後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

中世のヨーロッパの農村生活を続けているアーミッシュ宗派の人々の写真

2009年09月22日 | 写真

アメリカの東部や中西部には自動車、電気、ガス、水道を拒否して、中世のヨーロッパの農村生活を現在でも続けているアーミッシュという人々が住む村が散在しています。ルターの宗教改革で生まれた純粋原始キリスト教の一派で絶対平和主義の信仰を守っている人々ですい。

その生活ぶりの写真をお送りします。特に3枚目の室内の写真を注意深くご覧下さい。部屋には電燈が無く、薪ストーブが中央にあるだけです。衣類も壁にぶら下がっているだけで、何枚もクローゼットに並べて吊るして仕舞うほど沢山持っていません。下着は箱に仕舞い、農作業と礼服を常に共用する服を毎日着ています。農作業にはトラクターは一切使いませんので、4枚目の写真のように馬車と人力だけで刈り取りを行います。関連の文章は明日掲載いたします。(続く)

上の3枚の写真の出典;http://en.wikipedia.org/wiki/Amish

4枚目の写真の出典http://en.wikipedia.org/wiki/Amish

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秋の夕暮れの稲田の風景

2009年09月22日 | 写真

この前の「黄金色に実った武川米の稲田の輝き」と題する写真の続編です。稲田と暮れなずむ甲斐駒のシルエットの写真と蕎麦の花と稲田の夕暮れの写真です。一昨日、家内が武川米の産地で撮った写真です。(終わり)

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映画、「おくりびと」は一級の娯楽作品です

2009年09月22日 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜、テレビで「おくりびと」を2時間20分見ました。笑いあり、ペーソスあり、涙ありの娯楽作品です。娯楽作品としては「寅さんシリーズ」と同じくらいの一級作品です。とにかく、もう寝ようと思いつつストーリーの展開が奇想天外で、ついお終いまで見てしまいました。オーケストラでチェロを弾いていた主人公の本木雅弘が楽団の解散で職を失い、郷里の山形へ引き揚げ、そこで納棺師という仕事にいやいやながら引き込まれて行きます。お葬式の時、遺体を棺に収める前に体を拭き清めたり、お化粧をしたり、美しい着物を着せてから送り出します。遺族の悲しみを和らげるように丁寧に、愛情をこめて遺体を美しくして棺に収めるのです。別れた母子のお涙頂戴のエピソードも混じえて、父子物語が底に流れた人情話が主です。本木雅弘が6歳の時、家に奥さんを残して他の女と出て行ってしまった消息不明の実父がある漁港の番屋で死にます。警察から連絡があり、主人公がしぶしぶ遺体を引き取りに行きます。奥さん役の広末涼子が見守るなかで丁寧に納棺の準備をしていると憎んでいた実父の遺体の握りしめた掌の中から丸い可愛い小石が転げ落ちます。父が女と一緒に母と子を捨てて出奔する前に父と交換した小石です。それを握りしめながら実父が死んで行ったのです。一緒にいたはずの女とはずいぶん昔に別れたのです。ダンボール箱一個だけの遺品を残して、捨てた昔の妻や息子の思い出だけを大切にして侘しい漁港で雑役夫をしながら野たれ死ぬのです。父を憎んでいた本木雅弘が涙を流しながら遺体を清めて、死化粧をして行きます。その場面で映画は終わりになります。チェロの美しい曲を本木が弾く場面があちこちに挿入されていて美しい音響効果を上げています。カメラは丁寧に撮っていて、小津安次郎風のクラシックが撮り方をしています。兎に角、立派な娯楽作品です。さて宗教を信じている私としてはどうしても書きたいことがあります。それは主人公役をした本木雅弘さんが納棺師が書いた本を読んだ時、これは、必ず自分が演じて映画にしたいと考えたそうです。この感性がとても重要だと信じています。死んだ人を慈しみ、優しく、丁寧に送りだすことは残った家族の願いです。それを映画の主題にする。そして自分がそれを演じる。

本木雅弘さんの豊かな人間性が素晴らしいのです。

さて、皆様はこの映画をご覧になりましたか。娯楽作品としては見る価値があります。ご覧になった方々のご感想をコメントとして頂ければ嬉しく思います。

今日も皆様のご健康をお祈り致します。     藤山杜人