安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジーン・ディノヴィ FLOWER OF THE NIGHT

2014-06-01 22:46:37 | ピアノ・トリオ

長野市の自宅の狭い庭に「こでまり」を植えてありますが、2年間の単身赴任中に放っておいたら、かなり大きく成長しました。白い花が可憐でいいのですが、咲き終わったら剪定しようと考えています。その花を見るのにちょうどいい位置に、自分の部屋で使っていた木製のベンチ(ただ厚い板を組み合わせただけですが)も置いてみました。庭を少し片付けたので、花壇にも花を植えようと思っています。タイトルにFlower(「月下美人」)が入っています。

GENE DINOVI (ジーン・ディノヴィ)
FLOWER OF THE NIGHT (Marshmallow 2004年録音)

   Flowerofthenightgenedinovi

カナダ在住のピアニスト、ジーン・ディノヴィさんのソロ・ピアノ・コンサートが、6月8日から14日まで4公演行われます。マシュマロレコードが日本に呼ぶものですが、流麗なタッチや優雅なフレーズを目の前で聴くまたとない機会なので、多くの聴衆が集まればいいなと思っています。僕は、11日(水)の長野県安曇野市いさつ歯科医院での公演に行きます。もしかしたら、いさつさんのヴィブラフォンとの共演があるかもしれません。

このアルバムのメンバーは、ジーン・ディノヴィ(p)、二ール・スウェインソン(b)、ジョー・ラバーベラ(ds)。2004年に来日した際のメンバーによる横浜での録音です。スイングからバップまで幅広い音楽性を備えたディノヴィに相応しい、ベースとドラムスが揃いました。スウェインソンとラバーべラのプレイにも注目してみます。

自作とスタンダードがバランスよく収録されています。ディノヴィの自作が4曲で、「Akarenga Blues」、「Flower Of The Night」、「Miki」、「Veronica」、あとはスタンダードが6曲で、「Canadian Sunset」(カナダの夕陽)、「Day In Day Out」、「It's You Or No One」、「Once Upon A Time」、「Trolly Song」、「Two For The Road」で、全10曲。

トリオの3人のコラボレーションもよく、細部まで心配りがされた上質なディノヴィ(p)の演奏が聴けます。「Akarenga Blues」は、彼の自作で、一般によく使われるフレーズも取り入れた、いかにもブルースらしい見事な演奏。バラードの「Once Upon A Time」では、テーマを弾くピアノに、ベースが弓弾きで絡み幻想的で、ディノヴィが高音まで弾いていくアルペジオも美しい。テンポの早い「Trolly Song」では、スウェインソン(b)のベースに乗ってディノヴィが快適にスイングし、別の一面をみせてくれます。

【ジーン・ディノヴィ日本公演のお知らせ】

2014年6月8日(日)Open:14:30 Start:15;00
埼玉県県民活動総合センター 小ホール 

6月10日(火)横浜ちぐさ
  19:00開演
6月11日(水)長野県安曇野市いさつ歯科医院
  19:00開演
6月14日(土)横浜市磯子区民文化センター 杉田劇場小ホール
  Open:14:30 Start:15;00

マシュマロレコード:マシュマロレコードホームページ

6月11日(水)の安曇野市公演の問い合わせ先:090-8871-5419

【長野市の自宅のこでまり】

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4 コメント

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CDのご紹介ありがとうございます。この作品、ディ... (上不三雄)
2014-06-02 20:42:10
CDのご紹介ありがとうございます。この作品、ディノヴィのリーダー作の中では3本の指に入るお気に入りです。特に「カナダの夕日」は素晴らしく、この曲を録音する時、ピアニストは「やっとこの曲を録音する時が来た」と感慨深い様子でした。
「いさつ歯科医院」でのライブは院長先生とピアニストの共演が2曲ありそうです。院長からは「いそしぎ」「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ」「パーディド」「The Things We Did Last Summer」の4曲の提案を受け取りました。
また急遽、13日(金)に伊豆高原の素敵な場所で、トリオ・プラス・ボーカルのコンサートも決まりました。
今から安曇野行きが楽しみです(個人的には田淵行雄写真館行きです)。
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上不さん こんばんは (azumino)
2014-06-03 20:28:51
上不さん こんばんは

ディノヴィのアルバムは、数枚持っていますが、その中では、やはりこれが最もいいと思います。「カナダの夕陽」は、満を持しての録音だったのですね。

ディノヴィさんの生のピアノが楽しみです。CDで聴いていても、音色が柔らかくて上品です。行くことはできませんが、伊豆高原でのトリオ・プラス・ボーカルはよさそうですね。
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azumino様、こんにちは。 (BlueNoteBoy)
2014-06-07 14:21:14
azumino様、こんにちは。

上不様が紹介されている「やっとこの曲を録音する時が来た」という言葉に、ジーン・ディノヴィのジャズ観や人生観が凝縮されているかのようで、ますます好きになりました。

最近思いますのは「美しいものは描くのが難しい」ということです。どう描いても実物の美しさを凌ぐことができない。苦しまぎれに美化するとしらじらしくなってしまう。もどかしいものです。楚々とした美女の内面から湧き上がる美しさをどう表現するか。困難を極めるだけに飽きることがありません。同じことがジャズ演奏にも言えて、美しい旋律を美しく鳴らすというのは実は難しいことではないのかと思います。美曲の粋を引き出すのがジャズマンの手腕。スタンダードは過去何万回と演奏され、様々な解釈と趣向でその都度ちがった表情を見せてくれます。それも曲への深い思い入れあってこその賜物でしょう。

さて、ジーンさんの来日公演もいよいよですね。まん丸クミ様ブログでの上不様コメントに「この来日に合わせ、昨年9月にトロントで録音しました新作PLAYS RODGERS AND HARTをリリースします。正式な発売は、今冬を予定していますが、コンサートにお越しくださった方には、会場にて販売します。まん丸様には素晴らしいライナーノーツを書いていただき、作品の価値も上がりました。ジャケットも今までのジーンさんのものとは趣を変え、絵画風です。」とありましたので、そちらも楽しみです。
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BlueNoteBoyさん こんばんは (azumino)
2014-06-07 20:33:31
BlueNoteBoyさん こんばんは

拙ブログをご覧いただき、また、コメントありがとうございます。

ジーン・・ディノヴィさんの来日公演は楽しみです。トロントで録音された新アルバムも、ロジャース・ハート集ということで曲目とともに、演奏も期待できそうですね。会場で販売されるようなので、購入するようにします。教えていただきありがとうございます。

「カナダの夕陽」に関するディノヴィ発言は、納得のいく演奏ができなければ、録音を残すべきではないということでしょうか、彼の音楽に向かう姿勢の一端をうかがわせるものですね。
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