後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ブログを書いて初めて知った日本人の豊かさと品性の良さ!

2009年08月24日 | 日記・エッセイ・コラム

私は戦争中、戦後の貧しい日本で育ち、国家公務員として長い間働きました。戦後の日本は生活が貧しいだけでなく人々の心が荒廃している酷い社会でした。そして国家公務員の職場では心の豊かさや品性を追及すると出世のしにくいところです。どの旧帝国大学を何年度に卒業したか?、とか職場での役職の着任年度で人間の価値が決まっていました。ある時、係長クラスに昇任し、その部署の会議に出席したときの驚きを今でも忘れられません。会議の席順が厳密に着任年度順になっているのは勿論ですが、机の上に用意されていた茶飲み茶碗が着任順に高級なものから質素な茶碗まで整然と並んでいるのです。大振りの陶器の蓋つきの茶碗から漆塗りの蓋のついた中級の茶碗、そして最後は小さめの蓋なしの茶飲み茶碗と並んでいるのです。

そんな世界に居た老人の私が、鬼家(オニイエ)さんという人に勧められ、PCの使い方を教えて貰ってブログを書き始めたのが2007年の11月5日でした。そして「みんなの足跡」や「趣味人倶楽部」や「BYOOL]というSNSにも入会しました。

そうしたら、なんと其処には目くめるような明るい、広い、豊かな世界が広がっていたのです。

ネット社会に住む人々は心豊かで、皆品性が良いのです。自分が体験したことの無い人間の善意で圧倒されてしまいました。そしてネット社会の人々は個性豊かに世界中に人生を繰り広げているのです。個人が輝いているのです。役職の着任順に人間の価値が決まる職場に居た私にとっては、考え方を180度変更を迫る輝かしい世界が広がっていたのです。

20090412110221f43 カトマンズに住み込んで悠々とアジアの人々と哀歓を共にしているHikarunoさんのブログに魅了されました。手織り染めのアジアの布を情熱的に収集し、東京でも展示会を何回も開催しています。左にその収集品の一例を示します。

南フランスに住んで、お菓子を作っているParismidoriさんの個性豊かな生活ぶりには目を見張ってしまいます。

ワシントンDCに住んで世界中で活躍している音楽家、そして陶芸作家のAmadeusさんの感性の豊かさと、陶芸作品の気高さに感動しています。

こんなことを書き続けていたらキリが無いので止めます。

しかしもっと驚いたことは、毎日を平々凡々と暮らしている人々の心の豊かさと品性の高さです。毎日、書いていらっしゃるブログやSNSの中の日記を読むとそれが理解できるのです。家族を大切にし、自分の個性を大切にして、豊かな気持ちで毎日を平凡に暮らしているのです。平穏無事な毎日に人生の充実感と幸福感を味わっているのです。これこそが日本人の豊かさの証拠と思います。品性の高さの証左と思います。

戦後60年、日本人はなんと豊かになったのでしょう!ブログを書いて、ネット社会に入らなければ、このような明るく輝く世界を知らないまま、死んで行った事と思います。ブログや日記を読ませて頂いた多くの方々、そして拙文へ心温まるコメントを下さいました方々へ心の底から感謝申し上げます。有難う御座いました。

今日も皆様の健康と平和をお祈り申し上げます。  藤山杜人