後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

こんなのは趣味とは言えませんか?Gooブログの皆様にお伺いいたします

2016年02月23日 | 日記・エッセイ・コラム
毎回、家内が熱中している姿を見て、これは彼女の趣味なのだと感心しています。しかし世の中の常識からすれば「趣味」という言い方は絶対に変だとも思っています。
それは甲斐駒岳の麓の林の中の小屋に行く度に家内が何をおいてもすぐにすることです。
昨日、撮って来た写真に従って順々にご説明いたします。

上の写真は北杜市の武川町を大武川と釜無川の合流地から撮った写真です。
右に聳えているのが甲斐駒岳です。真ん中は大武川で、右側から合流してくる釜無川が少しだけ写っています。川にかかっている長い橋は松本へ行く国道の甲州街道の橋です。
私の山林の中の小屋はこの甲斐駒岳の山麓の雑木林の中にあります。
小屋に着くと何をおいても一番先に家内がすることは庭の小川の落ち葉を熊手で掻きあげて川底が綺麗に見えるようにすることです。

上の写真がその様子です。この動作を1時間もしているのです。そして一方では「落ち葉焚き」の火が絶えないように枯れ木をつぎ足します。
私はつきあいかねますので、小屋の中で薪ストーブを燃やして、お湯を沸かし昼食の準備をゆっくりします。

上の写真が落ち葉を丁寧に掻き上げた後の川底の写真です。落ち葉で覆わて汚かった川底がすっかり綺麗になって砂がキラキラ輝いています。
そうです。このように綺麗な川底と落ち葉の無い川岸の風景が見えると楽しいのです。
長さ30メートルくらいの小川の岸と川底の落ち葉を取り除くことに熱中しているのです。
その姿を見ていると、「これは趣味としか言えない」と思います。
昼食の準備が出来たよと呼んでもなかなか小川から上がって来ません。

帰り道で1.5キロメートルくらい下流の様子に家内が異常な興味を示します。
車をわざわざ停めて写真を撮ります。

上の写真は支流の水も集めて水量が多くなった小川の様子です。話はそれますがこの写真のそばに俳優の常田さんの別荘があり昔遊びに行ったものです。

上の写真はこの地点の川底です。誰も落ち葉掻きもしないのに綺麗な川底になっています。
この辺は急流になっていて落ち葉が溜まらないのです。
「小川を綺麗に掃除する」、これが家内の趣味なのです。変な趣味ですね。
私はこの小川にまったく別の興味を持っていました。
この小屋を42年前に作った時は、電気・ガス・水道がありませんでした。
はじめは飲み水にしましたが、上流地帯には野獣が棲んでいて水を汚しているに違いないと気が付きヤカンで沸かして飲むようにしました。
その後、風呂小屋を建て、ポンプで小川の水を汲み上げて風呂水にしました。ところが肌が少しピリピリと痛いのです。風呂のお湯を透かしてよく見ると腐った落ち葉の破片が沢山混じっていたのです。しかしそれでも長い間風呂水として使用していました。
この小川のもう一つの楽しみはイワナや虹マスが時々遡ってくることです。
イワナは神経質で静かに小川に近づいて行かないとなかなか見ることが出来ません。
虹マスはどこかの養殖池から逃げてきたものらしく大きくて人に馴れています。近づいても逃げません。そんなイワナも虹マスも最近はすっかり見えなくなりました。猿の大群が棲むようになったことと関係があるのかも知れません。
話はそれましたが表題に戻ります。家内が小川の岸と川底の落ち葉を取り除くことを趣味と言えるでしょうか?まったくどちらでも良いようなつまらない問題提起です。
老境はこんなにも暇で楽しいのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)