後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

お葬式や戒名は一切不要!宗教嫌いの方に読んで頂きたい記事です

2011年11月16日 | 日記・エッセイ・コラム

私のお付き合いをしている方々に宗教嫌いの人が多くいます。親しくお酒など酌み交わしながら、時々話題が死後の世界のことになります。まあ、私の方からそんな話題にするのですが。すると私は宗教は嫌いだ!宗教のお陰で戦争が絶えないではないか!私が死んでも葬式も戒名も要らないと言い放つ方が多いのです。

そう断言されても私は不快に感じません。一般にそこまで考えている人に限って他人へ優しいものです。もっと言えば人格的に良く出来た人が多く、友人として信頼できる人が多いのものです。

宗教のお陰で戦争が絶えない。アメリカはイスラム諸国を目の敵にして侵攻します。喧嘩を売るような理不尽な外交を展開しています。

中世には十字軍はイスラム教徒ばかりか同じキリスト教の正教会派の信徒も虐殺したのです。マルチン・ルターの宗教改革では30年戦争という新旧両派の凄惨な戦を引き起こし、ヨーロッパを血染めにしたのです。現象の表面を観察すると、「宗教が戦争の原因」とは本当です。しかしイエス様はキリスト教の為に人を殺せとは絶対に言ってません。キリスト教の本物の信者は福音書に書いてあることだけを行います。書いていないことを行うのは人間の権力慾や物欲が原因なのです。その行為は悪魔の行為です。そんな事を力説すると多くの友人は静かに聞いてくれます。

しかし、「でも私は葬式も戒名も要らないよ」と微笑んでいます。

ああ、そうか。そう言えばお釈迦様はお葬式もいらない、墓も不要だ、と言って涅槃に入られたのです。玄奘三蔵法師の死んだ時、墓を作らないで長安の郊外の荒れ野に骨をすてたのです。それを拾って来て西安のお寺の境内にお墓を作ったのは後の世の人々でした。その遺骨の一部が日本へも運ばれ、現在、埼玉県の岩槻市のあるお寺に祀ってあります。(このことはこのブログで詳しく紹介しました)

葬式や戒名は要らないよ、という人は半分は照れ臭いからです。しかしあとの半分の理由はお釈迦様の言い残したことを無意識のうちに尊敬し、信じているからなのです。

俺は宗教は嫌いだ!と言う人は多くの場合人格が高潔です。「俺は宗教のことで他人と議論するのが嫌いだ!」と言っているのです。

貴方のご意見はいかがでしょうか?

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人


寒くなって来ましたね。お花の写真をお送りします

2011年11月15日 | 写真

色々な花々の季節も終り、落ち葉が風に舞う季節になりました。なんとなく淋しくなって来ましたので、お花屋さんの店先の花の写真をお送りします。以前、家内とシクラメンの花を買いに行った店です。お楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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貧乏でも趣味を楽しむ、すると人生が輝き出す

2011年11月15日 | 日記・エッセイ・コラム

自分が貧乏だから持っているお金だけで出来る趣味を楽しむ。これが引退後の人生を輝かしい日々に変える為の鉄則と確信する境地に至りました。

まず自分が貧乏であると、しっかり認識します。しかし、お金持ちになろうと考えてはいけません。創意工夫を重ねて、あるお金だけで賢い生活をすることです。この時、一つや二つの趣味を持ち、その為の最小の出費を惜しんではいけません。

何度も書きましたが、別荘と「山の中の小屋」との出費の違いは大きいものです。建造費が10対1位違います。別荘地と山林地とは値段も違う上、不動産税が雲泥の差です。

しかし豊かな想像力と自然へ対する憧憬が強ければ同じように楽しめます。ロマンチシズムを持っていると、より一層豊かに趣味を楽しめます。

十畳位の山林の中の小屋へ36年間通っています。増築もせず、ペンキだけを白く塗っています。

以前は電気釜という文明の利器を使ったことがありませんでした。

最近、娘夫婦が使わなくなった電気釜をくれました。それを山へ持って行って美味しいご飯を炊くことにしました。

友人の鬼家さんを招んで、青空の下で家内と3人で昼食を楽しむ。それだけが楽しいのです。見上げると丘の稜線に立つ雑木林が落葉し、向こう側の青い空が見えます。テーブルの足元には清らかな水音をたてて小川が流れています。昼食は炊き上がったばかりの鶏飯だけです。お茶と漬物だけの質素な食事です。今年のキノコの出来具合が食卓の話題です。

