お盆の休み中に、軽いタッチの小説を楽しもうと、今野敏著「任侠学園」(中公文庫)を購入しました。また、同じシリーズの「任侠学園」が映画化されDVDが発売されているので、それも借りてきました。
表紙
(カバー裏にあるあらすじ)
(著者の紹介)
(感 想)
今野敏の任侠シリーズは第1作から第3作までを読んだことがあり、その感想を拙ブログに書きました。(その記事へのリンク)。今回読んだ、第4作目の「任侠浴場」は、東京の赤坂にある銭湯の立て直しに奔走する話で、その前ぶれに、道後温泉への旅も描かれています。
今野敏さんが扱う素材は、警察、サスペンス、アクションなど幅がとても広いですが、『任侠シリーズ』は、登場人物はヤクザではあるものの、人情喜劇としての味わいがあり、喜劇を書ける貴重な作家だと、改めて今回、感じました。
キャラクターをはっきりと打ち出し、ストーリーは、『立て直し』と、大まかな筋立ては決まっているシリーズですが、登場人物の動きのテンポも早く、さらっと読めるのも魅力です。今回、DVDで映画「任侠学園」を観ましたが、肩の凝らない面白いコメディでした。
(映画 任侠学園)
西島秀俊と西田敏行が主演を務め、社会奉仕がモットーの地元密着型ヤクザたちの奮闘を描いた今野敏の人気小説「任侠」シリーズを映画化。経営不振の高校の建て直しに協力することに。彼らを待ち受けていたのは、無気力・無関心な高校生と事なかれ主義の先生たちだった。共演に「フィッシュストーリー」の伊藤淳史、「サバイバルファミリー」の葵わかな、「きょうのキラ君」の葉山奨之。
(参考)
【シリーズ最新刊は、第6作「任侠楽団」(単行本)】
モーストリークラシック9月号に掲載されたPRページ。
【今野敏さんは、自分のレーベル「78LABEL」を主宰しています。】
東芝EMIに入社し、ディレクターやプロモーターと小説家の二足のわらじで、最初は仕事をしていたそうです。その経験から、自らのレーベルを立ち上げたようです。ジャズのアルバムも製作しています。
78LABELホームページへのリンク:78LABEL