タイ王国は親日国です。何故か懐かしい仏教の国です。私は2度ほどタイに行きましたが人々が優しいのです。第二次世界大戦中も日本に味方しました。タイはアジアでは数少ない仏教国です。日本と同じように仏教国です。
今日はまずそんなタイ王国の美しい寺院の写真をお送り致します。写真の出典は、http://gaku404.exblog.jp/ です。
1番目の写真はワット・チェディ・リアム 寺院です。チェンマイにあるワットの1つです。
現在のタイにはいろいろな宗教があります。以下の通りです。
仏教(小乗仏教)95%、イスラム教4%、キリスト教、他にヒンドゥー教、シーク教、道教など。
王室を始め、タイ国内のほとんどは仏教徒で占められています。そのほとんどは上座部仏教(小乗仏教)であり、それにヒンドゥー教や精霊信仰を加味した独特の仏教になっています。
年歴に西暦も併用していますが、現在もタイ仏暦(仏滅紀元、タイ暦)が主に使用されているのです。
小乗仏教では男子は一生に1回は出家するものとされています。
南部やバンコク、チェンマイ、チェンラーイなどの地域ではムスリム教もあります。特に深南部三県のマレー系住民はほぼ全てがイスラム教徒です。
さて仏教のタイへの伝承についてもう少し詳しく述べます。
佛教は紀元前6世紀の中葉にお釈迦様によって作られた世界宗教です。
それがスリランカに渡り、現在のようにミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムなどに伝承しています。これは小乗仏教(上座部仏教)です。
一方大乗佛教は、1世紀以後に中央アジアから中国、朝鮮、台湾、日本へと伝承されました。
それはさて置き仏教国のタイにおける托鉢風景の写真を見ましょう。
3番目の写真は子供の托鉢の風景写真です。
4番目の写真は少年僧の托鉢の風景写真です。
5番目の写真は青年僧の托鉢の風景写真です。
これらの写真の出典は「タイ仏教修行」で、そのURLは以下の通りです。
https://www.bing.com/images/search?q=%E3%82%BF%E3%82%A4+%E4%BB%8F%E6%95%99+%E4%BF%AE%E8%A1%8C&go=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&qs=ds&form=QBIDMH
タイでは出家と托鉢修行は非常に重要なものだと信じられています。
ここでお釈迦さまの教えはどういうものだったか改めて書いておきます。
(1)釈迦は自分が死んだら墓を作らず、遺骨は野に捨てよと教えました。
(2)釈迦は佛像を拝んではいけない、仏像など作ってはいけないと教えました。
(3)釈迦は全ての殺生を禁じました。
(4)釈迦は妻や家族から離れて出家せよと教えました。
(5)釈迦は教えの中心の「色即是空、空即是色」であると教えました。
これらを本当に深く理解し信じるために家族から離れて出家せよと教えたのです。タイの仏教は上記のお釈迦さまの教えに忠実に従っています。
お釈迦様は人間はあくまでも自分の修行で悟りの境地に入れると教えたのでしす。悟りの境地に入れば人間の全ての欲が消え、全ての執着も苦悩も消えてしまうのです。それこそが人間が一番幸せな境地なのです。
小乗仏教は上座部仏教、南伝仏教やテラワーダ仏教とも言います。大乗仏教は北伝仏教とも言います。
小乗仏教は紀元前4世紀頃に初期仏教からインドで生まれ、それがスリランカに渡り、現在のようにミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムなどに普及しています。
一方、大乗仏教はインドで紀元前1世紀頃に作られ、1世紀以後に中央アジアから中国、朝鮮、台湾、日本へと伝承されました。
インドでの仏教は13世紀初頭には完全に消滅してしまい、ヒンズー教の国になったのです。
タイ王国という国名が示すように、この国は現在でもチャクリー王朝の王様の権限が大きくて、不敬罪のある社会なのです。
この王朝は1782年(タイ仏暦2325年)に成立したのです。現在の王様は初代から数えて10代目のラーマ10世です。
この王国は 仏教を大切にしている文字通りの仏教国なので、お釈迦様が入滅した翌年の西暦の紀元前543年を仏滅紀元元年としている仏歴を日常生活に使っています。
現在のタイの人々はこの仏歴が身についていて西洋の西暦へ換算するのが難しい人々が多いそうです。
今日は仏教国、タイの社会と宗教事情をお送り致しました。タイの小乗仏教教をご紹介致しました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
写真の出典は、https://cebuhoyukai.muragon.com/entry/610.html です。
つまりアジア全体で見ればキリスト教徒はそれほど多いわけではありません。フィリピンがキリスト教国家なのはフィリピンの歴史が関係しています。
フィリピンはその後300年以上もスペインの植民地だったのです。アメリカの植民地時代はたった50年でしたのでプロテスタント教会の影響を受けませんでした。
元来、宗教というものは政治には関心があってはいけないものなのです。カトリックのミサでの説教では政治の話題は禁物です。
したがって中国の全ての宗教組織は共産党と仲良く出来るのです。例外は法輪功だけです。
中国の宗教には仏教、道教、回教(イスラム教)、カトリック、キリスト教プロテスタント教会、その他の原始宗教があります。
