後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ヨーロッパの宗教画のつまらなさ・・・しかしその意味を知ると面白い

2012年05月06日 | 日記・エッセイ・コラム

日本人がヨーロッパの美術館へ行くと宗教画の多さに驚きます。

しかしその多くは藝術的でなく、単なる装飾的なものや物語の挿絵が多いのです。

つまらなく感じるのは自然ではないでしょうか?

しかし、宗教画を数多く見た後でルネッサンス以後の絵画や印象派の絵画を見ると一段と感動が深まります。

ところで宗教画の意味を説明したものがあります。オリエンス宗教研究所のHPの「聖書と典礼」をクリックすると、表紙の絵画の説明が出て来ます。URLは、http://www.oriens.or.jp/ です。

例えば今日の表紙の説明を一例として下に示します。

=======絵画の意味========================

St1205061 わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である(ヨハネ15・5より)

ぶどうの木と鳩
モザイク
ラヴェンナ サン・ヴィターレ教会 6世紀


 イタリア、ラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂(548年5月献堂)の聖職者席の壁を飾るモザイク。

(前の部分は省略)

表紙に掲げたような鳩やぶどうが数多く描かれている。いずれも救いの歴史が導こうとしている恵みの象徴で、鳩はいうまでもなく聖霊、そして聖霊による一致と平和である。ぶどうに関しては、きょうの福音ヨハネ15章1‐8節からヒントを得てみよう。
ーーーー中略ーーーーーー

「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である」という言葉によって、キリストに結ばれ、永遠のいのちを受け継ぐことになる新しい神の民の誕生が宣言されていることがわかる。このような約束に信仰をもって応える人は、洗礼を受けてキリストとのつながりの中に加わり、ミサをとおして聖体の秘跡に養われ、神の民に約束されている実りに向かう。
 このことを別な言い方で語るのが同じヨハネ15章5節である。「人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」。ヨハネ6章の教えと通じていることにも注目したい。「わたしは、天から降ってきた生きたパンである。このパンを食べるならば、その人は永遠に生きる」(51節)。「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠の命を得、わたしはその人を終わりの日に復活させる」(54節)。
 「ぶどうの木」のたとえは、このように聖書全体に根を張っていて、そこに含まれる福音を凝縮している。サン・ヴィターレ教会のモザイクにも、そのような聖書全体への確かなまなざしがあることを味わいたい。

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他の宗教画の説明は、聖書と典礼の表紙のバックナンバーをクリックすると沢山出てきます。

10ケ、20ケの宗教画を見て行くと西洋の絵画の歴史が分かって興味深いと存じます。

簡単に言えば、ルネッサンス以前のヨーロッパの絵画はギリシャ神話やキリスト教の物語りのみを描いた絵だったのです。あるいは王様や貴族の依頼で肖像画も描きました。

しかし画家の自由な発想で自由に描くという歴史が無かったのです。あの有名なモナリザの絵の背景が一番初めての風景画だと言われています。

芸術家が芸術のために描くという考え方が無かったのlです。

そんな歴史が分かります。一度、ご覧になってみて下さい。(終り)


時が静かに流れ、みんな、みんな旅立ってゆく

2012年05月06日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は端午の節句。柏餅を食べて、夜には菖蒲の葉を浮かべたお風呂に入りました。皐月の風に鯉幟を泳がせます。男の子が元気に育つようにと祈ります。

毎年、毎年、そのような祈りをしながら、静かに時が流れます。気がつくと私も76歳です。家内は75歳になりました。

子供たちも成人してしまって親元からそれぞれの人生の旅へ出て行きました。子供が旅立って随分と時が流れます。

そして今度は孫達が新しい人生へと旅立つのです。

そして恩人や知人はみな彼方へ旅立ってしまって、周りが淋しくなってきました。

昔の学校の同級会に出る度に「物故者」の名簿が増えていきます。

そうです。私自身も間もなく旅立つのです。楽しい人生でした。いろいろな仕事も沢山いたしました。皆さんの支援と協力が無ければ出来なかったと思います。

外国にも家族と一緒に住み、いろいろな国の人と友人になりました。感謝の気持が自然に湧いてきます。特に家内には本当に長い間お世話になったものです。

そう言えば、3年前の昨日は何をしていたのでしょうか?フト、そんな事を思いついて3年前のこの日のブログの記事を見ました。

3人の孫を含めて7人でヨットに乗ったという記事を書いていました。下にその記事を示します。

孫達も大きくなり、それぞれ部活が忙しくなります。家族と一緒に遊ばなくなりました。

私は体力が衰え、昨年、ヨットも止めました。そうして、静かに、静かに時が流れます。寂しいような、満足した老後です。そして老後は、老後の楽しさがあるのです。毎日遊んで過ごしています。今日は日曜日なので歩いて教会へ行きます。歩いて少しだけ体を鍛えようと思います。

そしてまた時が流れます。来年の端午の節句は何をしているのでしょうか?

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

=====3年前の5月5日の掲載記事です=========

霞ヶ浦へセイリングに行きました。4日は南東の風が強く、ジブかメインセール1枚で5から6ノットのスピードで快走しました。近くを3隻のディンギーも駆け抜けて行きます。息子一家5人と家内と総勢7人が乗りましたので船の上が混みあいました。夕食は船の上で肉類の鉄板焼き。息子と小生はヨットのキャビンに泊り、あとの5人は近くのホテルに泊まりました。変わりばえのしない写真ですが、セイリングの風景写真を5枚掲載いたします。

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投稿日:2009年5月5日