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鶏ご飯の準備は前日に自宅で丁寧にします。鶏肉、ゴボウ、シイタケ、ニンジン、油揚げを刻み濃い味で煮て持って行きます。茶飯が出来たら混ぜるのです。鶏ご飯を丼に盛り、上に卵焼き、サヤエンドウ、紅ショウガ、刻み海苔をかけて出来上がりです。

一番大変だった工程は、鶏の一枚のもも肉を小さく刻むことでした。それを根気よくしたので山の中で食べる鶏飯が一層美味しく感じることが出来たのです。正直に白状すればニンジン、ゴボウ、シイタケを刻んで煮たのは家内ですが。

山林の中に小屋を持っています。そう人に言うと、「私には別荘を持つ余裕が有りません」と答える人が多いのに吃驚します。

それは好奇心の欠如と想像力の貧困を白状しているように聞こえます。そのような発想方法では引退後の人生を輝かせる事が不可能と思います。

紙と墨だけで古新聞紙に見事な書を書く人を見たことがあります。子供へ書道を教えている人でした。子供の持ってきた粗末な筆を取り、墨汁をたっぷり浸けて、一気に書いた文字の躍動感に吃驚したことを思い出しています。書の趣味はごくささやかな出費で楽しめるのです。

勿論、お金をかけだしたらキリが有りません。それはどんな趣味でも同じことです。自分が貧乏であるとしっかり認識する。賢い工夫と想像力で趣味の世界を豊かにする。出費は最小限にする。貴方自身の想像力と何かへ対する憧憬の心があれば人生が輝きだすのです。

皆様は趣味をお持ちでしょうか?どの様な境地で楽しんでいらっしゃいますか?毎日が輝いていますでしょうか?すでにその事をご存知の方々には無駄な文章でした。失礼しました。


私の中古ヨットが売れました・・・MyHermitCrab号と名前を変えました

2011年11月15日 | 日記・エッセイ・コラム

自分が13年間乗ってきた26フィートのクルーザーをある方へ売りました。

今年の5月から独りでセイリングを楽しむための練習を3回した方です。約束通り10月29日に譲渡証明書と代金を交換して売り渡しが完了しました。

その方はヨットが未経験です。帆にどのように風を受け、舵をどの方向にすれば風上に登れるかとかなり丁寧に訓練しました。エンジンのかけ方やバッテリーの管理や水漏れの管理方法も伝授したつもりです。

その方が本気でヨットを始め、名前もMyHermitCrab号と変えて、新しくデビューしてくれました。その上、「クルーザーヨット MyHermitCrab号 のブログ」を開始してくれました。アドレスは、http://myhermitcrab.blog.fc2.com/ です。 

兎に角、ヨットが本当に好きな方です。これで私も肩の荷が下りました。下りたどころか大変喜んでいます。昔の愛艇の活躍の様子がこのブログで見る事が出来るからです。MyHermitCrabさん、本当に有難う御座いました。後藤和弘

下はMyHermitCrab号として生まれ変わった後のヨットの写真です。新しい船長がiphoneで撮った写真です。

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日本が世界に誇れるのは仏教文化

2011年11月15日 | 日記・エッセイ・コラム

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現役の間はしばしば外国へ行きました。その土地の人々と一緒に食事をしたり、お酒を飲んだりします。すると日本の文化とはどういうものですかと聞かれます。貴方は即座に答えられますか?長い間困っていましたが、ある時簡単な答えを発見しました。「佛教文化です。国宝には7世紀以来の古いお寺や仏像が沢山あります。」と簡単に答えます。すると今度日本へ行ったら何処のお寺を見たほうが良いですかと聞かれます。この質問も困った質問です。そんなに考え込む必要はありません。

