後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

巨大な中国の脅威(1)公海における軍事基地とガス田掘削施設の建設

2015年07月23日 | 日記・エッセイ・コラム
経済的に躍進している中国は日本にとっていろいろな意味で脅威です。
そこで今日から「巨大な中国の脅威」と題する連載記事を書いていきたいと思います。私はももとより専門家でもありません。一人の素人として日頃考えてる中国の脅威の具体的な幾つかの例を気楽に書いて行くつもりです。
間違いや私の思い込みがあったらどうぞお許し下さい。
何故、中国が脅威かという根本的な原因は共産党一党支配という政治体制にあります。民主主義という考えが皆無なので国際的にも独裁的な政策を取るようになるのです。
この観点から考えると韓国は民主的な政治体制を持っているので、究極においては日本の脅威にはなりません。ですから中国のいろいろな意味での脅威の根は深いのです。
第一回目の今日は、脅威の具体的な実例として日本に近い東シナ海での中国による16基の海上ガス田掘削施設の建設と、南シナ海における飛行場などの軍事基地の建設を取上げたいと思います。
まず海上ガス田掘削施設の写真や記事は、http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE22H0G_S5A720C1000000/ に掲載してあるのでご覧下さい。
記事によると日本と中国の中間線の近辺で中国側は一方的に2013年以降、あらたに12基もの海洋プラットホームを建設したのです。以前からあった4基と合計すると16基の海上プラットホームが出来上がったのです。
これらの巨大な構造物は海底の天然ガスの掘削のためです。しかし軍事的な目的のレーダー基地にも利用出来るのです。それだけでなくヘリコプター基地として利用可能な上、中国海軍の補給基地も使えることは素人の私でも想像出来ます。
この海上施設は日本と中国の中間線の中国側なので中国は勝手に作ってしまったのです。
国際世論など無視です。民主主義的な考えがありませんから外国の意見など始めから無視です。とにかく外国が何と言ってもその意見は無視して良いと固く信じているのです。ですから何を言っても無駄なのです。だからと言って沈黙したら、中国はますます公海上に軍事補給基地を作るでしょう。
その実例が南シナ海における飛行場の建設です。建て前は民間機のための飛行場と称していますが、誰が考えても軍事目的だと判断出来ます。何故なら、その附近は観光開発されていないからです。
観光客が行かないのに民間の航空会社が飛行機を飛ばすでしょうか?
下に建設中の飛行場の写真と完成後の滑走路の写真を示します。

上の写真の出典は、https://www.youtube.com/watch?v=jwLA1gO6aY8 です。

これらの軍事基地の建設は中国の土木技術の進歩によるものです。
そして16基の海上プラットホームは海底の天然ガスの掘削技術の進歩によるのです。
日本人は中国製品の品質が悪いと言い、中国の科学技術が劣っていると批判します。
しかし日本の高度成長が日本の技術を躍進させた例を考えれば中国の科学技術も現在急速に進歩中なのです。
それがもう一つの脅威になるのです
中国の技術の進歩は例えば建築技術の進歩にも見られます。下の写真は上海の新市街の風景です。
外国の建設会社が関係した高層ビルもあるでしょう。しかし中国の建築技術は侮れません。

中国の技術が進歩しても恐れることは無いと言う日本人が多いようです。しかし日本の工業分野の幾つかの分野は大きな衰退を招くでしう。例えば日本が誇っていた金型製造技術は中国に追いつかれたと言う人もいます。
中国の脅威は根本的には共産主義にあると冒頭に書きました。
下の写真は現在の天安門の写真です。相変らず中国の最大の偉人は毛沢東首席なのです。
彼は相変らず、「中華人民共和国万歳!」と、そして「世界人民大団結万歳!」と叫んでいるのです。

中国は小平の時代から市場主義的経済に変わりました。経済は資本主義で発展しているのです。それでつい我々は日本と中国の違いを忘れがちになります。共産党独裁は国際社会でも独裁的になりがちです。それを正当化するのは人民の団結による人民の開放なのです。人民の生活向上なのです。(続く)

それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)