クラシック関連の雑誌「音楽現代」(芸術現代社)を、最近、購入しています。演奏会評や演奏会の予定、CDの新譜情報など定例的な記事に加え、作曲家や曲目に焦点を当てた特集記事が面白く、好感がもてます。
2023年3月号の特別企画「管楽器の名曲たち」は、初めて知る内容が多く、新鮮で参考になりました。読むのにあわせて、CDも聴きました。今週は、ジャズよりもクラシックを聴く時間の方が多かった週でした。
表紙。特集は、「ブラームスの交響曲」と「管楽器の名曲たち」です。以下、挙がった管楽器の名曲について備忘的に記し、聴いたCDを掲載します。
特別企画の扉。それぞれの楽器について、10曲の名曲を選定して掲載していますが、その中から気になる曲を記します。
モーツァルト / オーボエ四重奏曲 ヘ長調KV370
アレッサンドロ / マルチェロ:オーボエ協奏曲 ニ短調(第2楽章が、映画「ベニスの愛」で使われた。)
トマゾ・アルビノーニ / オーボエ協奏曲 ニ短調作品9の2
リヒャルト・シュトラウス / オーボエ協奏曲
オーボエについては、一番の推薦はモーツァルトの「オーボエ四重奏曲」でした。これは聴いたことがないので、CDを発注しました。R・シュトラウスの「オーボエ協奏曲」を下記のCDで聴きました。
ルドルフ・ケンペ指揮シュターツ・カペレ・ドレスデンの「リヒャルト・シュトラウス管弦楽全集」(1970~75年録音)から、「オーボエ協奏曲」(オーボエは、マンフレート・クレメント)。
テレマン / フルート・ソナタ ヘ短調TWV41
ヘンデル / フルート・ソナタ ロ短調HWV367b
尾高尚忠 / フルート協奏曲
フルート編を執筆したのは、宮沢昭男さんという方で、ほとんど知らない曲が挙げられていました。尾高忠尚「フルート協奏曲」は、聴いてみたいのでCDを発注。聴いたのは、モーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」です。
モーツァルト「フルートとハープのための協奏曲」。ジャン・ピエール・ランパル(フルート)、リリー・ラスキーヌ(ハープ)、パイヤール室内管弦楽団(1963年録音)。華やかで伸びやかで、この曲とこの演奏が大好きです。
モーツァルト / クラリネット五重奏曲、クラリネット協奏曲、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲
ウェーバー / クラリネット五重奏曲、クラリネット協奏曲第1番
シューベルト / 八重奏曲
ブラームス / クラリネット五重奏曲、三重奏曲、クラリネット・ソナタ
クラリネットは、CDで聴いたことのある曲が比較的挙がっていました。モーツァルトとブラームスの「クラリネット五重奏曲」を下記CDで聴きました。
カール・ライスター(クラリネット)、ベルリン・ゾリステン(1988年録音)
続いて、ウェーバー「クラリネット五重奏曲」、シューベルト「八重奏曲」を次のCDで聴きました。
ウィーン室内合奏団。アルフレート・プリンツ(クラリネット)。シューベルトの「八重奏曲」は、初めて聴きましたが、明るくて、スケールの大きな良い曲です。
モーツァルト / ファゴット協奏曲 変ロ長調
ウェーバー / ファゴット協奏曲 ヘ長調
リヒャルト・シュトラウス / 弦楽オーケストラとハープを伴うクラリネットとファゴットのための小協奏曲
ファゴットもモーツァルトの協奏曲が一番手に挙がっていました。下記の往年の名盤を聴きました。
モーツァルト「ファゴット協奏曲」。カール・エールベルガー(ファゴット)、アルトゥール・ロジンスキ指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1954年録音)
続いて、R・シュトラウス「 弦楽オーケストラとハープを伴うクラリネットとファゴットのための小協奏曲」を聴きました。
ルドルフ・ケンペ指揮ドレスデン・シュターツ・カペレ。マンフレート・ヴァイス(クラリネット)、ヴォルフガング・リープシャー(ファゴット)。
モーツァルト / ホルン協奏曲第3番 ホ長調
ブラームス / ホルン三重奏曲 変ホ長調
リヒャルト・シュトラウス / ホルン協奏曲第1番 変ホ長調
リゲティ / ハンブルク協奏曲
モーツァルト「ホルン協奏曲第3番」やリゲティの曲が挙がっていました。R・シュトラウス「ホルン協奏曲第1番」を下記CDで聴きました。
ルドルフ・ケンペ指揮シュターツ・カペレ・ドレスデン、ペーター・ダム(ホルン)。
パトリック・ガロワ(フルート)の1985年来日時のインタビューも掲載されていました。
せっかくなので、パトリック・ガロワの演奏も聴いてみました。
モーツァルト「フルート協奏曲集」(2002年録音)。パトリック・ガロワ(フルート)、ロデリック・ショー(ハープシコード)、ファブリス・ピエール(ハープ)、カタリーナ・アンドレアソン指揮スウェーデン室内管弦楽団。
こうして見てくると、モーツァルトのものが多く挙がり、ついでは、リヒャルト・シュトラウスの曲でしょうか。音楽現代の特別企画「管楽器の名曲たち」を足掛かりに、それぞれの楽器の響きを楽しめた数日間でした。
【「音楽現代」発行元の芸術現代社のホームページ】
いつも貴ブログを楽しく拝見しています。拙ブログをご覧いただき、コメントもありがとうございます。
この音楽現代の特集ですが、フルートの10曲の選曲は、マニアックで、他の楽器とは異質な感じがあります。
僕が挙げた以外では、イベール「間奏曲」、ペルトミュー「5つのニュアンス」、ワインベルク「フルート協奏曲第1番」、武満徹「Voice」、ネーター「フルート協奏曲、レイノネン「エウテルベ」。といったものが並んでいます。
これだと、どこから手をつけたらいいのか全くわからず(笑)、尾高の協奏曲を聴いてみようと思った次第で、CD注文しました。
ドビュッシー「フルートとビオラとハープのソナタ」はCD持っていて、好きな曲です。7月29日に群響の演奏会で、モーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」が取り上げられるので、今から楽しみです。
初めてコメントします。
モーツァルトとシュトラウスが多いのですね。
フルートは尾高尚忠の協奏曲が入っているなんてマニアック!名曲ですが、
それならイベールのフルート協奏曲とかライネッケの協奏曲かなぁ?と思ったり。
10曲ならドビュッシーのフルートとビオラとハープのソナタも入ってるのかな?
おもしろいですね。