自分の好きなお寺をあげれば良いのです。奈良の法隆寺と唐招提寺。京都では清水寺、南禅寺、高台寺、鎌倉では建長寺と円覚寺と答えます。この時、ウンチクを傾けて余り沢山のお寺の名前を言わない事です。相手が目を回さないようにゆっくり発音します。

さて次の質問はは大抵、「日本の仏教文化とインドやタイの仏教文化とどのように違いますか?」というものが多いのです。貴方は答えられますか?これも困った質問ですね。私は簡単に言います。「キリスト教でも戒律の厳しい宗派と自由な宗派があるでしょう。インドやタイの南方系の仏教は戒律が厳しく、日本の仏教は穏やかな佛教です。和を持って尊しとなす。ですね」と答えます。

その次の質問は、「キリスト教では福音書がありますが、仏教にはありますか?」です。答えは簡単にします。「勿論あります。お経と言います。福音書は4種だけですが仏教のお経は1000年ぐらいに渡っていろいろな弟子によって書かれたので数が非常に多いのです」と答えます。食事をしながらの話なので、大体このぐらいで質問は終りです。面倒くさくなったら楽しい話題へ変えてしまえば良いのです。

今日、何故かそんな事を思い出しました。写真は唐招提寺のWikipedeaとHPからお借りしました。私の好きなお寺です。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人

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参考までに:釈迦は紀元前5世紀頃、シャーキャ族王・シュッドーダナ(漢訳名:浄飯王 じょうぼんのう)の男子として現在のネパールルンビニで誕生。ゴータマ・シッダールタ は王子として裕福な生活を送っていたが、29歳で出家した。35歳で正覚(覚り)を開き、仏陀(覚者)となったことを成道という。まもなく釈迦のもとへやってきた梵天の勧めに応じて、釈迦は自らの覚りを人々に説いて伝道して廻った。80歳で入滅(死去)したと言われている。


カラマツ(落葉松)の紅葉をお楽しみ下さい

2011年11月14日 | 日記・エッセイ・コラム

杉や松の親類のくせに秋になると紅葉し、葉を落として冬を越す樹木があります。カラマツですね。昨日、河口湖の上の方の森林地帯を車で走り回りながらカラマツの紅葉を探しました。林の奥の方に入るとカラマツ林が広がっている所を発見しました。見事な紅葉でした。空が曇って来たので写真は鮮明でありませんが、お楽しみ下さい。

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電線が写真に写らないように苦労しました。

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電柱も邪魔でした。

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下の構図は悪い例です。真ん中に太い木が写っていて具合が良くないです。私が撮ったものです。

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あなたへ50本のバラの花を送ります・・・(ただし写真だけですみません)

2011年11月14日 | 写真

先日、新宿御苑でバラの花々を見つめていたら何とも言えない幸せな気分になりました。そこで皆様へもそんな気分になって頂きたいと思い、写真だけでもお送り申しあげます。晩秋の野外のバラとしては見事ではないでしょうか。

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そしてもう一枚をどうぞ!

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大震災・大津波で実感した人間の絆(きずな)・・・助け合う人々

2011年11月14日 | 日記・エッセイ・コラム

今年の3月11日の大震災・大津波、そしてそれに続く福島原発の大爆発は日本の歴史的な悲劇です。直接、被害の無かった人々も衝撃を受けました。各地の神社へ親類の無事と家族の平安を祈る多くの人が参拝の列を作ったそうです。

