民主党が圧勝しました。戦後64年、「主権在民」というお題目をさんざん聞かされましたが、今回の選挙で初めてその実感を体験できました。過去55年間も保守的な自民党が政権を握り、国民の知ることの出来ない不明朗な相談をして、歴代の首相を決めてきたのです。
今朝のニュースで民主党が308議席を取り、圧勝したことを知りました。自分も民主党へ投票しました。これで政官財癒着の不明朗きわまりない日本の政治・官僚制度が崩壊すると思い、おのずと笑いが出てきます。
しかし今回の結果は政治のパラダイムを変えるだけでは無いと思います。主権在民を実感した人々が多かったと信じています。ですから社会全般が大きく変わります。社会が変われば文化も変わります。どのように変わるのでしょう? その具体的なことはこれから起きる社会的な現象なので不明です。
しかし変化の方向は明確に予想できます。
(1)国民一人一人の力で政権を変えられると実感できたので、個人の力を尊重するような社会へ変化するでしょう。したがって文化も個人の独創性を今まで以上に尊敬する社会になるでしょう。 このように言うといかにも欧米型の社会になると主張しているようです。しかし日本には独自の文化、宗教が現存しています。したがって欧米と同じ社会や文化には絶対にならないと信じています。
(2)民主党の政権公約(最近はマニフェストと言うらしい)を見ると、個人個人の生活の質の向上に大きく貢献するような政策が多く含まれています。消費税の据え置き、子供を有する親への支援、高速道路の無料化、国民年金の明確強化などなどです。どれも明るい方向性を持っています。決して大企業や土木建設会社へお金を流そうという政策は見当たりません。
その方向性は、人々のQaulity of Life(人生や生活の質)の向上という方向性です。消費税の据え置きや高速道路の無料化の政策などなどはこの方向へ大きく寄与する筈です。
(3)民主党の目指す社民党や国民新党との協力は野党、与党を問わず、上の二つの方向性を持つ政治家の数を次第に増加させると思います。そして政治家一人一人の個人的な素質の向上に役に立つと信じています。
(4)今回の民主党圧勝のかげを注意深くみると自民党でも真面目に、明朗に仕事に励んで来た候補者は皆当選しています。このことは国民一人一人の判断は厳正であることの証左です。真面目に仕事をしていれば報われる社会へと変化する方向を示しています。
今回当選した人々で、私の好きな自民党の政治家を例に挙げます。野田聖子さん、石破さん、額賀さん、高市さん、横路さん、などです。また少しやりすぎて失敗した鈴木宗男さんも北海道、大地の党で当選しました。小渕首相がやめたときエリツエン首相との北方領土交渉を潔く良く止めていれば立派なことだったのです。権力に溺れて失敗しました。しかし個性的で独創的な政治家なので、私は好きです。
なお額賀さんは過去2回の団体旅行でインドネシアと中国へご一緒しました。実直で目立たない政治家ですが見識の深さに感動したことがあります。このブログでも絶賛した記事を掲載したことがあります。
さて皆様は今回の選挙結果へどのような感想をお持ちになったでしょうか?コメントとしてご意見を頂ければ嬉しく思います。(終わり)
今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。 藤山杜人