10年ほど前に岐阜県の郡上市の「郡上八幡の盆踊り」を見に行きました。
人がいっぱい楽し気に踊っている光景に圧倒されました。郡上の市役所の女性が駒下駄をカラカラと響かせて踊っています。観光客も加わって踊っています。賑やかで楽しい盆踊りです。木曽の谷間に盆踊りの唄が木霊しています。
その上、踊りの振り付けが洒脱で軽妙です。曲も楽しいのです。例えば「春駒」という踊りはいかにも可憐で躍動感に満ちて居ます。
ほかにも「ヤッチク」「げんげんばらばら」など歌詞も曲も面白いものです。郡上八幡に住んでいる人々の創意工夫が溢れています。
昔、連歌師の宗祇が滞在していた影響もあって風流な雰囲気の町です。
その宗祇を記念して「宗祇水」という水場が町にあります。
盆踊りは騒がしい踊りですが、下品ではありません。踊りに参加している人々の楽しそうな顔を見て居るとこちらも楽しくなります。そんな郡上八幡の盆踊りの写真をお送り致します。
さて郡上市で大切にしている「宗祇水」とは 日本名水百選の第一号に指定された湧水です。天然ミネラルが豊富に含まれる清らかな味わいの名水です。古来より生活用水として郡上の生活を支えてきた泉の水です。
1471年に連歌師の宗祇(そうぎ)とこの地の領主であった東常縁(とうつねより)が泉のほとりで歌を詠み交わしました。歌の中で「白雲」と詠われたことから、白雲水という別名もあり示します。「宗祇水」の写真を示します。
この宗祇水の写真の出典は、 https://thegate12.com/jp/spot/1665 です。
郡上の城下町としての歴史は永禄2年(1559)に遠藤盛数によって八幡山の頂上に城が築かれたことにはじまります。 時は室町時代の後期、戦火のくすぶる時代でした。 4代城主遠藤慶隆は城下町の整備に力をいれ、神社の建立や寺院の開基につとめました。城は町から遥かに見上げる山の上にありました。こんなに城と町が離れている城下町は珍しいと思います。
写真で郡上八幡の城と遥か下に広がる郡上市の町並みを示します。
最後にこの郡上市の位置などを説明します。
岐阜県のほぼ中央にあり、隣接する町は高山市です。北に行くほど標高が高くなっています。長良川に沿っています。人口の多くは旧郡上郡の政治・経済の中心である八幡町に集中しています。
岐阜県のほぼ中央にあり、隣接する町は高山市です。北に行くほど標高が高くなっています。長良川に沿っています。人口の多くは旧郡上郡の政治・経済の中心である八幡町に集中しています。
気候は雪地帯であり、天気予報では岐阜県飛騨地方といいます。要約すると飛騨地方のこじんまりした静かな城下町です。いつもは静かですが盆踊りの季節だけは大賑わいになります。
今日は「夏祭りいろいろ」の(3)として郡上八幡の盆踊りをご紹介致しました。あわせて郡上市のいろいろを少し説明致しました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)