人はいろいろです。軍備とか戦力などという殺伐とした話は読みたくないという方々も多いと思います。そういう方々の為に昨日、甲斐駒岳の麓で撮ってきた花や風景の写真をお送りします。写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。
さて前の記事では日本の自衛隊の持っていない核弾頭ミサイルと原子力潜水艦のことをご紹介しました。今回は通常兵器の範囲で中国の軍隊と自衛隊の比較を簡単にしたいと思います。
中国人民解放軍のことは、(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%B0%91%E8%A7%A3%E6%94%BE%E8%BB%8D)から抜粋します。
イギリス国際戦略研究所が発行した『2013年ミリタリーバランス』によると、2012年11月時点の人民解放軍の総人員数は、現役兵は228万5千人、予備役51万人と推定されています。これに対して我が国の自衛隊の総兵力は24万人です。数だけを単純に比較すると日本はあまりにも少ない兵員数です。
そこで中国の陸軍、海軍、空軍をもう少し詳しく見てみましょう。
陸軍:
兵力160万人(2010年度)、近代化のため兵力削減傾向にあり、最新鋭戦車の生産数よりも兵旧式の59式戦車などの退役数が上回っているため、戦車の保有数は段階的に縮小しています。
兵役は志願兵制をしいていますが、不足に応じて、選抜徴兵制を実施することになっています。しかし、不足した事は今までにないと言います。
海軍
1949年4月23日創立。2011年時点で、現役兵力約250,000人、うち海軍航空隊約26,000人、沿岸防衛陸上部隊約28,000人、海兵隊に相当する中国人民解放軍海軍陸戦隊24000-40000人を有します。
駆逐艦26隻、フリゲート54隻、弾道ミサイル搭載原子力潜水艦3隻、航空母艦「遼寧」を有します。原潜は(夏級を1隻と晋級を2-4隻)、攻撃型原子力潜水艦の漢級を3隻、商型原子力潜水艦を2-4隻、通常動力型潜水艦54-60隻を保有します。
また、海軍航空隊は、5個海航師(海軍航空師団)、4個独立飛行団から成り、各種軍用機571機を保有しています。
他に沿岸防衛陸上部隊として、35個岸防導弾砲兵団(海岸防衛ミサイル砲兵団。65,300人)が存在します。
空軍
1949年11月12日創立。総兵力38万人(空挺部隊を含む)。作戦機約1950機。このうち、数における主力は、中国がMiG-21を国産化したJ-7、およびこれをベースに開発した拡大改良版のJ-8II、またSu-27、さらに旧式のQ-5などです。以前数千機という多数を保有していたMiG-19の国産型機J-6は既に退役しています。
以上のように数だけをすると自衛隊はひどく少ないようです。
それでは日本の自衛隊の規模を(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A)から見てみましょう。
高い練度と高度な装備を保有するが、総兵力は約24万人(女性1万2,300人)で対人口比で主要国中最低水準です。
年間防衛予算も約4兆7千億円で絶対値的でこそ世界的に7位に位置するものの、対GDP比では1%を割って主要国中最低水準です。
予算は陸海空で概ね4:3:3の比率であり、予算総額の約44%は人件費で、装備品の調達費は、比較的高額な水準となっています。戦力維持のために若年定年退職制度を導入しており、多くの自衛官の定年退職が53歳です。
近年、国家財政の悪化と少子高齢化のために防衛予算と兵力は減少傾向にあったが、周辺国、特に中国の軍拡や尖閣諸島問題の影響で2013年度以降は対前年比で増加に転じました。
また、自衛隊が保有する装備の維持・運用・管理などにおいて日米安全保障条約によりアメリカに強く依存している装備も多く、実戦におけるノウハウ習得や幹部自衛官教育、新型装備に関する技術講習などでもアメリカとの協力関係が重要視されています。
また、憲法9条の解釈上、大規模な敵地攻撃能力は不要なことから、敵の根拠地を攻撃する能力は少ないのです。
情報戦や情報通信機器のインフラ整備、教育、補給といった後方支援に問題があると指摘されることがあり、防衛秘密の漏洩問題等が繰り返し報道されているのも弱点です。
軍事予算の比較をしてみると以下のようにアメリカ、中国、イギリス、フランス、ロシア、ドイツの次で世界7位です。
軍事費(実質為替レート アメリカドル)(2009年)、末尾の%は対GDP比です。
1 アメリカ合衆国、663,255,000,000 4.3%
2 中華人民共和国、 98,800,000,000 2.0%
3 イギリス 、69,271,000,000 2.5%
4 フランス、 67,316,000,000 2.3%
5 ロシア、 61,000,000,000 3.5%
6 ドイツ 、48,022,000,000 1.3%
7 日本 、46,859,000,000 0.9%
8 サウジアラビア、39,257,000,000 8.2%
9 イタリア、 37,427,000,000 1.7%
10 インド、 36,600,000,000 2.6%
11 大韓民国、 27,130,000,000 2.8%
23 中華民国、 9,866,000,000 2.1%
以上の情報を客観的に比較すると中国は通常軍備でも日本の自衛隊よりかなり優位に立っていると考えられます。その上、核兵器や長距離ミサイルも持っているのです。
