安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

安曇野市宅でスピーカーケーブル交換後の試聴会と機器の微調整、ジャズ批評11月号。

2023-11-20 19:30:00 | オーディオ

10月末から、「ゾノトーン」のスピーカーケーブルを安曇野宅で使用していますが、11月 18日(土)に、接続の確認などのために、オーディオに詳しいTさんに来ていただき、試聴会を行いました。

僕が行った接続は、プラスマイナスが逆だったので、それを直し、スピーカーのコントロールを微調整。 CD、レコード共に低音がくっきりとし、特に管弦楽の再生が良くなりました。 Tさんに感謝。

Iさんからいただいた、ゾノトーン(ZONOTONE)のスピーカーケーブル。

(現在使っているオーディオ装置の機種など)

レコードプレーヤー:デノン DP-400
カートリッジ:デノン DL-103  
昇圧トランス:デノン AU-301 
CDプレーヤー:パイオニア PD-70AE
プリメインアンプ:デノン PMA-2000RE  
スピーカー:JBL L100 Classic

(参考)JBL L100 Classicの後継機「L100 Classic MKⅡ」のホームページへのリンク。

    L100 Classic MkII - JBL Japan

なお、音楽部屋は、母屋から独立した二階建て建物の二階の洋室12畳を使っています。ふすまを隔てて隣は10畳の和室で、一階は物置でほとんど空いています。古い建物ですが、深夜でも大音量を出すことが可能です。

スピーカー前面のグリルを外したところ。

左側のスピーカー。3ウェイのブックシェルフ型ですが、30cmのウーファーが存在感あるように思います。

右側

試しに、プレーヤーの下に木片を置いてみました。音質の向上は図られないので、元に戻しました。

ネットを戻したところ。

(試聴に用いたCDと感想など)

CD、レコードともに、収録曲から1~2曲聴きました。この他に、Tさんが持参した、オーディオチェックに使っている数枚のCDも用いました。

   

上原ひろみ「Silver Lining Suite」(TELARC 2021年録音)から「Isolation」。ピアノと弦楽四重奏団の演奏なので、個々の楽器の再生ぶりを聴きました。低域の再生がよくなり、チェロのピチカートなど良好。

   

モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団(Sony 1968年録音)。弦楽パートのそれぞれがより分離して聴こえ、コンサート会場の雰囲気が味わえました。

   

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、ユジャ・ワン(p)、クラウディオ・アバド指揮マーラー室内管。(DG 2010年録音)。明晰さとともに叙情の感じられるピアノ演奏、管弦楽も素晴らしい。翌日、全曲聴きました。

   

板橋文夫「濤」(1976年録音)より「アリゲーター・ダンス」。ピアノトリオの演奏ですが、音量を上げたせいもあり、ドラムが微細なところまで聴こえました。

CDの次はレコードを聴いてみました。

(試聴に用いたレコード)

   

チック・コリア「Return To Forever」(ECM 1972年録音)より「Sometime Ago」。オリジナル盤です。録音も良いと思われ、クリアーに聴こえます。

   

ラヴェル:ピアノ協奏曲、ユジャ・ワン(p)、リオネル・ブランギエ指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団。(DG 2015年録音)。第1楽章途中までですが、ユジャ・ワンの演奏がキラキラ明快でとてもよい。

  

このレコードのラベルは、ユニークです。ドイツ・グラモフォン製作のレコードですが、「YUJA」とユジャ・ワン(p)の名前をあしらっています。

   

ヴォーカルとテナーサックスのチェックに、「JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMAN」(Impulse 1963年録音)から「My One and Only Love」をかけました。

   

聴いたのは、再発のimpulse・abc盤で、vangelderの刻印が入っています。オリジナルではありませんが、テナーサックス、ヴォーカルともにニュアンスよく再生されていました。

 

(当日の夕食)

時間節約のため。セブンイレブンで購入したレンチンの肉うどんで二人で夕食。脂っぽくて美味しくなくて、Tさんには申し訳ないことをしました。前日あたりに試食してみればよかった。

 

【ジャズ批評 2023年11月号】   

ジャズ批評の11月号がでたので、備忘的に面白かったページを記します。

   

表紙。特集は男性ヴォーカルです。今号でも、藤岡靖洋さんの執筆した記事が出色でした。

   

男性ヴォーカルの推薦盤の紹介。ナット・キング・コールやジョニー・ハートマンのアルバムが英語の勉強になり、フランク・シナトラでは三具保夫さんのエピソードを書いています。ひと味違った文章です。

