9月2日(土)にセイジ・オザワ松本フェスティバルの「ふれあいコンサートⅢ」があったので、聴いてきました。シェーンベルクの「浄夜」が演奏されるというので、出かけたものです。会場入口で、取材で訪れている旧知の新聞記者に声をかけられて立ち話。先日のマーラーの交響曲第9番の第3楽章、第4楽章は、すごかったと、二人で盛り上がりました。
(出 演)
声:リディア・トイシャー
ヴァイオリン/ヴィオラ:豊嶋 泰嗣
チェロ:宮田 大
フルート:セバスチャン・ジャコー
クラリネット:中 秀仁
ピアノ:斉藤 雅昭
サイトウ・キネン・オーケストラ 弦楽アンサンブル
(曲 目)
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ Op.21
シェーンベルク:浄夜 Op.4(弦楽オーケストラ版)
(感 想)
「月に憑かれたピエロ」は、管弦楽伴奏の歌曲(ドラマ)ですが、伴奏の楽器の組み合わせも様々で、サウンド的にとても面白く聴けました。音楽は聴きにくいわけではありませんが、詞の意味が字幕はあるものの、不条理さもあって難しいものでした。
リディア・トイシャーは、語るようだったり、強い声を突然出すなど、表情豊かに演じていました。セバスチャン・ジャコーの柔らかいフルートの音が素晴らしく、また、チェロの宮田大の弾くピチカートが躍動してこの曲にピッタリでした。
サイトウ・キネン・オーケストラ 弦楽アンサンブルによる弦楽合奏版「浄夜」は、きわめて力強くどっしりとした演奏でした。リーダー役の豊島泰嗣がうまくまとめ、彼のソロも美しかった。また、ヴィオラの川本嘉子の演奏も、力感があって音色の良さも際立つよいものでした。
ウィーンの芸術文化の一端に触れることのできたコンサートで、強く記憶に残ります。
【ザ・ハーモニー・ホール(松本市音楽文化ホール)】
駐車場からホールに向かうところです。
開演前のステージ。左右に字幕が出ました。