少し前、仙台と山形に小旅行をした際に、仙台のジャズ喫茶「カウント」へ行ったのですが、その際聴いたJ. J. ジョンソンの「REALLY LIVIN'」がよかったので、たまたま入った山野楽器仙台支店でCDを購入しました。トロンボーンやベースなどの低音楽器の再生については、オーディオ装置によって、その差が顕著に出ます。やはり大口径のスピーカーで大きな音量で聴くと一段と良く聴こえます。「カウント」での鳴り方を思い出しながら、仙台で購入したCDを自宅で改めて聴いてみました。
J. J. JOHNSON (ジェイ・ジェイ・ジョンソン)
REALLY LIVIN' (COLUMBIA 1959年録音)
僕の小さなオーディオ装置では、あまり大きな音を出すわけにもいかないこともあって、特に低音を中心として貧弱な音しかでません。ずいぶんと聞き逃しているサウンドが多いはずで、トロンボーンも迫力に欠けることが多いです。住宅事情もあってやむをえませんが、この「Really Livin'」は、3管編成で、トロンボーン以外の楽器もすごく鳴っているので、大きな音量で聴きたいところです。
メンバーは、J.J.ジョンソン(tb)、ナット・アダレイ(tp)、ボビー・ジャズパー(fl,ts)、シダー・ウォルトン(p)、スパンキー・デプレスト(b)、アルバート・ヒース(ds)。やや地味な名前ながら、当時の実力派が顔を揃えています。ナット・アダレイは、僕の中では威勢のよいファンキー・トランぺッターというイメージだったのですが、「Desicion」ではスリルも感じる練られたソロをとっていて、素晴らしい。
曲は、J.J.ジョンソン作「Me Too」と「Sidewinder」、ロリンズ作「Decision」、パーカー作「Red Cross」のジャズオリジナルと、スタンダードの「I've Got It Bad and That Ain't Good」、「Almost Like Being in Love」、「Stardust」、「God Bless The Child」、「Speak Low」の全9曲。アップテンポとスローテンポのものが含まれて、バランスのとれた収録曲になっています。
ほとんど話題になりませんが、素晴らしい3管ハードバップが楽しめるアルバム。J.J.ジョンソン(tb)をフューチャーしたバラード「I've Got it Bad and That Ain't Good」や「God Bless The Child」も箸休めという感じで好ましいですが、「Decision」や「Red Cross」では、ナット・アダレイ(tp)やシダー・ウォルトン(p)の活きのいいソロが聴けて、そのあたりがハイライトです。それにしても、トミー・フラナガンといいシダー・ウォルトンといい、J.J.ジョンソンはいいピアニストを自分のグループに起用しています。
【カウントなど最近訪れたジャズ喫茶にあった大きなスピーカー】
宮城県仙台市 カウント
岐阜県可児市 YARDBIRD
群馬県前橋市 木馬
長野県北安曇郡松川村 M-gate