藤岡靖洋の海外探訪記は、今年のイタリア、ウンブリア・ジャズフェスの模様をレポートしています。

ハープ奏者のブランディ・ヤンガーや、トランペットのファブリッチオ・ボッソの記事。

ヴォーカルのサマラ・ジョイは、ウンブリア・ジャズフェスでも活躍。ペルージャのオペラハウス「Theatro Morlacchi」(モラッキ劇場)で公演を行ったようです。上の写真のボッソ(tp)もそうですが、オペラハウスでジャズ公演が行われるとは、さすがにイタリアです。 


前橋市のジャズ喫茶「木馬」と2024年木馬カレンダー、安曇野市宅のスピーカーケーブル取り替え。

2023-11-01 19:30:00 | オーディオ

先月28日(土)前橋市のジャズ喫茶「木馬」に寄り、2024年の木馬カレンダーを入手。レコードを2~3枚聴かせてもらいましたが、前にアンプのメンテナンスを行ったため、抜けの良い素晴らしい音が出ていました。

翌日、安曇野市宅で、木馬のカレンダーを飾ると共に、音質の向上を願って、スピーカーケーブルを、Iさんからもらった「ZONOTONE」のものに変更。ヴォーカルの質感が上がり、密度の濃い音になった気がしています。

(ジャズ喫茶「木馬」)

木馬外観

壁に取り付けてある看板。1966年から営業していて、あと3年で60周年です。すごい。

アルテックのスピーカーは健在です。

木馬の2024年カレンダー。今回の写真は、ロバータ・ガンバリーニ(vo)とサイラス・チェスナット(p)。前橋公演の際の写真を使っていると思います。

カウンター

「To Mokuba」と、サイン入りのレコードジャケットが飾ってありました。左から、ズート・シムズ(ts)、ジョニー・グリフィン(ts)、チャールス・マクファーソン(as)、ソニー・スティット(as)。壮観です。

ジョージ・ジェンキンス(ds)「DRUM STUFF」(TAMPA)。ドラマーがリーダーですが、プラス・ジョンソン(ts)が参加していて、豪快なプレイを行っています。初めて聴きました。

マンデル・ロウ「California Guitar」(Famous Door)。裏面にマンデル・ロウのサインが入っています。

マンデル・ロウ「California Guitar」(Famous Door)をかけているところ。

コーヒーをいただきました。

【木馬】

住所:群馬県前橋市下小出町2-1-12
電話:027-231-6520
ホームページ:木馬 - 中央前橋/喫茶店 | 食べログ (tabelog.com)

 

(安曇野市宅で、スピーカーケーブルを取り替え、試聴)

取り替え前に使っていたスピーカーケーブル。これもいただいたもので、メーカー名などはわかりません。でも、結構良いもののようです。

今回、Iさんからもらったスピーカーケーブル。友情に感謝。

つないでみました。多分、あってるとは思いますが、プラスマイナスが正しくつないであるか、後日、詳しい方に点検してもらうつもりです。

右側もつなぎました。

スピーカーケーブルを交換したあとの様子。2024年の木馬カレンダーを左上に飾り、右上のレコードジャケットは、ナット・キング・コールの「After Midnight」(Capitol)を飾ってみました。

   

CDから試聴スタート。キャロル・スローン「Live at 30th Street」。嘘だろうと思うほど、スピーカーから出てくる音が変わりました。声の質感がきめ細かく密度の濃いものになった感じです。パイオニアのCDプレーヤーの再生が良く、アンプと新しいケーブルを通し、スピーカーに豊かな情報量が伝えられたためと推測。

(参考)拙ブログの記事へのリンク:CAROL SLOANE (キャロル・スローン) LIVE AT 30th STREET

アン・バートン「Ballads and Burton」のオリジナル盤レコードを聴いてみました。ところが、新しいケーブルになるも、スピーカーからの音はそう変わっていない感じでした。レコードの再生ぶりが、今一つのせいかもしれません。でも、これも愛聴盤で、至福の時間を過ごしました。

(参考)拙ブログの記事へのリンク:アン・バートン BALLADS AND BURTON

せっかく、木馬の2024カレンダーを飾ったので、カレンダーに登場しているロバータ・ガンバリーニのレコードを聴いてみました。この人は、近年のヴォーカリストの中では出色の一人だと思います。

(参考)拙ブログの記事へのリンク:ロバータ・ガンバリーニ「EASY TO LOVE」

甲府コットン・クラブに出演したロバータ・ガンバリーニ(vo)。2019年5月13日開催のライブに出かけて撮影。ピアノは、ジェブ・パットン。

(参考)その時の記事へのリンク:ロバータ・ガンバリーニ(vo) ライブ (5月13日 山梨県甲府市コットンクラブ)