多くの日本人が、そして外国人が多額の義捐金を寄付し、ボランティア活動に参加しました。

人間の絆(きずな)がこんなに強い事を見て感動しました。同じ日本人としての強い連帯感です。

しかし今回は初めての経験をしました。それは世界中の人々が義捐金を送り、草の根的なボランティア活動を続けた事です。アメリカの軍隊が「トモダチ作戦」を繰り広げた事です。従来は災害時に外国の政府や赤十字社が中心になって日本へ義捐金を送ってくれました。今回は少し違う感じを受けたのです。外国の一般の人々が個人的に自らの意思で義捐金を出してくれたのです。そのように私は違いを感じています。この違いは世界がグローバル化し、日本人が全ての外国に住み、活躍しているからとも考えられます。日本人へキズナを感じている外国人が多いのです。

最近、私はFaceBook というネットのクラブの紙面にいろいろ書いています。このクラブは実名と自分の顔写真を出すことが原則です。そして友人関係を少しずつ増やしていって外国の人々とも絆が出来てきました。このクラブでは友人にしか書き込みを公開出来ません。友人との絆を非常に大切にして運営されています。

現在、私には81名の友人が居ますが、半分以上はアメリカ人です。彼等とは簡単な英語で交流しています。日本の美しい写真を送ってあげます。それだけのお付き合いですが、実名と顔写真のお陰でなにか強いキズナを感じています。

そのアドレスは、http://www.facebook.com/kazu.s.goto です。このようにアドレスを書くとこのブログを読んで下さっている貴方様とFaceBookの中の私が繋がって「キズナ」が強くなったような気分になります。

人間は独りでは生きて行けません。他の人々のキズナの中で生かされているのです。

このキズナは現在生きて居る人々との関係にとどまりません。たった一つの例を示してこの文章の終りにしたいと思います。

多くの日本人が460年以上前に日本へやって来たザビエルに強い絆を感じています。その証拠には九州の小さな町。平戸市の美しいザビエル教会が存在しその脇には彼の像が立っています。平戸の人々はザビエルとの絆を大切にしている証拠ではないでしょうか?

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)

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天気が変わり易い高原の湖の景色をお楽しみ下さい

2011年11月13日 | 写真

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河口湖の湖岸を散歩しているうちに、上のような青空を急に黒雲が覆ってしまいました。

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とても幻想的な風景だったので、もう一枚撮りました。

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そのうち又晴れ上がって暖かくなって来ました。小さな不連続線が通り過ぎて行ったようです。

風景をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。(終り)


若い頃の楽しかった思い出を老人の心の財産にする方法

2011年11月13日 | 日記・エッセイ・コラム

楽しかったいろいろな思い出を心の財産にする方法は簡単です。

厭な思い出や辛い思い出は徹底的に忘れることです。そして楽しい思い出だけを反復して夫婦で語り合うのです。要するに楽天的な思考を訓練によって身につけます。

そうすると老後の励みになります。自分の人生を肯定的に評価し、自分でそれを信じるのです。でも他人へ自慢してはいけません。自分の心だけを明るくするのです。

思い出を反復して心に再度刻む方法は、その思い出に繋がる場所へ繰り返し行くことも重要になります。

私共の夫婦にとって楽しい思い出の一つは、若い頃子供連れで河口湖のそばの富士ビューホテルに何度か泊った思い出です。そして富士急ハイランドホテルへ何度か遊びに行った思い出です。子供が小学生の頃だったので随分と昔の事です。

しかしその後河口湖へ行った折には、何度もこの2つのホテルに寄りました。昼食を食べながら夫婦で昔の楽しかった頃の事を話し合います。

そうすると老境の心の中は楽しい思い出で溢れ、悲しかった事や辛かったことは消えて無くなってしまいます。

人によっては、「私は一回も楽しかった事が無かった」とニヒルに言う人がいます。

しかし生きている限り楽しいことが一つや二つは必ずあるものです。その思い出を拡大、再生産して悲しかったことを忘れてしまえば良いのです。

何を主張したいのか一行で書きます。「老人になったら徹底的に楽天的になって明るく生きるべし!」ということです。

下に昨日行った富士急ハイランドホテルと富士ビューホテルの風景を示します。

まず富士急ハイランドホテルを示します。

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上は富士急ハイランドのジェトコースターがホテルの後ろに見えています。

