クリスマスが近づいてきました。イエス様は12月25日に星空のもとで生まれました。馬小屋で生まれました。
今日はイエス様が何故馬小屋で生まれ、飼い葉桶に寝かされたか、その経緯を簡単に説明します。
結論を先に書けば、ヨゼフとマリアがベツレヘムに行って戸籍登録をする途中だったからです。
宿屋が満員だったので仕方なく馬小屋に泊まっていた間にマリアが赤子を生んだのです。寝かせる場所は飼い葉桶しかなかったのです。
ユダヤ人全員の戸籍登録の勅令をローマ皇帝のアウグストが出したのです。当時ユダヤ地方もローマ皇帝が治めていました。中近東のユダヤ地方もローマ皇帝の支配下にあったのです。
さてその経緯はルカによる福音書の第2章に以下のように書いてあります。
「そのころ、全世界の人口調査をせよとの勅令が、皇帝アウグストから出た。 これは、クレニオがシリヤ(ユダヤが含まれていた)の総督であった時に行われた最初の人口調査であった。 人々はみな登録をするために、それぞれ自分の出身地の町へ帰って行った。 ヨセフもダビデの家系であり、またその血統であったので、ガリラヤの町ナザレを出て、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。 それは、すでに身重になっていたいいなづけの妻マリヤと共に、登録をするためであった。 ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、 初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間は満員だったので彼らのいる余地がなかったからである。」
キリスト教の信者は聖書に書いてあることをそのまま信じます。ですから世界中の何億人の信者は馬小屋でのイエス様の誕生を祝うのです。キリストの降誕を祝うのです。
1番目の写真はヘリット・ファン・ホントホルスト が描いた《キリストの降誕》です。
制作は1620 年頃。油彩/カンヴァス、95.5×131cm、フィレンツェ、ウフィッツィ美術館収蔵。
写真の出典は、http://classicalchronicle.blog.fc2.com/blog-date-201003.html です。
2番目の写真は飼い葉桶に寝ているイエスの絵画です。出典は、http://webchapel.jp/2016/12/ です。
3番目の写真はクリスマスの飾りつけです。
出典は、http://www.bourgognissimo.com/Bourgogne/1ARTL/BR_032_4.htm です。
この絵はイエス・キリストが誕生した場面を再現したものです。「キリスト生誕群像」とも言います。
クリスマスの時期、欧米では、教会の中や街角にイエス様の降誕を祝う飾り物が出て賑やかになります。人々はお祭り気分で楽しくなります。平和で楽しくなります。
イエスが馬屋で生まれたことは事実として広く信じられていますが、その日時については全く不明です。
そして何時の頃からは分かりませんが、北方ヨーロッパの冬至祭を便宜的にクリスマスにするようになりました。
最後にイエス様の教えを簡単に書いておきます。
キリスト教では「この世のことに執着しないで天の神様やイエス様のことを愛せ」と教えます。「神やイエスさまを愛せ」、そうすれば「神やイエスさまが貴方を愛します」と教えます。
人間が神の愛、イエスさまの愛を信じ、確信出来れば、この世のことには執着しなくなります。いろいろな悪い欲望が消えるので心が平和になります。幸福になれます。
ユダヤ民族だけのためにあったユダヤ教を全ての民族へのために普遍的にしたのがキリスト教です。
神は人種、職業、金持ち、貧しい人を問わず全ての人を愛しているというのがキリスト教です。イエス様が作った世界中に通用する普遍的な宗教です。
今日はイエス様が馬小屋で生まれた時の状況を少し具体的に書いてみました。ついでにイエス様の教えを短く書いておきました。「この世のことに執着しないで天の神様やイエス様のことを愛せ」と教えたのです。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)