後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

トヨタ重役の不起訴・釈放はケネディ大使と安倍政権の政治決着でした!

2015年07月10日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、「トヨタ常務役員の逮捕と釈放で感じるアメリカ人の自由と驕り」と題する記事を掲載しましたところ、それに関連して趣味人倶楽部の「アコギじじいさん」という方から昨夜遅くに今回の不起訴・釈放は日米間の政治決着だったという米紙のニュースを教えて頂きました。
以下に、 昨夜 23:20時に「アコギじじいさん」から頂いたコメントを示します。
先ずは、本件「入口」として、発覚の経緯自体がミステリーといえましょう。
どなたかのご指摘にもある通り、何らかの形での密告でもない限り、個人通関輸入貨物から何かを発見することなぞあり得ません。更に、「出口」として、本日付USA TODAY記事によれば、
釈放につき、キャロライン・ケネディ駐日大使の“関与”があった由、
http://www.usatoday.com/story/money/cars/2015/07/08/caroline-kennedy-japan-ambassador-julie-hamp/29860269/
何やら、一見単純に見えるこの事件の奥は深いようにも思われます。(終わり)
そこでさっそくアメリカの唯一の全国紙であるUSA TODAYの7月8日の記事を読んでみました。
以下に冒頭の部分だけ引用しました。
USA TODAY 2:46 p.m. EDT July 8, 2015:
「U.S. ambassador to Japan played an active role in helping Julie Hamp, an official said.」
Caroline Kennedy, the U.S. ambassador to Japan, helped secure former Toyota executive Julie Hamp's release from jail after the automaker's global communications chief became entangled in a drug case, an American official with direct knowledge of the discussions told USA TODAY.
Hamp, who was arrested on suspicion that she illegally imported prescription drugs into the country, was released Wednesday after Japanese prosecutors decided not to press charges. She immediately jumped on a plane to return to the U.S.
Kennedy's active role in the case — which was not previously disclosed —- involved advising Toyota officials and discussing the matter with Japanese authorities, said the official, who requested anonymity because of the sensitivity of such international diplomacy issues.以下省略します。
この記事によるとキャロライン・ケネディ大使はトヨタの幹部と相談して日本の外務省に接触し、交渉したようです。外務省は安倍政権側へ相談し、安倍政権が検察当局に釈放するうに指示したと想像出来ます。
私は非常に驚くとともに残念です。民間人の個人的な違法行為にアメリカ大使が干渉したのです。三権分立の日本国の司法システムへアメリカ大使が安倍政権を経由して圧力をかけたのです。言語道断な内政干渉です。
圧力をかけれた安倍政権側は即時釈放には応じるが、せめて在宅起訴で数十万円の罰金刑くらいは科すべきだったのではないでしょうか。完全な不起訴・釈放だったのでハンプさんは直に飛行機に乗ってアメリカへ帰ってしまったのです。これでは日本はやはりアメリカの従属国だと言われても抗弁も出来ません。
もう一つの重大な問題は、この日米間の政治的決着はアメリカの全国紙に報道されているのに日本の新聞では殆ど報道されていないことです。
USA TODAY の記事は7月8日のアメリカ時間の午後2:46時に掲載されています。日本でも報道しようと思えば今日の朝刊に充分間に合う時間だったのです。しかし今朝の読売新聞をいくら見てもこの日米間の政治的決着のことは出ていません。多分、今日の夕刊か明日の新聞に目だたないように小さく報道されるのかも知れません。安倍政権のご機嫌を損じないようにとする日本の新聞の体質を憂慮するのは私だけでしょうか。困ったものです。
何故か憂鬱な気分なので先週撮ってきた平湯大滝と安曇野の大王ワサビ農園の清流と上高地の梓川の清流の写真を見てこの不愉快な政治決着のことは水に流すことにします。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)