トランプ氏は過激な発言を繰り返していますが相変わらず共和党候補者の一位の座を守っています。
メキシコ人を差別し、イスラム教徒のアメリカ入国禁止を叫び、差別的な思想の持主だと言われています。
それにもかかわらず共和党の大統領の候補者として選出される勢いです。一方の民主党はヒラリー氏になるのでしょうか。
今後の選出過程で何が起きるか予断は出来ませんが、このトランプ氏支持のアメリカ人が多い理由をアメリカ人の立場になったと仮定して想像してみました。
いろいろな理由はあるのでしょうが、私は3つの理由があると考えています。
(1)従来の政治権力機構に一度も入ったことのない政治の素人としての新鮮さ。
(2)差別用語禁止、全ての差別反対というアメリカの偽善的な社会風潮への反発。
(3)不動産業で何度も倒産したにもかかわらず、その都度、再復活をしたアメリカ資本主義の 具現者としてのトランプ氏への尊敬。
以上の3つの理由は日本社会では考えにくい理由と思います。
ですから少しだけ説明を加えさせて下さい。
(1)政治の素人。
アメリカではどんな分野でも専門家というものへ疑いを持つ文化です。それは専門家を尊敬するヨーロッパ文化とは対極にある文化です。
アメリカではマニュアルさえあれば素人でも立派な仕事が出来ると信じられています。かつて俳優だったレーガン氏が名大統領だったのをアメリカ人は忘れていません。
共和党の幹部は職業的な政治家なので、当然、従来の政治権力構造の信奉者です。この共和党の主流派はトランプ氏の素人性を嫌がっています。ですからトランプ氏は「反主流派」と言われています。
アメリカ人はこの主流派の権力構造に疑いを持っているようです。トランプ氏を支持したくなるのでしょう。
(2)差別撤廃の偽善性。
黒人の職場での優遇、女性の消防士や兵士の増加、国内でのイスラム教徒の増加、などなどは誰が考えても少し程度が過ぎていると思うのではないでしょう?
この社会風潮に賛成しないアメリカ人がトランプ氏を支持していると考えられます。
これはアメリカの理想主義の偽善性に対して批判的なアメリカ人が多いという証左ではないでしょうか。
(3)何度も倒産したがその都度、立ち上がったトランプ氏。
日本では会社を倒産させるとその経営者は社会的に葬られ、二度と立ち上がってはいけないという文化を持っていす。倒産して多額の謝金を踏み倒したのだから反省して償いをすべしという文化です。
しかしアメリカの資本主義では倒産は罪悪でありません。経済的ルールに従って投資を集め事業を成功させようと努力したのです。運悪く失敗して倒産したら借金を踏み倒しても罪悪ではありません。それは投資だったのです。事業が成功したら投資は利潤を背負って返ってくるのです。
投資にリスクがつくのは当たりまえです。
そしてアメリカでは失敗した者へチャンスを何度でも与えます。
トランプ氏はこのアメリカの資本主義の忠実な実行者だったのです。多くのアメリカ人が支持するのは自然なことなのです。
私はトランプ氏を支持しません。ヒラリー氏を支持します。
今日の挿絵代わりの写真は自宅の庭に咲いている梅の今朝の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)




メキシコ人を差別し、イスラム教徒のアメリカ入国禁止を叫び、差別的な思想の持主だと言われています。
それにもかかわらず共和党の大統領の候補者として選出される勢いです。一方の民主党はヒラリー氏になるのでしょうか。
今後の選出過程で何が起きるか予断は出来ませんが、このトランプ氏支持のアメリカ人が多い理由をアメリカ人の立場になったと仮定して想像してみました。
いろいろな理由はあるのでしょうが、私は3つの理由があると考えています。
(1)従来の政治権力機構に一度も入ったことのない政治の素人としての新鮮さ。
(2)差別用語禁止、全ての差別反対というアメリカの偽善的な社会風潮への反発。
(3)不動産業で何度も倒産したにもかかわらず、その都度、再復活をしたアメリカ資本主義の 具現者としてのトランプ氏への尊敬。
以上の3つの理由は日本社会では考えにくい理由と思います。
ですから少しだけ説明を加えさせて下さい。
(1)政治の素人。
アメリカではどんな分野でも専門家というものへ疑いを持つ文化です。それは専門家を尊敬するヨーロッパ文化とは対極にある文化です。
アメリカではマニュアルさえあれば素人でも立派な仕事が出来ると信じられています。かつて俳優だったレーガン氏が名大統領だったのをアメリカ人は忘れていません。
共和党の幹部は職業的な政治家なので、当然、従来の政治権力構造の信奉者です。この共和党の主流派はトランプ氏の素人性を嫌がっています。ですからトランプ氏は「反主流派」と言われています。
アメリカ人はこの主流派の権力構造に疑いを持っているようです。トランプ氏を支持したくなるのでしょう。
(2)差別撤廃の偽善性。
黒人の職場での優遇、女性の消防士や兵士の増加、国内でのイスラム教徒の増加、などなどは誰が考えても少し程度が過ぎていると思うのではないでしょう?
この社会風潮に賛成しないアメリカ人がトランプ氏を支持していると考えられます。
これはアメリカの理想主義の偽善性に対して批判的なアメリカ人が多いという証左ではないでしょうか。
(3)何度も倒産したがその都度、立ち上がったトランプ氏。
日本では会社を倒産させるとその経営者は社会的に葬られ、二度と立ち上がってはいけないという文化を持っていす。倒産して多額の謝金を踏み倒したのだから反省して償いをすべしという文化です。
しかしアメリカの資本主義では倒産は罪悪でありません。経済的ルールに従って投資を集め事業を成功させようと努力したのです。運悪く失敗して倒産したら借金を踏み倒しても罪悪ではありません。それは投資だったのです。事業が成功したら投資は利潤を背負って返ってくるのです。
投資にリスクがつくのは当たりまえです。
そしてアメリカでは失敗した者へチャンスを何度でも与えます。
トランプ氏はこのアメリカの資本主義の忠実な実行者だったのです。多くのアメリカ人が支持するのは自然なことなのです。
私はトランプ氏を支持しません。ヒラリー氏を支持します。
今日の挿絵代わりの写真は自宅の庭に咲いている梅の今朝の写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)




