後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

湧水が涼しげに流れる日野市黒川清流公園

2015年07月24日 | 写真
浅川の河岸段丘の雑木林の崖の下に清い水が沢山の泉から湧き出しています。
どんな暑い日でも、そこに行けば清流があり、雑木林が風に揺れていて、涼しい気分になります。
多摩平の森と、その下の住宅街が接する縁に湧き出る湧水を利用した、道路沿いの細長い公園です。 2006(平成18)年、手づくり郷土賞大賞を受賞し、東京の名湧水57選にも選定されています。
一昨日、写真を撮りに行きました。 暗い森に覆われているので写真がうまく撮れません。涼しげな感じも表現出来ていません。
でも皆様の想像力で涼しい感じをお楽しみ下さい。五枚目の写真は、下記から転載させて頂きました。場所のご案内も出ています。
http://www.mapbinder.com/…/T…/Hinoshi/Kurokawa/Kurokawa.html









巨大な中国の脅威(2)習近平の粛清政治の脅威

2015年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム
かつてソ連のスターリン首相は政敵をつぎつぎに処刑することによって長期政権をほいしままににしました。
最近でも北朝鮮の金正恩書記によって張成沢元国防副委員長が粛清処刑され、その上、張氏の親族の大半も処刑されたのです。この粛清は金正恩書記の個人的な指示により行われ、処刑の対象者には幼い子どもも含まれていたそうです。
このような粛清は共産党独裁体制ではどうしても避けて通ることの出来ない暗黒政治のようです。
中国では、流石にいきなり政敵を銃殺はしませんが、汚職摘発という理由で拘束し、裁判にかけ有罪にし、政界を追放する手法がとられています。
習近平主席は昨年以来大物の政敵を汚職罪で有罪にして終身刑にしてきました。
最近では、前任者の胡錦濤主席の側近だった令計画氏を汚職容疑で逮捕しました。有罪、政界追放は今後の展開です。令計画氏は中国の胡錦濤主席の政治基盤だった「共産主義青年団」の出身で、胡錦濤主席を支え、その政治手腕は抜群だったという評判でした。
習近平の粛清の対称は江沢民政権の側近にも及んでいます。
元重慶市のトップだった簿氏は汚職容疑で逮捕され裁判にかけられ2013年10月に無期懲役が確定しています。
そして江沢民時代に政治局常務委員だった周永康も今年の6月に収賄罪で無期懲役が確定しています。
これら3人は有名な政治家でしたので日本の新聞にも報道されています。しかし汚職の罪で有罪になったり、左遷された政治家は非常に数多くいると想像されます。
そして当然のことながら、その粛清の対称は習近平主席に対抗する政治家に限られています。
汚職や収賄の摘発は習近平主席の派閥に入っている人は対象にされません。
これは中国の常識です。
汚職や収賄は古代から中国文化の重要な一部なのです。その時代の習慣にしたがって文化的に行えば誰も非難しません。しかし限度を超えて露骨に行えば非難され左遷されて来たのです。
最近の習近平主席による汚職摘発は政敵の粛清なのです。
何人かを逮捕、粛清すれば他の数多くの対抗者が恐怖します。そして否応なしに習近平主席に平身低頭して従うようになるのです。
これが中国の政治なのです。
それでは、この政治形態が何故、日本の脅威になるのでしょうか?
中国国内のことだから日本には関係ないと言う人もいるでしょう。
しかしこの粛清による恐怖政治は中国人の考え方にも深い影響を与えます。
中国の民衆は時の政権の言うことに従順に従うようになるのです。従わないと中国社会では生きて行けないのです。ですから中国人は中央政治の権力闘争に敏感に反応します。その権力闘争の詳細を新聞に頼らないで口コミで瞬時に知っているのです。
実は、このような中国人の政権に対する従順さが日本にとっての脅威になるのです。
中央政権が南京事件で30万人虐殺されたと発表すれば15億人の中国人が、そうだ!と叫んで政府を支持します。尖閣諸島は中国のものだと言えば民衆は熱狂的に支持します。
南シナ海で飛行場を作って軍事基地にすれば中国の大衆がその政策を支持するのです。
これが共産党一党独裁のもとで起きる極く自然な社会現象のようです。
以上を分かりやすく要約します。
(1)共産党一党独裁が原因になって、粛清による恐怖政治が出来上がります。
(2)この恐怖政治が国民大衆を時の政権の熱烈な支持者にします。そうしないと中国では生きて行けないのです。
(3)この大衆の従順さが日本の脅威になるのです。
中国人全員が南京で30万人虐殺されたと信じています。尖閣諸島は中国領だと信じています。それは彼等の生きる延びる方法なのです。日本人がそれは間違っているといくら叫んでも文字通り馬耳東風なのです。

私は1980年から10年間くらい中国へ何度も行き、中国人と深いお付き合いをしました。
その体験から、私は、中国人の現在の政治制度とそれへの従順さは欧米の植民地主義がその原因になっているのではないかと考えています。これは私の思い込みかもしれませんが、中国はソ連の援助のお蔭でで独立出来たと思います。
英国や欧米の植民地にならず、独立国家を樹立するためにはソ連の助けをかりて、共産主義を選ぶ方法しかなったのです。その結果、ソ連は中国を財政的に援助し、1949年から1959年まで中ソの蜜月期間があったのです。
しかし共産主義を選んだことは中国人の悲劇であり、悲運なのです。
ですから私は中国人を見下すことが出来ません。同じ人間として同情を禁じ得ないのです。(続く)
今日の挿絵の写真は中国の風景写真3枚です。

それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)