Iさん宅のタンノイで、ジャズやクラシックのレコード試聴会。「ぷちろーる」のケーキでお茶タイム。

2023-10-20 19:30:00 | オーディオ

友人のIさん宅に、約1年4ヶ月ぶりにお邪魔しました。天井が高い10畳のオーディオルームには、スピーカーのタンノイ「スターリング」、プレーヤーのヤマハ「GT-5000」など主な機器に変更ありませんでした。

変更点は、オルトフォンのモノラル用カートリッジを加えたこと、雑音防止を兼ねてアンプとスピーカーなどをつなぐ線(ケーブル)を変えてありました。品位の高い良い音を、ケーキ、珈琲とともに楽しみました。

手前の部屋からオーディオルームを見たところ。

天井が高いです。きれいな額が飾ってありました。

今回、リスニング用椅子が設置されていました。特注品で、Iさんの身体に合わせて作ってもらったようです。僕が座っても、いい感じでした。

オーディオ機器。10畳間ですが、アンプやプレーヤー、レコード類は床の間のスペースに置いてあります。

タンノイのスターリング。英国製の同軸スピーカーです。

   

アンプ、プレーヤー類。

レコードプレーヤー(ターンテーブル)は、ヤマハのGT5000。

プリメインアンプは、ラックスマンの38FD。

CDプレーヤーは、デノンのDCD-SX1。

昇圧用トランスは、フェーズメーション「T-500」。

(オーディオシステムの変更点)

モノラル用のカートリッジは、フェーズメーションのものから、オルトフォンのものに変更。ステレオ用は、オルトフォンのSPUで変更ありません。

今回、このコードを導入してありました。

WIREWORLDというメーカーの製品だそうです。雑音を拾わず、換えて良かったと話していました。

(試聴用に用いたCD、レコード)

CDは、ジョルジュ・シフラ(p)の名演集。Iさんの好きなアルバムです。

アイザック・スターン(vn)、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの演奏で、ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」。オリジナル盤です。弦の再生がよく、素晴らしい音が流れてきました。

アン・バートン(vo)の「Sings For Lovers and Other Strangers」。オリジナル盤で、僕が持参したもの。ヴォーカルの再生がよく、定位もばっちりでした。

ホレス・バーラン「Us Three」。ジョージ・タッカーのベースがどのように響くか、聴きたかったので持参しました。低音の方も結構出ていました。

デクスター・ゴードン「GO」。リバティ社のvangelder刻印入りのレコードです。テナーサックスの音を聴いてみたいので、僕が持参したもの。少し高音に偏った感じもありましたが、迫力ある音で聴けました。

本日は、こちらが真打ち。Iさんがお持ちのビル・エヴァンス(p)、ジム・ホール(g)による「Undercurrent」(United Artists)。オリジナル盤です。特に、ギターの音の再生ぶりが繊細でよく、これは素晴らしかった。

レコードのラベル。

総括すると、モノラル・カートリッジの変更が効いていて、オルトフォンのものは良いなと思いました。さらにコードの変更も雑音低減などに寄与しているようで、音量を上げても、余分な雑音が入らない再生ぶりでした。

「ぷちろーる」で購入したロール・ケーキとIさんが淹れてくれた珈琲でお茶タイム。本日は、楽しい一時を過ごせ、Iさんに感謝しました。

ぷちろーるのお店外観です。参考に住所などを掲げておきます。

【ぷちろーる】

住所:長野県長野市川中島町今井1526番地1
電話:026-284-0483
ホームページ:ぷちろーる - 今井/ケーキ | 食べログ (tabelog.com)


松本市安曇の喫茶店「桜ノ木」で珈琲タイム。オーディオルームが出来ていました。

2023-09-06 19:30:00 | オーディオ

9月3日に乗鞍岳ハイキングに行ったのですが、その帰りに松本市安曇の喫茶店「桜ノ木」に寄りました。2022年5月に開店し、僕は翌6月に訪れたので(その記事へのリンク)、約1年2ヶ月ぶりです。

別室にオーディオルームがほぼ完成し、CDをかけてもらえるそうです。木工を行うマスターは、ギターやカリンバの製作も行っていて、カリンバが月に2台売れるそうです。楽器の展示もあり、楽しいお店です。

お店の外観。以下スマホによる撮影です。

お店の名前は、「桜の木」と思っていたのですが、「桜ノ木」でした。「CAFE GALLERY & MUSIC」と記してあるように、ギター、カリンバ、オルゴールなどが展示してあります。

店内。キッチンの方に向かって撮影。

テーブルやイスは、高山市のメーカーのものだと思います。マスターは、この喫茶店を始める前は、木工会社で設計や販売を行っていたそうです。

(ギャラリースペース、オーディオルーム的に使える別室)

「ギャラリースペース 工事中」と貼ってある一年ほど前の写真です。それが次のようになりました。

 

床がきれいになって、お客様から借りているというスピーカーなどオーディオ機器が設置されていました。

アルテックのスピーカーでしょうか?

