先日、ベルリン交響楽団の松本公演に行きましたが、ブラームスのヴァイオリン協奏曲のソリストがイリヤ・カーラーで、オーケストラはしょぼかったのですが、彼の演奏には感銘を受けました。カーラーの録音は、廉価盤レーベルのナクソスにたくさんあり、僕は当時安かったナクソスレーベルのCDを買ってはクラシックを聴いていたので、カーラーの名前も自然と覚えました。
最初に購入したのは、パガニーニの協奏曲です。ヴァイオリンの音色がよく、リズムが弾み愉悦感がこみあげてくる楽しい演奏にすっかりはまりました。他の人のCDを聴いているわけではないので比較はできませんが、歌いまくっている演奏に、ヴァイオリンのコンチェルトはカーラーのものを集めることにしました。また、パガニーニのカプリースもよかったので、他のものも購入してきました。
そこで今までに集めたのが下記のアルバムです。
パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番」。伴奏は、スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮ポーランド国立放送交響楽団。
パガニーニ「24のカプリース」
グラズノフ「ヴァイオリン協奏曲」・ドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」。伴奏は、カミラ・コルチンスキー指揮ポーランド国立放送交響楽団。グラズノフの協奏曲は、カーラーの演奏のせいもあって、名曲に思えます。
シューマン「ヴァイオリンソナタ」。僕はシューマンの曲をそもそも好んでいます。カーラーによる演奏がよくて、シューマンの感情の起伏まで伝わってきそうです。
ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」・シューマン「ヴァイオリン協奏曲」。伴奏は、ピエタリ・インキネン指揮ボーンマス交響楽団。ブラームスも悪くないですが、とりわけシューマンの協奏曲が魅力的です。
ブラームス「ヴァイオリンソナタ」
チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲他」。伴奏は、ドミトリ・ヤブロンスキー指揮ロシア・フィルハーモニー。
イザイ「無伴奏ヴァイオリンソナタ」
シマノフスキー「ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番」。伴奏は、アントニ・ヴィト指揮ワルシャワ・フィルハーモニー。カーラーとヴィトという最高の組み合わせです。
カルロヴィッツ「ヴァイオリン協奏曲他」。伴奏は、アントニ・ヴィト指揮ワルシャワ・フィルハーモニー。珍しい曲ですが、カーラーとヴィトの組み合わせで聴くことができます。
次にイリヤ・カーラーの演奏するコンチェルトを聴く機会があれば、是非いいオーケストラの伴奏で聴いてみたいものです。
【イリヤ・カーラー略歴 コンサートのチラシから】
イリヤ・カーラーはパガニーニ(1981)、シベリウス(1985)、チャイコフスキー(1986)国際コンクールすべてに優勝している。ワシントンポスト紙は、‘すべての面において完璧なアーティストで比類なきヴァイオリニスト’と絶賛し、ロンドンのグラモフォン誌は‘私たちの耳を虜にする魔術師’と評している。1963年モスクワ生まれ。レオニード・コーガンとヴィクトル・トレチャコフに師事。レニングラード・フィル、モスクワ・フィル、ドレスデン・フィル、ベルリン放送交響楽団、ボルティモア交響楽団、モントリオール交響楽団など世界的なオーケストラと共演し、世界各地でリサイタルを行なう。また、毎年欧米の主要な音楽祭に招かれ高名な音楽家と共演している。数多くのCDの中では、パガニーニ・カプリース全曲が「至高の演奏であり、ヴァイオリニストの頂点を極めた20世紀の巨匠・ハイフェッツを彷彿させる。」と絶賛され、伝説的な名盤として知られる。
【NAXOSレーベル イリヤ・カーラーの略歴とアルバムのホームページ】