後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

甲斐の国の冬山の風景写真

2016年02月24日 | 写真
唐の律令による政治体制が飛鳥時代、奈良時代にしだいに導入され最後に全国に地方行政区としての令制国が制定されました。
例えば東海道に所属する国を示せば下記のようになります。、
伊賀国 いが(伊州)
伊勢国 いせ(勢州)
志摩国 しま(志州) - 8世紀初めまでに伊勢国より分立。
尾張国 おわり/をはり(尾州)
三河国 みかわ/みかは(三州、参州)
遠江国 とおとうみ/とほたふみ(遠州)
駿河国 するが(駿州)
伊豆国 いず/いづ(豆州) - 680年に駿河国より分立。
甲斐国 かい/かひ(甲州)
相模国 さがみ(相州)
武蔵国 むさし(武州) - 771年、東山道から東海道に所属変更。
安房国 あわ/あは(房州、安州) - 718年に上総国より分立。741年に上総国に併合されるも757年再分立。
上総国 かずさ/かづさ(総州)
下総国 しもうさ/しもふさ(総州)
常陸国 ひたち(常州)。以上の15ケ国。

甲斐の国は現在の山梨県で、甲斐の国の国分寺は甲府盆地の東よりにあります。
私は甲斐の国の甲斐駒岳の麓に、小さな小屋を持っていて足繁く通ってきました。
甲斐の国はどちらも見ても山ばかりです。東に富士山、南に目を転ずると南アルプスの農鳥岳、間ノ岳、北岳の主峰連山があります。そして手前に鳳凰三山があり、その西の端には甲斐駒岳が聳えています。さらに目を西北に向けると八ヶ岳の連山が見えます。
一昨日の月曜日に、これらの山々と自分の小屋の近くで冬の林の写真を撮って来ましたのでお送りいたします。写真をお楽しみ頂けたら嬉しく存じます。

上の写真は南アルプスの農鳥岳、間ノ岳、北岳などの主峰連山の風景です。

上の写真は甲府盆地の東南の端に近い場所から見た八ヶ岳の遠景です。

上の写真は北杜市武川町の柳沢から見上げた甲斐駒岳です。

上の写真は自分の小さな山小屋の傍の淋しい森の風景です。

上の写真は小屋の近くの雑木林の光景です。冬の森はすっかり落葉して淋しいものです。
春のなるとこの林も芽ぶきはじめ、やがて新緑の美しい森になるのです。新緑の候が待遠しいですね。

自由平等のアメリカに差別主義の復活、そして日本への影響

2016年02月24日 | 日記・エッセイ・コラム
アメリカの大統領候補を選ぶ選挙戦で共和党の差別主義的なトランプ氏がトップの座にあります。対する民主党はクリントン女史がトップの座にあります。
私自身はトランプ氏は困った人だと思います。ですから是非、ヒラリー・クリントン氏に大統領になって貰いたいと願っています。
誰が大統領になっても、それに関係なく、最近、自由平等のアメリカに差別主義が復活しつつあるようです。
トランプ氏はメキシコ人の不法越境者を口汚く攻撃し、イスラム教徒を差別し入国を許可しないと言います。それを繰りかえす度にアメリカの高学歴でない階層の人々に眠っていた差別主義を刺激しています。差別をすることがアメリカでは非常識ではなくなっているようです。。
いやしくも大統領になろうとして共和党でトップの座にある候補者が何度もメキシコ人やイスラム教徒を差別する発言を繰り返しているのです。
その影響は甚大だと考えるのが自然ではないでしょうか?
その一方、トランプ氏はアメリカ国内にいる黒人は差別しないどころか雇用拡大などの政策で優遇しようとし黒人層の支持を広げているのです。
現在のアメリカでの差別は外国に対する差別で、国内の人種差別ではないようです。
外国を憎み差別する考えは一方のクリントン氏にも影響を与えます。中国や日本が外貨との交換率を自国の経済に有利にしてアメリカの富を奪っていると主張しているのです。
それはトランプ氏ほどすさまじい差別主義ではありませんが、アメリカの富を外国が奪っているという考えです。
アメリカ人はかつての理想主義を捨てアメリカ一国だけの繁栄を考えているのです。
アメリカが自由と平等の理想主義の故に、世界の国々の尊敬を集めていた時代がありました。それはアメリカの輝いていた時代だったのです。
黒人差別撤廃にかなり成功し、差別用語撤廃に成功したアメリカ社会は、世界の外国との国境の壁を高くしようとしているのです。
特に国内にいるイスラム教徒の監視強化や入国禁止の発言は世界中のイスラム教徒の反感をかいます。当然、中東の戦乱の諸勢力はアメリカへのテロ攻撃を強化するでしょう。
世界に平和がやって来るのが遠のくのです。
さてその一方で、アメリカにおける差別主義の復活は日本へどのような影響を与えているのでしょう?
今日は2つの影響だけを書きます。
その第一は日本の鎖国主義的傾向を強めることで、第二は日本の自主防衛力の強化です。
アメリカで現在横行している考え方はメキシコ経由の大量の不法入国者を徹底的に防止すべしとという考え方です。アメリカ国内にいるイスラム教徒の監視を強化し、イスラム教徒の入国審査を厳しくするという考え方です。
簡単に言えばアメリカと外国との壁を高くするという政策です。
日本にはもともと鎖国的な考えが強いので、その考えかたを勇気づけ助長さます。
日本は従来以上に移民の流入を厳しく禁止するようになるでしょう。
得るものは日本国内の平穏な生活です。失うものは外国文化に対する興味と深い理解です。
さて第二の影響は日本の軍備強化です。
トランプ氏は安保体制は日本だけに有利だから日本の防衛を日本自身がもっと努力すべしと公言しています。
一方のヒラリー氏は日米の経済交流は日本に有利で、アメリカに不利だと言って、それを是正すべしと公言しています。当然、日米安保の経済負担を見直すことも要求してくるに違いありません。中国が軍備強化してる情勢では日本も軍備強化をせざるを得ません。
どちらが大統領になっても日本にとっては厳しいことになりそうです。
何故か太平洋の波が高くなって来たようです。それを直感的に感じている人も多いのではないでしょうか。

今日の挿絵代わりの写真は今をさかりに咲いている梅の花の写真です。梅の咲いている期間は長いですね。桜はアッという間に散ってしまうことを想っています。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)