか?そうして止めるときはどのようにお止めになるのでしょうか?ブログやネットの上で出来た友人と別れるのは悲しくありませんか?ご意見をお聞かせ下さい。お待して致しています。

今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。 藤山杜人

下の写真はネット上の友人のAmadeusさんが贈ってくれた写真です。実物は銀座、薔薇画廊に展示してあるそうです。

Narcissus3