安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

山田敏昭(p)トリオライブ (9月13日 東京御茶ノ水NARU)

2018-09-16 20:11:00 | 演奏会・ライブ

北海道札幌市在住のピアニスト、山田敏昭さんが東京で公演を行ったので、聴きに行ってきました。会場は、お茶の水のジャズクラブNARU(ナル)で、最終セットが終わると午後11時を過ぎますが、今回は東京に宿泊をしたので、全セット聴くことができました。快調なピアノ演奏で、ファンの一人として嬉しい一夜でした。

 (出 演)

山田敏昭(p)
粟谷 巧(b)
竹村一哲(ds)

(曲 目)

(第1セット)
Cool Walk (オスカー・ピーターソン)
Bolivia (シダー・ウォルトン)
Bewitched  (リチャード・ロジャース)
The End of a Love Affair (エドワード・C・レディング

(第2セット)
Love Letters (ヴィクター・ヤング)
Ojos de Rojo (シダー・ウォルトン)
But Beautiful (ジミー・ヴァン・ヒューゼン)
Pensativa (クレア・フィッシャー)
Cedar's Blues (シダー・ウォルトン)

(第3セット)
Send in The Clown (スティーヴン・ソンドハイム
Holy Land (シダー・ウォルトン)
A Cottage for Sale (ウィラード・ロビソン)
Midnight Creeper (ノーマン・シモンズ)

(感 想)

終演は午後11時を過ぎていましたが、ハイライトは第3セットで演奏された「A Cottage for Sale」と「Midnight Creeper」だったので、最後まで聴くことができてよかったライブでした。ベテランの山田敏昭(p)と若手の粟谷巧(b)、竹村一哲(ds)の道産子3人のコンビが素晴らしく、ドラムスとピアノのやりとりなど、かなりスリルを感じました。

第1セットでは、シダー・ウォルトンの「Bolivia」では竹村のドラムスがリズムミカルで、全体にダイナミックさがあり、バラードの「Bewitched」では山田のピアノ、粟谷のベースソロがロマンティックでした。第2セットでは、シダー・ウォルトンの2曲が印象深く、特に「Cedar's Blues」では、山田敏昭のプレイがパウエルライクなバップサウンドで興奮しました。

第3セットの「A Cottage for Sale」は、ミディアムテンポで、山田さんのメロディの歌わせ方、温みを感じさせる和音と、夜も更けてきて最高でした。ノーマン・シモンズ作のブルース「Midnight Creeper」をやってくれるとは感涙物で、ピアノの長いラインやベースのソロも深夜に相応しい雰囲気を醸し出していました。

第3セットが始まる直前に、ピアニストの片倉真由子さんが来店し、第3セットの山田さんの演奏に耳を傾けていました。休憩時間には、山田さん本人、山田さんの奥様と挨拶を交わすこともでき、またまた札幌へ行きたくなりました。

山田敏昭(p)

粟谷 巧(b)。東京における活躍も目立ちます。

竹村一哲(ds)。渡辺貞夫グループはじめ、引っ張りだこのドラマーです。

   

ジャズクラブNARUの入口

【山田敏昭の本拠地 札幌slowboatのホームページ】

jazz-slowboat.jp