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上が富士急ハイランドホテルでよく昼食をとるメリ-ゴーランドのように作られたレストランです。下はその庭の風景です。

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下が富士ビューホテルの玄関です。昔は木造建築でした。

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下は玄関前の池と後ろの紅葉です。

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玄関に入らずに右の道を下って行くと見事に紅葉した庭があり、さらにその脇を通って下の門を出ると河口湖が広がっています。そのすぐ右手のマリーナには昔から24フィートのクルーザー型ヨットが一艘だけ係留されています。昨日も居ました。

下はその道へ入るところの紅葉です。

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紅葉の写真をお楽しみ頂ければ嬉しく存じます。(終り)


中国の覇権主義とアメリカの衝突がTPP・・・日本は当然アメリカにつく

2011年11月13日 | 日記・エッセイ・コラム

TPPはTrans-Pacific Partnershipの頭文字をとった呼称で、環太平洋経済連携協定と訳されています。

マスコミがTPPへ日本が参加するかどうかで大騒ぎをしています。農業団体が断固反対。工業界が即刻参加すべし。このような構図のニュース報道で連日新聞・テレビを賑わしています。

しかしそのような単純な取り上げ方は問題の本質から離れていると思います。

中国がGDPが世界2位になり、航空母艦を作り、太平洋の制海権を握ろうとしている事に深く関係していると私は理解しています。

この中国の覇権主義の暴走を抑えるためにアメリカ主導のTPPを利用して、アジア圏の諸国を経済連携に取り込もうとしています。アメリカ側の陣営を強化しようとする国際政治の一つの方向と私は理解しています。

普天間基地移転問題でアメリカに大きな借りのある日本は当然ながらTPPに参加してアメリカの外交戦略に協力すべきなのです。と、野田総理大臣が決定したのです。

私はこの決定は正しいと思います。

方向としては正しいのですが、問題は日中関係を悪化しない範囲でTPPへ協力する事の難しさにあります。

中国には、日本の数千の会社が支店や工場を所有して、毎日、中国人を使って商売や操業を続けているのです。日中関係が悪化すればこれらの日本の会社の商売や操業が危うくなる可能性があると想像するのが自然の道理です。

見方によっては中国にある日本の会社の工場や支店が人質のようになっているのです。

しかし一方、この中国に展開している日本の会社の出先は中国の各地の実情に関する情報を持っています。この情報は日本の外務省の持っている表面的な情報よりももっと重要です。日本の対中国安全保障のために重要なのです。

ですからこそ、日本が中国を怒らせないようにしながらアメリカ陣営の強化に協力しなければならないのです。「日本の交渉力が試される」と言われているのはこのような背景があるからです。

当然、アメリカの会社も中国内に支店や工場を持っています。ですからアメリカは勢いの良いことを言いながら、実質的には中国を怒らせない範囲でTPPの内容を決めて行きます。

白か黒かと判然としないので、TPPは分かりにくい環太平洋経済連携協定として決着がつくと思います。

野田総理大臣の実務的な政治運営をみていると、日本は大損をしないでTPP交渉を終了すると信じられます。

農業団体と大企業団体(経団連)の対抗というような単純な構図でないので、TPP問題は理解しにくいのです。と私は思っていますが、皆様のご意見を頂ければ嬉しく思います。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)


錦秋の河口湖近辺の風景をお楽しみください

2011年11月12日 | 写真

今日の朝は青い美しい秋の空でした。家内と一緒に河口湖近辺へ紅葉の写真を撮りに行きました。途中から急に曇り出したので紅葉の色がくすんでしまいました。

錦秋の河口湖近辺の風景をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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神様、家族の健康を守って下さい・・・神さまからお預かりしている命です

2011年11月12日 | インポート

先日、新宿御苑で美しいバラの花を見ていたら何故か幸福感に包まれました。その花の光景を皆様へもお送りいたします。

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少し目を上に向けるとスズカケの並木が見えます。そばに近づいて行ったら、このような光景を見ました。