イスも置かれていました。まだ、手が入るようですが、次回は、自分のCDを持っていって、このスピーカーで聴かせてもらおうと思います。

本来の喫茶店の方に戻りました。棚には、レコードが飾られています。ロックやポップス系統のリズミカルな音楽が、低めの音量で流れていました。

オルゴールも置かれて販売されています。

こちらは、マスター製作のカリンバです。(撮り忘れたので前回の写真ですが、ほぼ変わりません。)

(参考)カリンバ(KalimbaまたはCalimba)は、箱に並んだ細い金属棒を弾いて演奏するアフリカの楽器で、サムピアノ(thumb piano)或いはハンドオルゴールともいわれ、オルゴールのルーツともいわれるそうです。カリンバはアース・ウィンド・アンド・ファイアーのモーリス・ホワイトが愛用した楽器だそうです。

メニュー。ケーキと珈琲を注文しました。

ケーキセット。器は、お店の名前「桜ノ木」に相応しいような絵柄のものです。

チーズケーキ。松本市安曇の住所ですが、島々に近い場所にあります。また、訪れたい。

【カフェ 桜ノ木】

住所:長野県松本市安曇大野田216-1
電話:0263-31-3424
ホームページ:カフェ桜ノ木(長野県松本市安曇/カフェ) - Yahoo!ロコ


岡谷市のレコード・CD販売店「CELLAR RECORDS(セラーレコーズ)」はワンダーランドだった。

2022-12-27 19:30:00 | オーディオ

25日(日)に訪れた長野県飯田市のジャズ喫茶「パス・モンゴメリー」で教えていただいた、岡谷市のレコード・CD販売店「CELLAR RECORDS」(セラーレコーズ)に、飯田市から帰る途中で寄りました。

広い店内に、レコードをはじめ商品がきれいに陳列され、オーディオ機器もあり、すっかり感心しました。ソウル、ファンク、ロック系統が多そうな品揃えでしたが、ジャズもあり2枚購入。また寄ります。

外観。夕方で暗くてよくわかりませんが、建物自体も由緒があり、『この建物は市内に現存する希少なまゆ蔵で、現在は近代化産業遺産になっている』そうです。

入口

店内。入り口を入ったあたりから撮影。

奥の壁には多数のレコードが展示されています。

ジャパニーズポップスもあります。

ジャズのレコードの在庫もあります。この他に新着コーナーにもありました。国内盤中心ですが、和ジャズのものなど、中には貴重盤もありました。

CDやレコード保存用の紙ジャケットも販売されています。

マグカップなど

セーターや靴下でしょうか。こちらも商品のようです。

奥の方から入り口を撮影。左側のカウンター内でパソコンに向かっているのが店主です。

カウンター内の壁にもレコードが多数。試聴用もあるようです。

レコードプレーヤー。レコードの新品も含めて試聴できるそうです。

パワーアンプは、特注品の真空管パワーアンプです。製作は、長野県松本市四賀にある五加音響研究所(加音響研究所 ラントシャフト (localinfo.jp))だそうです。

スピーカーは、「TANNOY WINDSOR GRF」。アメリカタンノイ製だそうです。1970年ごろに造られたもののようですが、歯切れが良く、クラシックばかりでなく、ポピュラー系統にも良さそうな鳴りっぷりでした。

右側のスピーカー。

試聴用の山本剛(p)トリオのアルバムをかけてくれました。

入口を入ってすぐ右には、グランドピアノが置いてあります。ゆくゆくは、イベント時などに使いたいと話していました。

(購入したレコード)

    

ハンプトン・ホーズ(p)「AT THE PIANO」(CONTEMPORARY)。ハンプトン・ホーズは好きなピアニストですが、これはもっていないので購入。ジャケットは今一ですが、盤はまずまずでした。

   

センターラベル。

   

ボビー・ハッチャーソン(vib)「THE VIEW FROM THE INSIDE」(BLUE NOTE)。CDは持っていますが、レコードがあったので購入。

   

センターラベル。

【CELLAR RECORDS(セラーレコーズ)】

住所:長野県岡谷市本町2-5-7
電話:070-8555-6642
ホームページ:CELLAR RECORDS (cellar-records.com)