仙台の鹿落坂(ししおちざか)はロマン溢れる坂道ですす。私は鹿落坂の上の向山に24歳迄住んでいました。鹿落坂の写真を示します。
1番目の写真は鹿落坂の遠景です。後ろの山は経ケ峰で伊達政宗の霊廟がある山です。
2番目の写真は鹿落坂の上から見た仙台の中心街です。
3番目の写真は下から見上げた鹿落坂です。
4番目の写真は昭和12年の鹿落坂です。
鹿落坂は昔は車道が狭くて、左側に広い歩道がついていて人間が下の広瀬川の景色を見ながら登れたのです。車道にはバスだけがたまにしか通りません。
私が5歳の頃、ある月夜の夜にカジカカエルの鳴き声を聞きながら叔父さんに肩車をして貰って登ったことを鮮明に憶えています。昭和16年のある夏の夜でした。その叔父さんもとっくに亡くなりました。
そもそも鹿落坂を経て川を渡る道筋は城下町仙台の誕生以前にありました。 元禄年間に書かれた地誌『仙台鹿の子』には、「鹿落坂は越路観音下の坂なり 古よりの細街道にてある故此坂口より鹿とも里へ下り出る故鹿下り坂と書かれています。ところで私の家の東北方向には愛宕山があり、東南の方向には伊達家代々のお墓のある大年寺がありました。
ついでに鹿落坂の下にある霊屋橋の写真を示します。
5番目の写真はお霊屋橋です。橋を渡って、左に曲がるとやがて鹿落坂になります。
お霊屋橋は正宗の廟所への入り口なので白い石材で綺麗に出来ていて、この写真のように欄干の上には石燈籠があります。
上の記事では、https://www.hirosegawa-net.com/?p=625 を参考にしました。謝意を表します。
さて皆様にもこのような故郷の風景の思い出がある筈です。そして故郷の思い出は財産です。とくに高齢者になってみると、「故郷の思い出」こそが大切な財産になるのです。
今日は私の昔住んでいて何度ものぼりおりした仙台の鹿落坂をご紹介致しました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)