三上延著「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズは、好きなシリーズなので、新刊が出る度に読んでいます。今回、最新の十冊目(2022年3月25日初版発行)を読んでみました。
(カバー裏にある本書の紹介・あらすじ)
(感想など)
ビブリア古書堂シリーズは、第一巻の刊行が2011年3月で、ちょうど11年で10冊目が刊行され、息の長いシリーズになっています。今回は、長編ですが、謎解きや登場する本の話が面白く、一気に読みました。
ある古書店の跡取りが死亡し、残された千冊の古書を巡る争いを中心として物語が展開されます。その跡取りの元妻は、その跡取りが一時失踪したのが、彼の蔵書のせいであると考え、二人の間にできた息子(高校生)にはそうなってほしくないと考え、その蔵書から遠ざけようと、その本を狙います。
事件の鍵となる古書は、夢野久作著「ドグラ・マグラ」ですが、日本探偵小説史上、三大奇書の一つとされているそうです。また、新たに樋口恭一郎という高校生が登場し、今後活躍しそうで、それも楽しみです。
(著者紹介)
(付録でついていた絵はがき)
栞子さんか、扉子さんのいづれかでしょう。文庫にこんなポストカードが付いているとは、驚きましたが、結構嬉しい。