ジャズ批評2024年7月号の特集「銀幕の歌姫」中に紹介されている、女優さんのアルバムを続けて聴いています。今回は、映画女優からスタートしましたが、歌が本業といっていいジュリー・ロンドンです。
表紙
(ジュリー・ロンドンの紹介ページ)
JULIE LONDON (ジュリー・ロンドン)
AROUND MIDNIGHT (LIBERTY 1960年録音)
ジュリー・ロンドン(1926~2000年)は、映画女優からのスタートでしたが、現在は、ポピュラーやジャズを歌った歌手としての方が有名だと思います。彼女は、声域が低く、低音の魅力で、リラクゼーションに富んだ歌唱が多く、僕も好きな歌手です。
このアルバムの編曲とオーケストラの指揮は、ディック・レイノルズ。弦を使ったり、ビッグバンドを使ったりと、曲に合わせて、変化に富んだ伴奏ぶりです。ボーカル・コーチであったボビー・トゥループとジュリー・ロンドンは1959年に結婚していて、本アルバムでは、彼の曲を1曲歌っています。
曲目は、次のとおり。
1 'Round Midnight (Bernie Hanighen, Thelonious Monk, Cootie Williams)
2 Lonely Night in Paris (Bob Alciva, Bobby Troup)
3 Misty (Johnny Burke, Erroll Garner)
4 Black Coffee (Sonny Burke, Paul Francis Webster)
5 Lush Life (Billy Strayhorn)
6 In the Wee Small Hours of the Morning (Bob hilliard, David Man)
7 Don't Smoke in Bed (Willard Robison)
8 You and the Night and the Music (Howard Dietz, Arthur Schwartz)【貴方と夜と音楽と】
9 Something Cool (Billy Barnes)
10 How About Me? (Irving Berlin)
11 But Not for Me (George Gershwin, Ira Gershwin)
12 The Party's Over (Betty Comden, Adolph Green, Jule Styne)
ボビー・トゥループ作曲の「Lonely Night in Paris」以外は、スタンダード曲です。ジューン・クリスティの歌で有名な「Something Cool」を取り上げていて、それも注目されます。
飾ってあるレコードは、ジュリー・ロンドンのリーダー作で、右から「Calendar Girl」(Liberty オリジナル盤)、本作「Around Midnight」(Liberty 東芝盤)、「Whatever Julie Wants」(Liberty オリジナル盤)。
今まで7作について、ブログにアップしてありますが、その中から2つにリンクを貼りました。ご興味のある方は、ご覧ください。