安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

寺久保エレナ(as)カルテット・ライブ(8月9日 長野市バックドロップ)

2022-08-10 19:30:00 | ジャズライブ

アルトサックス奏者の寺久保エレナさんの日本ツァーの公演が、長野市のバックドロップで開催されたので聴きに行きました。

寺久保エレナカルテット

(出 演)

寺久保エレナ(アルトサックス、フルート、クラリネット)
デビット・ブライアント(ピアノ)
高橋陸(ベース)
デニス・フレーゼ(ドラムス)

(曲 目)

曲目は、一応アナウンスはありましたが、よく聞き取れず、誤りがあるとは思います。

1  プレディス No.1 【「Predis No.1」?】 (寺久保エレナ)
2  フレネミー 【 友情と敵と言っていたので、「Frindship and Enemy」?】(寺久保エレナ)
3  I Can't Get Started (Vernon Duke)
4  フューチャー・ホープ 【「Future Hope」?】(寺久保エレナ)
5  Firm Roots (Cedar Walton)

〈休憩〉

1  Little Sunflower (Freddie Hubbard)
2  ファンタスティック・・・【Fantastic・・・?】 (寺久保エレナ)
3  Days of Wine and Roses (Henry Mancini)
4  Little Girl Power (寺久保エレナ)
5  The Intrepid Fox(Freddie Hubbard) (アンコール曲) 
 
(感 想)

寺久保エレナ本人はもちろん、リズムセクションも良くて、鳥肌ものの演奏が聴けた素晴らしいライブでした。会場も沸いて、皆さん満足したのではないでしょうか。オリジナル曲に加え、シダー・ウォルトンやフレディー・ハバードの曲を取り上げていて、それも嬉しいものでした。

彼女のリーダーライブを聴いたのは、初めてだったので、アルトサックスばかりでなく、「Little Sunflowetr」では全てフルートでプレイし、「Days of Wine and Roses」では、クラリネットを使うなど、マルチで演奏していてびっくりしました。

「Firm Roots」と「The intrepid Fox」では、高橋陸の強力ランニングベースとデニス・フレーゼのドラミングにのって、寺久保エレナ(as)とデビット・ブライアント(p)が縦横に駆け巡り、興奮させられました。オリジナル曲では、ファンクっぽい「フューチャー・ホープ」が面白かった。

寺久保エレナ(as)と高橋陸(b)

寺久保エレナ(fl)

デニス・フレーゼ(ds)

(バックドロップのホームページにある演奏者の紹介)

寺久保エレナ(てらくぼ・えれな)アルト・サックス

ジュニア・ジャズ・オーケストラに参加。13歳の時、最年少でボストン・バークリー・アワードを受賞。渡辺貞夫、山下洋輔、日野皓正、佐山雅弘、本田雅人、タイガー大越など有名ミュージシャンとの共演やセッションに多数参加。
2010年高校3年生の時に、『ノース・バード』でメジャー・デビューを果たし、一躍大きな注目を集める。2011年、第2作『ニューヨーク・アティチュード』をリリース。同年、日本人初のプレジデント・フルスカラーシップ(全額奨学金)を獲得して、アメリカのバークリー音楽大学に留学。2013年、第3作『ブルキナ』を発表。
2015年バークリー音大を卒業し、活動の拠点をニューヨークに移す。2016年、『ア・タイム・フォー・ラブ』をカナダのCellar Liveからリリース。
2018年、札幌のテレビ局HTBに開局50周年記念テーマソングを提供。同年、レギュラー・カルテットによる『リトル・ガール・パワー』を発表。2019年4月、初のライヴ・アルバム『アブソルートリー・ライヴ!』をキングレコードからリリース。同年、ケニー・バロン・カルテットのメンバーとしてニューヨーク、ディジーズ・クラブに出演。
2021年からマンハッタン音楽院大学院に入学、さらに研鑽を重ねている。

