安曇野市穂高有明の紅茶専門店「きないね」に初めて入りました。安曇野市で紅茶専門店は珍しく、こちらのお店しかないと思います。カップ3杯分以上のたっぷりの紅茶と洋梨のタルトで、豪華に午後の一時を過ごしました。豪華な組み合わせのアルバム。
BILL EVANS TRIO featuring STAN GETZ (ビル・エヴァンス、スタン・ゲッツ)
BUT BEAUTIFUL (MILESTONE 1974年録音)
NHKEテレのクラシックTV(9月9日放映)『ジャズに”美と自由を”ビル・エヴァンス』を観て(その記事へのリンク)から、エヴァンスに対する関心が再び強くなり、いろいろなアルバムを聴いています。本作は、ビル・エヴァンストリオにスタン・ゲッツ(ts)がゲストとして参加したものです。
メンバーは、ビル・エヴァンス(p)、エディ・ゴメス(b)、マーティー・モレル(ds)、スタン・ゲッツ(ts)。オランダとベルギーのライブを収録したもので、両者の共演作は、1964年のVerveへの録音(1973年に発表)と本作だけです。プロデュースは、エヴァンスのマネジャーだったヘレン・キーンで、ライナーノートも書いています。
曲目は次のとおり。
1 Grandfather's Waltz (Lasse Farnlof)
2 Stan's Blues (Stan Getz)
3 But Beautiful (Jimmy Van Heusen)
4 Emily (Johnny Mandel)
5 Lover Man (Roger "Ram" Ramirez)
6 Funkallero (Bill Evans)
7 The Peacocks (Jimmy Rowles)
8 You and the Night and the Music (Arthur Schwartz)〈貴方と夜と音楽と〉
9 See-Saw (Cy Coleman)
10 The Two Lonely People (Bill Evans)
1~8は、スタン・ゲッツが加わり、9と10はビル・エヴァンス・トリオによるもの。概ねスタンダード曲ですが、ゲッツ作が1曲、エヴァンス作が2曲含まれています。
とにかく素晴らしいアルバム。やや例外は「Stan's Blues」で、始まってすぐにエヴァンスがピアノを弾くのを止めてしまいます。それは、エヴァンストリオの演奏のあと、登場したゲッツが、リハーサルでやらなかった自作の曲名を言って勝手に吹き出したので、エヴァンスが怒ったからだそうです。反省したのか、ゲッツは次の公演地でエヴァンスの誕生日を祝い、Happy Birhtday、I'll Be Loving You Alwaysのメロディを吹き、そのまま「You and the Night and the Music」 に入っていきます。このようなスタン・ゲッツの破天荒ぶりも収録。
(1964年録音で1973年に発表された「スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス」)
こちらのアルバムは、出来がよくないので、ミュージシャン一致で録音の発表を見送ることになったのですが、アルバム化されて発売されてしまったもの。ヘレン・キーンが上記「But Beautiful」のライナー中で経緯を書いています。拙ブログでは、2007年にこのアルバムを取り上げました(その記事へのリンク)。
【きないね】
住所:長野県安曇野市穂高有明2186-66
電話:0263-83-7779
ホームページ:きないね - 安曇追分/紅茶専門店 | 食べログ (tabelog.com)
山麓線沿いに出ている看板。
建物外観。住まいと一緒だと思われました。
入口
入口を入ったところには、世界の茶葉の展示、飲み方などの紹介などがあります。紅茶の葉も販売しています。
店内。ウッディで天井が高く清々しい。
スピーカーから小音量で、クラシックのピアノ曲が流れていました。
ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートが展示してありました。
熱々の紅茶が供されます。女性店主が一人で切り盛りしていました。
セイロンティーにしました。他にミルクティーやフレイバーのあるものなど、多くの種類があります。
洋梨のタルト。お店の手作りで、温かいまま出てきて、口当たりも良かった。美味しい、
アップ。落ち着いて午後のお茶を楽しめるお店でした。