久しぶりに松本市のジャズ喫茶「884」(はやし)に寄りました。タンノイのスピーカーを中心としたシステムに変わりはありませんが、比較的大きな音を出していたので驚きました。ビル・チャーラップ(p)のアルバム「'S Wonderful」が流れていましたが、録音と再生装置が良いためか、全体に上品で落ち着いた音がしていました。帰宅して風格のある落ち着いた演奏を聴きました。
MILT JACKSON (ミルト・ジャクソン)
PLENTY, PLENTY SOUL (ATLANTIC 1957年録音)
このアルバムは、モダン・ジャズ・カルテットを離れた際のミルト・ジャクソン(vib)のグルーヴィーさがよく出ているとされ、昔から彼の代表作の一枚とされていました。僕もレコードを購入し、すぐに愛聴盤になりました。クインシー・ジョーンズの編曲の見事さやサイドメンの好演も忘れられません。先日、新潟市のレコード店「king kong」で購入したレコードで聴きました。
二つのセッションが収録されています。1957年1月7日録音の曲目は「Plenty, Plenty Soul」、「Boogity Boogity」、「Heartstrings」。10人編成のバンドで、ミルト・ジャクソン(vib)、ジョー・ニューマン(tp)、ジミー・クリーヴランド(tb)、キャノンボール・アダレイ(as)、フランク・フォスター(ts)、サヒブ・シハブ(bs)、ホレス・シルバー(p)、パーシー・ヒース(b)、アート・ブレイキー(ds)など。編曲は、クインシー・ジョーンズ。
同年1月5日の録音は「Sermonette」、「The Spirit-Feel」、「Ignunt Oil」、「Blues At Twilight」の4曲。6人編成のバンドで、ミルト・ジャクソン(vib)、ジョー・ニューマン(tp)、ラッキー・トンプソン(ts)、ホレス・シルバー(p)、オスカー・ペティフォード(b)、コニー・ケイ(ds)。
「Sermonette」が大好きな演奏で、ミルト・ジャクソン(vib)がテーマを奏でますが、サウンドや間合いがやたらグルーヴィーでたまりませんし、続く彼のソロもほれぼれとするもので、全体に端正で格調も感じられます。「Blues At Twilight」は、曲名からして雰囲気を表していますが、ミルト(vib)のソロに加え、ラッキー・トンプソン(ts)、ホレス・シルヴァー(p)も、ためのあるフレーズを綴っていて、素晴らしい。「Plenty, Plenty Soul」など大型編成の録音では、アンサンブルを縫うようにして飛び出してくるミルトのソロや奔放なキャノンボール・アダレイ(as)のソロなども楽しめ、じっくりと聴きたいアルバム。
【cafe 884(カフェハヤシ)】
住所:松本市里山辺西小松4239 (松商学園高校のすぐ東)
電話:0263-35-0407
営業:10:30~19:30 (定休日 日曜・祝祭日)
松商学園高校の近くになります。
林さんは歯科医で、喫茶開業の前は、この場所は歯科医院でした。
以前より、小さいスピーカー類が増えています。
音を出しているのは、タンノイのウェスタミンスターだけで、上に乗っているアルテックのホーンなど他のスピーカーからの再生はやめにしたと話していました。
最近気に入っているというビル・チャーラップ(p)のアルバムがかかりました。録音もよいのでしょうが、ドラムスの再生は、なかなか良かったです。
トーストを頼むと、サラダやウィンナーソーセージがついてきます。
珈琲。久しぶりに寄ることができてよかったです。