051この並木の下に散り敷いている落ち葉を踏みながら歩いていると、白い幹の中にそれぞれ神様がいるような感じをうけました。

すぐに近所にある明治神宮の杜を思い出しました。

公園を出て明治神宮へ行きます。

そうすると週末でもないのに人々がお参りに来ています。七五三のお参りの家族連れや独りで来た人もいます。お賽銭箱の周りでは数人の人々がそれぞれお祈りをしています。

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神社でお祈りする時、人々は家族の健康と幸せを神様へお願いします。そして自分の幸運を祈ります。人々は明治神宮だからと言って明治天皇にお祈りしているわけではありません。神様へお祈りしているのです。

次の日、私は府中市の大国魂神社に行きました。参拝した後で、人々が拝んでいる様子を見て居ました。幼児を連れた若いお母さんと年配の男性が別々に参拝しています。下の写真です。

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大国魂神社に祀ってあるのはどのような神様かは重要な問題では無いので す。

神様は神様であって、そのまま自然に受け入れるのが日本人の素朴で寛大な精神文化なのです。八百万の神様が空の上に住んでいるのです。大きな杉の木や神秘的な形をした岩や山に住んでいるのです。それで良いではありませんか?

以下に紫さん(ちひろさん)から頂いたコメントを掲載いたします。

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藤山杜人さま、お早うございます。
静かな雨の朝を迎えておりますが、東京も久しぶりの雨だとラジオで聞いております。一雨毎に寒さに向かいますが藤山さまのご健勝の日々、ブログにて楽しく拝読させていただいております。
家のお向かいに、93歳の現役の主婦がおられて、何時もお手本としてお付き合いさせていただいております。お掃除お洗濯お料理、すべてをこなしてはつらつとした生きている様子が素晴らしいです。

私も神さまからお預かりしている命を自分と家族とそして人さまのお役に立てる事に有意義に使わせていただいて、今日で終わるか明日で終わるかそれとももう10年位先なのか計り知れないわが命、一日一日を大切に歩ませていただいております。

母は祖母より長生きさせてくださいと念じておりましたが、祖母は77歳、母は80歳で他界しました。

私はすべて神さまにお任せして出来るだけ欲張った日々・時間をすごさせていだだきます・・・と言いましても井の中の蛙で大海を知りません。皆様のブログで世間のことを学ばせていただいて感謝いたしております。
何時も有難うございます。
寒さに向かいますのでどうぞご自愛くださいませ。    ちひろ 拝

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上のコメントにある「神さまからお預かりしている命」という考え方に日本人の立派な宗教感が明快に現れています。

その神様はイスラム教の神、キリスト教の神、ユダヤ教の神、あるいはお釈迦様でもないようです。もっと抽象的で全てを包括しているようでもあります。

理屈を立てて議論しない神様です。これこそが日本人のアイデンティティーでは無いかと今日、この頃考えています。今日はそのような神様へお祈りします。

皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人


何度見ても感動するゴッホの絵画、その二

2011年11月11日 | インポート

ゴッホの絵画は何度見ても感動します。文化がまったく違う日本人が感動するのです。不思議です。藝術に国境は無いと言いますが、本当なのですね。

検索していろいろなHPを見較べていますが、「ヴァーチャル絵画館」:http://art.pro.tok2.com/G/Gogh/Gogh.htm は色彩が一番鮮明で、多くの絵画を網羅しています。特に世界中の歴史的な名画を分類整理して提供してくれています。

  この絵では自然の上で生きている人間の営みを心をこめて描いていると思います。切なくなります。

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そしてもう一枚。亡くなる直前に見た烏の群れ飛ぶ姿と、広い麦畑の光景。なにか不気味は空ですね。

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雑誌は「文藝春秋」より「歴史群像」のほうが面白い?

