今年の3月に聴いた松本蘭ヴァイオリンリサイタル(その記事へのリンク)における演奏(伴奏)が良かったので、ピアニストの酒井有彩さんのリサイタルを聴きに行ってきました。
(出 演)
ピアノ:酒井 有彩
酒井さんは、ベルリン芸術大学卒業、国内外のコンクールで入賞多数。国内管弦楽団と共演し、デビューCD「ラヴェル ピアノ協奏曲」は、レコード芸術誌特選盤に選出された。詳しくは下記をご覧下さい。
(曲 目)
モーツァルト/デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 ニ長調 K.573
メンデルスゾーン/厳格な変奏曲 ニ短調 Op.54
J.S.バッハ=ブゾーニ/シャコンヌ ニ短調 BWV1004
(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より)
〈休憩〉
シューマン/交響的練習曲 Op. 13
ショパン / エチュード第13番 変イ長調 op-25-1「エオリアンハープ」 (アンコール曲)
モーツァルト=ファジル・サイ編曲 / トルコ行進曲 (アンコール曲)
(感 想)
酒井有彩さんのトーク付きコンサートでしたが、トークでは、簡潔に曲の説明をしながら、ベルリン留学中にライプチヒを訪れた時の話を織り込むなど、豊かな話題と聴き取りやすい話し方に好感が持てました。変奏曲をテーマとした選曲も工夫されていました。
演奏の方ですが、初めのモーツァルト「デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲」では、硬さがみられましたが、ブゾーニ編曲「バッハのシャコンヌ」は、両手のバランスもよく美しくて、印象に残りました。
シューマンの「交響的練習曲」は、本日が初披露だそうですが、和音の堂々とした響きと細かなパッセージの対比がされていて、熱演でした。また聴きたいピアニストで、当館のアンケートにもその旨記載しました。
(プロフィール)
【酒井有彩ホームページ】
Arisa Sakai Official Site | 酒井有彩 オフィシャルサイト
【酒井有彩 ラヴェル:ピアノ協奏曲】
以前、購入した酒井さんのCDです。
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 *、ショパン:3つの華麗なる大円舞曲 作品34、ラヴェル:水の戯れ、ソナチネ、
クライスラー/ラフマニノフ:愛の悲しみ、愛の喜び、サン=サーンス/ゴドフスキー:白鳥(「動物の謝肉祭より)
酒井 有彩 (ピアノ) 飯森 範親 (指揮)* 日本センチュリー交響楽団 *
【録音】2018年6月15日大阪、センチュリー・オーケストラハウス、10月11-12日埼玉、富士見市民文化会館
このCDでは、ショパン「3つの華麗なる大円舞曲」、ラヴェル「ソナチネ」が、特に好印象。