上に書いた情報は軍事機密にも関連して正確な実態でないとも思われます。もっと正確な情報が欲しいものです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
さて前の記事では日本の自衛隊の持っていない核弾頭ミサイルと原子力潜水艦のことをご紹介しました。今回は通常兵器の範囲で中国の軍隊と自衛隊の比較を簡単にしたいと思います。
中国人民解放軍のことは、(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%B0%91%E8%A7%A3%E6%94%BE%E8%BB%8D)から抜粋します。
イギリス国際戦略研究所が発行した『2013年ミリタリーバランス』によると、2012年11月時点の人民解放軍の総人員数は、現役兵は228万5千人、予備役51万人と推定されています。これに対して我が国の自衛隊の総兵力は24万人です。数だけを単純に比較すると日本はあまりにも少ない兵員数です。
そこで中国の陸軍、海軍、空軍をもう少し詳しく見てみましょう。
陸軍:
兵力160万人(2010年度)、近代化のため兵力削減傾向にあり、最新鋭戦車の生産数よりも兵旧式の59式戦車などの退役数が上回っているため、戦車の保有数は段階的に縮小しています。
兵役は志願兵制をしいていますが、不足に応じて、選抜徴兵制を実施することになっています。しかし、不足した事は今までにないと言います。
海軍
1949年4月23日創立。2011年時点で、現役兵力約250,000人、うち海軍航空隊約26,000人、沿岸防衛陸上部隊約28,000人、海兵隊に相当する中国人民解放軍海軍陸戦隊24000-40000人を有します。
駆逐艦26隻、フリゲート54隻、弾道ミサイル搭載原子力潜水艦3隻、航空母艦「遼寧」を有します。原潜は(夏級を1隻と晋級を2-4隻)、攻撃型原子力潜水艦の漢級を3隻、商型原子力潜水艦を2-4隻、通常動力型潜水艦54-60隻を保有します。
また、海軍航空隊は、5個海航師(海軍航空師団)、4個独立飛行団から成り、各種軍用機571機を保有しています。
他に沿岸防衛陸上部隊として、35個岸防導弾砲兵団(海岸防衛ミサイル砲兵団。65,300人)が存在します。
空軍
1949年11月12日創立。総兵力38万人(空挺部隊を含む)。作戦機約1950機。このうち、数における主力は、中国がMiG-21を国産化したJ-7、およびこれをベースに開発した拡大改良版のJ-8II、またSu-27、さらに旧式のQ-5などです。以前数千機という多数を保有していたMiG-19の国産型機J-6は既に退役しています。
以上のように数だけをすると自衛隊はひどく少ないようです。
それでは日本の自衛隊の規模を(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A)から見てみましょう。
高い練度と高度な装備を保有するが、総兵力は約24万人(女性1万2,300人)で対人口比で主要国中最低水準です。
年間防衛予算も約4兆7千億円で絶対値的でこそ世界的に7位に位置するものの、対GDP比では1%を割って主要国中最低水準です。
予算は陸海空で概ね4:3:3の比率であり、予算総額の約44%は人件費で、装備品の調達費は、比較的高額な水準となっています。戦力維持のために若年定年退職制度を導入しており、多くの自衛官の定年退職が53歳です。
近年、国家財政の悪化と少子高齢化のために防衛予算と兵力は減少傾向にあったが、周辺国、特に中国の軍拡や尖閣諸島問題の影響で2013年度以降は対前年比で増加に転じました。
また、自衛隊が保有する装備の維持・運用・管理などにおいて日米安全保障条約によりアメリカに強く依存している装備も多く、実戦におけるノウハウ習得や幹部自衛官教育、新型装備に関する技術講習などでもアメリカとの協力関係が重要視されています。
また、憲法9条の解釈上、大規模な敵地攻撃能力は不要なことから、敵の根拠地を攻撃する能力は少ないのです。
情報戦や情報通信機器のインフラ整備、教育、補給といった後方支援に問題があると指摘されることがあり、防衛秘密の漏洩問題等が繰り返し報道されているのも弱点です。
軍事予算の比較をしてみると以下のようにアメリカ、中国、イギリス、フランス、ロシア、ドイツの次で世界7位です。
軍事費(実質為替レート アメリカドル)(2009年)、末尾の%は対GDP比です。
1 アメリカ合衆国、663,255,000,000 4.3%
2 中華人民共和国、 98,800,000,000 2.0%
3 イギリス 、69,271,000,000 2.5%
4 フランス、 67,316,000,000 2.3%
5 ロシア、 61,000,000,000 3.5%
6 ドイツ 、48,022,000,000 1.3%
7 日本 、46,859,000,000 0.9%
8 サウジアラビア、39,257,000,000 8.2%
9 イタリア、 37,427,000,000 1.7%
10 インド、 36,600,000,000 2.6%
11 大韓民国、 27,130,000,000 2.8%
23 中華民国、 9,866,000,000 2.1%
以上の情報を客観的に比較すると中国は通常軍備でも日本の自衛隊よりかなり優位に立っていると考えられます。その上、核兵器や長距離ミサイルも持っているのです。
上に書いた情報は軍事機密にも関連して正確な実態でないとも思われます。もっと正確な情報が欲しいものです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)