マスコミが報道しませんが10年に一度、オランダで世界中の花々の美しさを競う大会があります。譬えればそれは花々のオリンピックのようなものです。
昨年に10年ぶりに開催され、6ケ月間にわたって審査がありました。その大会は「フロリアード2012」と言います。正式名称は、「2012年フェンロー国際園芸博覧会」です。世界中の42ケ国から花々の出展がありました。
花は四季折々咲くものですから春の花、夏の花、秋の花と季節ごとに審査して受賞作品を決めます。そして1年を通じて最高受賞作品を決めます。
詳しくは、フロリアード2012:http://www.floriade2012.jp/ を検索してご覧ください。
この昨年の大会でいろいろな賞の40%くらいが日本の花の栽培家が受賞したそうです。日本勢の圧勝です。日本は園芸大国なのです。
日本人はそのことを誇りにして良いと思います。
日本人が40%の賞を取ったという情報は昨日掲載した記事、石塚園芸のサクラソウがオランダの花の祭典、フロリアードで金賞一席と特別賞を受賞でご紹介した石塚健壽さんから聞いたことです。
以下にその石塚さんの出品作品を3点ご紹介いたします。
上は特別賞受賞の「湖畔の夢」というサクラソウ(プリムラ マラコイデス)の新種です。
上は年間を通じての最優秀賞の金賞を受けた「黄萌」(きぼう)です。
そしてもう一点の石塚さんが出展した「湖畔の花あかり」の写真を下に示します。
さてフロリアード2012:http://www.floriade2012.jp/を是非詳しくご覧になると実にいろいろな花々の新種が日本で作られていることが分かります。
日本は経済不況だと嘆く人々が多いとマスコミが報道しますが、新しい花々の創造をしている日本人がこんなに沢山居るのです。
その事を何故マスコミは報道しないのでしょうか?
それともう一つ非常に面白いことを石塚さんが言っていました。
それは欧米人の花の好みが変わり日本的な淡い色が美しい花が数多く受賞していることです。黄色やどぎつい赤や派手な紫の花は評判が良くないそうです。
そうです。民族の花々の好みも時代によって少しずつ変化して行くものなのです。
これからミサへ行きますので、今日はミサの間に、
皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
======参考資料=============
コンテストの審査方法:
フロリアード2012は、BIE(国際博覧会事務局)およびAIPH(国際園芸家協会)の認定を得た万博クラスに匹敵するA類1の大博覧会であり、花き業界関係者にとって、非常に重要なイベントです。
開催期間中、AIPHの審査基準に基づいた、公式な品種コンテストが開催され、オランダのみならず海外からの出品もあり、国際的なコンテストとして実施されています。ここで高い評価を得ることで、国際的評価と名声を得るとともに輸出促進(知財も含む)へつながることが期待されています。
3つの期間に分けて実施
開催期間中、3つの期間(春、夏、秋)に分け、それぞれ以下のテーマや品目に基づいて、2週間おきに審査会が開催されます(審査会は週番号偶数週のみ)。
点数と賞の発表について
2週間おきに開催される審査会の直後に、点数(10.0点満点)が公表されます。また、その時点での暫定の1席、2席、3席についても公表されますが、最終的に各賞(1席、2席、3席、フロリアード賞)が決定するのは各期間(春、夏、秋)が終わった後になります。その期間中のすべての出品品種のうち点数が高いものからテーマごとに選定されます。
これまでの国際園芸博覧会の品種コンテストでは、9点以上のものはすべて金賞でしたが、今回は優秀品種として取り扱い、相対評価で競われます。
=====出展品目=====================
========日本サクラソウの写真と自生地を紹介した記事======
江戸時代から有名だった埼玉県の田島ケ原の日本サクラソウ自生地を訪ねて
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先年私が撮った写真です。