2011年11月11日 | 日記・エッセイ・コラム

年をとるにしたがって本を読むのが億劫になって来ました。しかし大きな本屋さんへ行っていろいろな本の背表紙を眺めたり、目次を見て内容を想像したりすることは楽しいものです。それと本の装丁や手に持ったときの感じも楽しみます。装丁の良い本は静かに丁寧に手にとります。装丁の良い本は何らかの意味で内容も優れています。しかし最近は単行本をあまり買わなくなりました。毎月決まって買うのは「文藝春秋」と隔月刊の「歴史群像」です。

文藝春秋の記事は玉石混交で、内容のひどいものも混じっています。そして週刊誌と同様に扇情的なドギツイ題目のわりには内容の無い記事もあります。週刊誌と同類の雑誌と思って読めば腹が立ちません。しかし新聞と違った視点からよく調べて考察の行きとどいた記事もあり感心することもあります。たとえば最新号の加賀孝英著「尾崎豊の遺書」は優れた記事です。尾崎豊の輝く感性と才能。それを殺してしまう覚醒剤の恐怖。明快です。尾崎豊さんのご冥福を祈る気持にさせます。ご遺族の平安を祈ります。

野七生さんの「頑張ろう日本はどこへ行った」は痛快な日本文化批判です。福田和也著「昭和天皇」の連載は今回も興味深く読むことが出来ました。

まだ全部読んだ訳ではありませんが、扇情的な題目だけで判断すると週刊誌まがいの記事も多いようです。

それに比較して学研社の「歴史群像」は文献実証主義が息づいていて、多くの資料を調べ上げ、学問的に信用出来る記事で埋め尽くされてあります。流石に教育雑誌で成功した学研だけに記事内容の正確さを追求しているのです。

正確な史実は読んでいると退屈するのが普通ですが、「歴史群像」は素人が読んでも退屈しないような構成になっているのです。このような雑誌は非常に少ないと思います。一つだけ例を上げます。

勝目純也が書いた伊号第8潜水艦がドイツへ航海した時の記録が面白かったのです。その往復に乗り組んでいた通信長の桑島齊三(現在90歳)のインタビューを中心に周辺の文献を調べ正確を期しています。

下にこの伊号第8潜水艦の写真を掲載いたします。

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ドイツ軍のソ連侵攻で日本人はシベリア鉄道を使えなくなりました。同盟国の日本がドイツと交流する方法は艦艇による方法しか無くなりました。しかし敵の制空権があるインド洋と大西洋を渡るには昼間潜航し、夜間に全速で航行出来る潜水艦しか残って居なかったのです。

日本はドイツに5回潜水艦を送りました。そのうちの4回は敵の襲撃で海底に沈んでしまいました。伊号第8潜水艦だけがアフリカの喜望峰を回り、往復したのです。昭和18年6月1日に呉海軍基地を出港して、12月21日に帰港しました。

そしてこの伊号第8潜水艦は無事、終戦まで生き残ったのです。太平洋戦争で戦った潜水艦は154隻、うち127隻が戦没。終戦時に残ったのは27隻だけだったのです。

この本は軍事オタクの為だけの本ではありません。戦争の現場ではどのような狂気の現象が起きて居たかを実証的に突きつけているのです。戦争の馬鹿馬鹿しさと恐ろしさが骨身に沁みて理解出来るのです。実証的に書いてあるから理解出来るのです。優れた雑誌です。

しかし読み方によっては戦争賛美にもとれるのではないかと危惧されます。

例えば伊号第8潜水艦を検索し、その全部の戦歴を調べて見ましょう。そうするとドイツから帰って来たあとで別の艦長が任命されました。その艦長は魚雷で敵の船を沈め、浮き上がってきた敵の乗組員を艦上からの銃撃で皆殺しにしたのです。これを2回繰り返したのです。戦時国際法の違反は明確です。この艦長は敗戦時に自殺しました。これも伊号第8潜水艦の歴史の一つなのです。この数行を付け加えれば上記の記事もより公平な記事になったと思います。これは私だけの感想でしょうか?

それはそれとして、戦争は残酷なものです。その実事を忘れないことが平和を維持するために非常に重要だと信じています。そういう意味で学研の「歴史群像」は貴重な雑誌だと思います。皆様のご意見を頂ければ嬉しく存じます。(続く)