マッカーサーが日本を統治していたのは昭和20年から26年までの6年間だけです。しかしその後も現在に至るまで「日米安保体制」と米軍基地の存在によって日本人の歴史教育はアメリカの立場に立った観点から編集した教科書が使用されてきました。戦前の日本は軍事独裁国家でアジアを侵略して植民地にしようとする悪い国家でした。と、繰り返し、繰り返し教わりました。しかしこのような歴史観は客観的に考えると酷く公平さに欠けていることは誰の目にも明らかです。当時の欧米諸国も武力で植民地争奪戦を執拗に行っていたのです。日本も反抗しなければ欧米の植民地になる可能性があったのです。
欧米が悪い事をしているのでそれを見習っただけで何故わるいのでしょうか?そうです、どちらも悪いのです。欧米が悪くて、日本が悪くない、というのは感情論なのです。
ここで私が強く主張したいのは「どちらが悪いか?」という議論を永久に封印すべきだ!ということです。そうしないと又戦争になります。
第二次世界大戦後は欧米も流石に反省して、西ヨーロッパでは戦後64年間戦争が無くなりました。ヨーロッパでは今後も大きな戦争は起きないでしょう。日本も同じく64年間戦争が無く、今後も永久に戦争がないような趨勢です。ヨーロッパ人は自分達の過ちを認めているのです。と、同時に日本の持っていた悪い意図や過ちも良く理解しているのです。悪い人は悪い他人の心が分かるのです。
後からの知恵で恐縮ですが、日本は樺太、朝鮮、台湾だけを防衛すれば独立を守れことが出来たと思います。満州を作り、さらに中国の桂林まで攻め込んだのは明らかに関東軍の独走で、やり過ぎでした。日本の権力者がそこで歯止めをかけられなかったのは慾と思い上がりがあったためです。大きな戦争が起きる場合には両方に悪い意図があるから起きるのです。正義の為とか、平和の為とか、ある宗教を守るためとか、言い訳はいくらでも出来ます。国連の「平和維持軍」にさえも、ある特定の国々の悪い意図が隠されていることが多いのです。昨日、このブログで、「20世紀、欧米人の2大失敗ー5500万人が犠牲になった第二次大戦と共産党独裁ソ連の成立は何故起きたか?」という記事を掲載しました。
コメントとして2人の方から下記のようなご意見を頂きました。おっしゃっている内容はどちらも正しい事です。しかし私の主張は自虐的になるのもいけませんし、感情的に欧米だけが悪いのだと主張するのも建設的でないということです。どんな意見を発表しても、感情的になって相手を非難したりしないということが一番重要なことと信じています。
感情論を出すと欧米人も反省の言葉を絶対に言いません。相互信頼が不可能になるのです。基本的に重要なことなので、敢えてまたこの問題を取り上げました。皆様のご意見を頂ければ嬉しく思います。(終わり)
===Yさんからのコメント=========
===Mさんからのコメント========= 全く歴史認識が違いますね、Yさん。日本が何故開戦に至ったかはロシアや欧米の覇権主義が原因であると重ねて私は断言いたします。英国のやったこと、ロシアの南下政策、そしてアメリカも着実に日本を攻撃する準備を重ねて、日本をけしかけていたんですよ。遡って歴史をみる必要があります。 |