安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

高関 健指揮新日本フィルハーモニー交響楽団演奏会(9月24日 岡谷市カノラホール)

2017-09-26 20:02:28 | 演奏会・ライブ

長野県岡谷市のカノラホールで、新日本フィルの公演があったので聴いてきました。プログラムにドヴォルザークの交響曲第8番があり、それを聴きたくて出かけたものです。

   

(出 演)

指揮:高関 健
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:高橋多佳子

(曲 目)

スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲
ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
ショパン:子犬のワルツ (アンコール、高橋多佳子独奏)

ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 作品88
ドヴォルザーク:チェコ組曲 ニ長調 作品36より『ポルカ』 (アンコール)

(感 想)

指揮者の高関健さんは、はじめてでしたが、堅実、緻密という感じで、派手さはないものの、いい流れの音楽を聴かせてくれました。まず、スメタナの売られた花嫁序曲は、短い曲ですが、快活で明るさがあり、オーケストラも滑り出しから好調のようでした。

2曲目は、ショパンのピアノ協奏曲第1番。高橋多佳子さんの演奏は、そこはかとない抒情を漂わせていて、いたずらに感情過多にならず、清々しいものでした。例えば、第1楽章で初めてピアノが入ってくる部分も、あっさりめで、よい感じでした。アンコールとして演奏した「子犬のワルツ」もリズムへの乗りがよく、響きも華やかでした。

休憩を挟んで後半は、ドヴォルザークの交響曲第8番。この曲は第3楽章が好きで、そこを細やかにアンサンブルも美しく演奏してくれたので、満足しました。弦楽器は、重厚さは感じられないものの、まとまっているように思え、管楽器のソロも、外すことなくよいものでした。アンコールでは珍しい曲を聴くことができました。

最も印象に残ったのは、ショパンのピアノ協奏曲第1番で、演奏もよかったのですが、曲そのものが素晴らしいと改めて感じました。残念だったのは、お客様の入りが5~6割くらいだったことで、もっと多くの方に聴いてほしい演奏会でした。

 (カノラホール近くにあった看板)

高橋多佳子(p)さんは、9月18日にもカノラホールに出演したようです。

(プレトーク時のホール内部)