デビッド・ブライアント(David Bryant)piano

ニューヨーク・ブルックリン生まれ。世界のジャズシーンで注目を集めるピアニスト/作曲家/マルチインストゥルメンタリスト。
アルバム "Dirt… And More Dirt" by ヘンリー・スレッギル (Henry Threadgill)、"Serenade for Horace"と"Return of the Jazz Communicators" by ルイス・ヘイズ (Louis Hayes)、 “Synovial Joints” by スティーブ・コールマン(Steve Coleman)、”Of Song” by マーカス・ストリックランド(Marcus Strickland)、"Water and Earth" by ジェレミー●ペルトや、映画 "Leatherheads" のサウンドトラックなどではブライアントの幅広く繊細でオリジナリティに溢れた演奏が聴き取れます。
共演したアーティストは、クリスチャン・マクブライド(Christian McBride)、 ラビ・コルトレーン(Ravi Coltrane)、ロイ・ヘインズ(Roy Haynes)、デーブ・ホランド(Dave Holland)、デルフィヨ・マルサリス(Delfeayo Marsalis)、ルイス・ヘイズ(Louis Hayes)、ヘンリー・スレッギル(Henry Threadgill)、スティーブ・コールマン(Steve Coleman)、ケニー・ウィーラー(Kenny Wheeler)、ボブ・ブルックマイヤー(Bob Brookmeyer)、ジミー・ヒース(Jimmy Heath) など多数にわたる。

高橋陸(たかはし・りく)ベース

1996年生まれ、千葉県東金市出身。12歳から、吹奏楽でコントラバス、エレクトリックベースを始める。吹奏楽を田中淳一郎氏、コントラバスを内山和重氏に師事。全国大会をはじめ数々のコンテストで入賞を果たす。平行してジャズに興味を持ちCharlie Hadenの直系Jiro Plutschow氏、井上陽介氏に師事。吹奏楽と並行しライブシーンでプロのベーシストとしてのキャリアをスタート。
17歳のとき、18歳以下の全国規模のコンテストU-18Jazz Player Meetingでソリスト優秀賞を受賞。記念レコーディングにアコースティックベース、エレクトリックベース両方で選抜される。
18歳のとき、バークリー音楽大学北海道グルーブキャンプに参加。タイガー大越、Lincoln Goines氏の指導を受ける。バークリーアワードを受賞し米国ボストンのバークリー音楽大学Summer Performance Program2014にフルスカラシップ奨学生として留学。現地オーディションに於いて大学フルタイムのフルスカラシップを受賞。
2017年に韓国で開催された国際ミュージックフェスティバルに出演、NY修行中の2018年には気鋭のKelly GreenやレジェンドJohnny O’Nealの目にとまりJohnny O’Neal Trioの一員としてNYの最先端の舞台に立つなど活動の場を海外にも広げている。
主な共演者は、植松孝夫(ts)、山口真文(ts,ss)、峰厚介(ts)、川島哲郎(ts)、五十嵐一生(tp)、TOKU(flh, vo)、山下洋輔(p)、大西順子(p)、大坂昌彦(ds)、akiko (vo)、Tivon Pennicott (ts)、David Bryant (p)、Willierm Delisfort (p)、Gene Jackson (ds)等、多岐にわたる。

デニス・フレーゼ (Dennis Frehse) drums

ドイツ・ハノーファー生まれ。米バークリー音楽大学を首席で卒業。ドイツへ帰国後、Branford Marsalis、Jesse Davis, Michel Reis, Julian & Roman Wasserfuhrなどと共演し、全欧各国での演奏活動を幅広く展開すると同時に、教育の場でも実績を挙げる。2009年より東京を拠点に活動中。
主な共演者は、小曽根真、渡辺貞夫、松田聖子、小野リサ、中村誠一、原朋直、中川英二郎、守屋純子など。リーダーアルバムを今野敏が主宰する78LABELよりリリース。
現在、洗足学園音楽大学ジャズコースの講師として後進の指導にも当たっている。

【寺久保エレナホームページ】

Erena Terakubo Official Website / 寺久保エレナ オフィシャルウェブサイト (jamrice.co.jp)

この9月にはヨーロッパをツァーすることが発表されていて、活躍の場を広げているようです。

【長野市 バックドロップホームページ】

バックドロップ ジャズの流れる洋定食屋(Back Drop) (back-drop.jp)

(今後のバックドロップのジャズライブ予定)