中国には宗教を信じている人が数千万人から数億人いると言われていますが、統計の不備で実数は分かっていません。しかし多数の道教の寺院や仏教寺院や回教(イスラム教)の寺院、あるいはカトリック(天主教)の教会の写真を見ると宗教の隆盛に驚かざるを得ません。
まず蘇州の道教寺院の玄妙観での光景の写真をご覧ください。玄妙観は蘇州にある道教の寺院です。
1番目の写真は夕暮れの玄妙観の前です。人々が寛いで歩いています。乳母車を押している母親もわき見をしながらのんびり歩いています。この写真は私の友人がとりました。
道教は仏教と儒教とともに中国の三大宗教と言れています。ですから大部分の中国人はこの三大宗教を信じています。そのどれかを信じる人もいますが、多くは同時に、それぞれを信じています。2番目の写真は中国のある回教、イスラム教の寺院です。中国の仏教風の寺院のようですが、塔の上の球体と三日月から回教(イスラム)寺院ということが分かります。回教寺院には必ず清真寺という名前が付いています。この写真の出典は、http://4travel.jp/travelogue/11129689 です。
なお回教のお寺は北京にも多数あります。街で白い布を被って歩いている人が回教徒で、多数見かけます。
イスラム教は7世紀に中国に渡りました。イスラム教は主に回族、ウイグル族など少数民族の他に、多数の漢族にも信仰されています。信者はおよそ1800万人で、モスクは3万ヶ所あると言われていますが実数は分かりません。
3番目の写真は仏教寺院の写真です。写真の出典は、http://blog.livedoor.jp/shyougaiitisekkeisi2581/archives/51818531.html です。
中国の仏教は2千年の歴史を誇ります。中国には現在、仏教寺院がおよそ1万3千ヶ所あり、出家した僧侶・尼僧は20万人、そのうち西蔵(チベット)系仏教のラマ僧は12万人、活仏は1700人、寺院は3千ヶ所、巴利語系仏教の比丘(びく)や長老はおよそ1万人、寺院は1600ヶ所に上ると言われています。
4番目と5番目の写真は中国のあるカトリック(天主教)の教会の風景です。
写真の出典は、http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/04e67def473bfbaf22720ac2634718fc です。
5番目の写真はカトリック(天主教)の教会の内部の風景です。
6番目の写真は瀋陽市のカトリック教会の南関教会です。7番目の写真は瀋陽にある清朝の故宮です。清朝の初代皇帝は瀋陽の出身でその根拠の城は瀋陽にあったのです。北京にある壮大な故宮は瀋陽の故宮を大きくしたものです。
ところで最近、中国は宗教ブームです。いろいろな宗教が活性化し、それぞれの信者数が急増しているようです。 その理由は独裁政治を続けている中国共産党が宗教の自由を大幅に認めているからです。
中国の民主化を主張したり、独裁政治を批判しない限り、自由に宣教し、自由に信仰してて良いのです。
この宗教の流行は今後も続き、中国では宗教はますます盛んになると思われます。
しかし最後に一言付け加えると、中国本土のカトリックはローマ法王傘下に入れません、共産党政府がローマ法王組織から台湾のカトリックを切り捨てれば本土のカトリックがローマ法王傘下に入っても良いというのです。非道な話です。
中国の宗教については末尾につけた参考資料の「中国の宗教政策」をご覧下さい。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
======参考資料:「中国の宗教政策」===========
1997年10月発表の中華人民共和国・国務院報道弁公室の宗教に対する政策の概略;http://j.people.com.cn/special/religion/baishu.html の抜です。
1.中国の宗教の現状
2.宗教信仰の自由の法的保障
3.司法と行政による宗教信仰の自由の保障および監督
4.独立自主運営の宗教事業に対する支持
5.少数民族が宗教を自由に信仰する権利の保護
1.中国の宗教の現状
中国では様々な宗教が信仰されている。中国には主に、仏教、道教、イスラム教、カトリック、キリスト教の信者がいる。中国公民は、信仰する宗教を自由に選び、自分が信じる信仰を表現することができ、また宗教的身分を明らかにすることができる。統計によると、国内には宗教を信仰している人々は1億人おり、宗教活動施設は8万5千ヶ所、宗教関連の教職員はおよそ30万人、3千以上の宗教団体がある。これらの宗教団体は、宗教関連の教職員を育成するための宗教学院・大学74ヶ所を運営している。
中国の各宗教団体は自主的に教務活動を進めており、必要に応じて、宗教学校の開校、宗教経典の発行、宗教的刊行物の出版、社会公益事業を行なっている。中国は各国同様、宗教と教育の分離を原則としており、国民教育に宗教教育が持ち込まれることはない。一部の大学や研究機関では、宗教学教育や研究が行なわれている。各宗教組織が運営する宗教学校では、その宗教の必要性に基づいて、宗教的な専門教育が行なわれている。宗教教職員による正常な教務活動については、宗教活動の場所で、あるいは宗教的習慣に基づいて信者の自宅で、あらゆる正常な宗教活動が行なうことができ、これらは法的により保護されており、いかなる干渉も受けない。・・・以下省略。
この仏国寺 は1982年に家内と訪問したことがあります。
海印寺も1982年に家内と訪問したことがあります。瓦屋根の稜線が優美に反っているのが印象的でした。
写真の出典は、https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/traditional/shukuba-machi です。