11月27日(日)に高崎芸術劇場の音楽ホールで、「パスカル・ロジェ ピアノ・リサイタル」が開催されたので聴きに行きました。ドビュッシープログラムです。
チラシ表
(出 演)
パスカル・ロジェ(ピアノ)
(曲 目)
ドビュッシー:前奏曲集第1集
デルフィの舞姫たち、帆、野を渡る風、音と香りは夕暮れの大気に漂う、アナカプリの丘、
雪の上の足跡、西風の見たもの、亜麻色の髪の乙女、とだえたセレナード、沈める寺、
パックの踊り、ミンストレル
《休憩》
ドビュッシー:版画
塔、グラナダの夕べ、雨の庭
水の反映(映像第1集より)
映像 第2集
葉ずえを渡る鐘の音、荒れた寺にかかる月、金色の魚、
喜びの島
【アンコール曲】
ラヴェル:組曲「鏡」から第3曲「洋上の小舟」
サティ:ジムノペディ第1番
(感 想)
今回は、オール・ドビュッシー・プログラムという曲目に惹かれて、チケットを購入しました。パスカル・ロジェさんは、来日も多く有名な方ですが、もちろん初めて聴きます。初めて入った音楽ホールは、412席で、リサイタルにピッタリでした。
フランスものなので、優美な演奏が行われるはずだという先入観をもって、聴き始めたのですが、ロジェさんの演奏は、迫力とスピードがあり、音の強弱がはっきりとしたもので驚きました。ペダルも長めには踏んでいなかったよう見えました。
ドビュッシーの前奏曲集は、ボードレールやヴェルレーヌなどの詩にインスパイアされて作られていますが、頽廃的なところのない健康的な演奏でした。でも、慣れてくると、悪くないと思い始め、特にアンコールのラヴェルの「洋上の小舟」は、色彩感も豊かで、とても楽しめました。
(出演者プロフィール)
ドビュッシー:ピアノ曲全集から「前奏曲集」など。アルド・チッコリーニ(ピアノ)