先週の木曜日にメッセナゴヤに行ってきました。メッセは異業種交流展示会で、672の会社・団体が出展し、商談も活発に行われていました。膨大な入場者数で、愛知県を中心とした東海地域の製造業の底力が感じられました。長野県内からの出展は、多くないので、来年は、この南信州(飯田・下伊那)地域からの参加を実現していきたいところです。名古屋市内に戻り、同市内在住の高校の同級生と近況報告を兼ねた飲会をやり、しばし楽しい時間を過ごしました。旧友にあったかのようなアルバム。
NORMAN SIMMONS (ノーマン・シモンズ)
THE ART OF NORMAN SIMMONS (SAVANT 1999年録音)
1929年生まれで、1940年代から活躍しているピアニストのノーマン・シモンズが、自己のレーベルから出した作品。シモンズは、歌の伴奏やアレンジを長く行っていて、カーメン・マクレエやジョー・ウィリアムスらのバックを務めてきました。そのこともあってか、旋律を大事にし、曲の雰囲気を大切にした演奏をします。特にブルーズに根ざした黒っぽさが魅力です。
メンバーは、ノーマン・シモンズ(p)、エリック・アレキサンダー(ts)、ヘンリー・ジョンソン(g)、ポール・ウェスト(b)、ポール・ウェルス(ds)。ギター奏者のへンリー・ジョンソンの参加は嬉しいところですし、人気のテナー・サックス奏者のエリック・アレキサンダーがどんなプレイをしているのかにも興味が湧きます。
曲は、シモンズのオリジナルとスタンダードが半々です。彼のオリジナルが、「I'm Your Boogie Man」、「Joe」、「Stiffed」、「6 AM」、「Roscoe Franbro」の5曲、スタンダードが、「There Are Such Things」、「My Silent Love」、「Harlem Nocturne」(ハーレム・ノクターン)、「The Hour of Parting」、「I'm Getting Sentimental Over You」の5曲で、「I'm Getting Sentimental Over You」と「Roscoe Franbro」はメドレーです。曲名の「Joe」とは、ジョー・ウィリアムズ(1999年3月亡くなりました)のことです。
ミディアム・テンポ中心のアフター・アワーズ的な心地よいセッションです。アレキサンダー(ts)は、「I'm Your Boogie Man」などで初期のコルトレーンを思わせる音色、フレーズでソロをとり、ジョンソン(g)は、「There aer Such Things」や「My Silent Love」でソウルフルなプレイを披露。シモンズ(p)がブロックコードで盛り上げグルーヴ感を出している「My Silent Love」やピアノが主旋律を弾く、夜のムード横溢の「Harlem Nocturne」など、深夜のリスニングルームにもぴったりの一枚です。
なお、時間があれば、拙ホームページもご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ノーマン・シモンズ
【メッセナゴヤ2012】