安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

PASS MONTGOMERY(パス・モンゴメリー)(ジャズ喫茶 長野県飯田市)

2017-09-18 23:35:04 | ジャズ喫茶

先日、今年(2017年)2月に、長野県飯田市山本にオープンしたジャズ喫茶PASS MONTGOMERYへ行ってきました。高速道の飯田インターから比較的近い高台に立地するお店です。店内は比較的広く、落ち着いてジャズを楽しめる空間でした。

レコード・CDの枚数は自宅のものを合わせ13,000枚とのことです。音量は小さめですが、はっきりと聴き取れるもので、ボーカルの再現がよいシステムのようでした。食事は本格的で、珈琲も美味しく、いろいろな楽しみ方ができるジャズ喫茶です。

6台駐車可能です。

外観。

玄関の横や店内に貼ってあるエンブレム。

入口の右から撮った店内。

入口すぐ左の壁には、店名の由来となったジョー・パスやウェス・モンゴメリーなどのレコードが展示してあります。マスターもギターを弾くとのことですが、今年、名古屋ブルーノートへパット・マルティーノ(g)のライブを聴きに行ったと話していました。

カウンターの上に展示されているジョー・パスの写真とダイナ・ショアのレコードジャケット。

カウンターの上に展示されているヴォーカルのCDの紙ジャケット。

デューク・ジョーダン(p)のアルバムがかかりました。

次いで、Danny Long(p)のピアノトリオがかかり、続いてボーカルのApril Stevensの「Teach Me Tiger」のオリジナル盤をかけてくれました。

スピーカーは、JBL S3100MKⅡ。ヴォーカルやピアノに向いているとマスターは話していました。

ターンテーブルは、DENON製

アンプはマッキントッシュ

ジョニー・ソマーズ(vo)の写真が飾ってあります。僕もファンなので、これは嬉しい。

ポーク・ジンジャー・プレートを頼みました。

豚肉は地元の飯田市産です。味・ボリュームともによいもので満足しました。

珈琲はさっぱりとした雑味のないものです。

開店してから半年経ちましたが、次第に認知度が上がり、遠くからみえるお客様もいるとのことでした。再訪してヴォーカルの話もいろいろしてみたいと思いながらお店を後にしました。

【PASS MONTGOMERY(パス・モンゴメリー)】

住所:長野県飯田市山本646-5 
電話:080-5109-1176
営業:8:30~17:00 定休日:火曜日、水曜日
ホームページ:pass-montgomery


カル・コリンズ INTERPLAY

2017-09-17 10:32:37 | ギター

雑誌「日経おとなのOFF」10月号の特集が『「歩く」の大正解』という面白そうなものだったので、買って読んでみました。見出しには、高血圧や糖尿病、脂質異常症など現代病予防につながるウォーキングは、『1日8000歩うち20分速歩きが新常識」」とあります。現代病予防と減量のために、現在、短い通勤だけになっている歩く時間を増やそうと考え始めました。ウォーキング・ベースが効いていそうなアルバムを聴いてみます。

CAL COLLINS (カル・コリンズ)
INTERPLAY (Concord 1980年録音)

   

カル・コリンズ(1933~2001年、g)は、日本における知名度はそう高くないかもしれませんが、1970年代、80年代にコンコードレーベルにいくつか快作を残しています。キャリアの初めには、ブルーグラスのミュージシャンとして活動しているので、プレイには、カントリー音楽の味わいもあります。

メンバーは、カル・コリンズ(g)、ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)、ジェイク・ハナ(ds)。コリンズとエリスの2ギターによる演奏ですが、二人ともチャーリー・クリスチャンの影響を受けているので、絡み合う部分など、どちらが弾いているか判然としないところがあります。コンコードジャズフェスにおけるライブ録音です。

曲は、「Besame Mucho」(べサメ・ムーチョ)、「I'll Be Seeing You」、「People Will Say We're In Love」、「That's Your Head」、「Tricia's Fantasy」、「I Got It Bad And That Ain't Good」、「Limehouse Blues」というスタンダードに、カル・コリンズの自作「That's Your Head」とSteve Negriという人の書いた「Tricia's Fantasy」で、全7曲。注目は「Besame Mucho」でしょうか。

穏やかなサウンドで、スイングする4人のプレイがたいへん魅力的なアルバム。ハイライトは、最初の「Besame Mucho」で、ギターの二人のアンサンブルが新鮮で、レイ・ブラウン(b)のソロにもうっとり。「I'll Bee Seeing You」では、ストレートにメロディを弾くカル・コリンズの音色の美しさが際立っています。「People Will Say We're In Love」は、かなり早いテンポで、コリンズ、エリスの名人芸が聴けます。キャノンボール・アダレイ(as)のアルバム「In Chicago」(Mercury)の演奏で好きになった「Limehouse Blues」の収録も嬉しいところ。

【日経おとなのOFF 2017年10月号】

   

   

歩き方もいろいろあって、参考になります。

   

山道の基本手的な歩き方とお薦めの低山の紹介もあって、面白い記事です。

   

景勝地など歩いてみたい場所が紹介されていて、参考になります。行ってみたいところがいくつかあります。

   

鳥海山や五箇山など、機会があれば訪れてみたいものです。


きりん (中華・四川料理 長野市)

2017-09-16 10:06:15 | グルメ

長野市の(株)八十二銀行本店近くにある四川料理の「きりん」は、市内の中華料理店の中でも人気があります。担担麺や麻婆豆腐が人気ですが、僕は辛いものはそう得意ではないので、豊富なメニューの中から辛くないものを食べにたまに寄ります。先日も、ランチに行きましたが、材料がよいせいかスープも美味しくて、出かけた甲斐がありました。

ビルの角にあり、店内は広くありません。ランチはいつも満員なので、早めに出かけました。

入口。

ランチの定食の案内。それぞれの料理に、ご飯、スープ、漬物、サラダが付きます。

このカウンターを囲んで座る席と、後方にテーブル席が2つあり、全部で15席です。

注文したのは、豚肉、茄子、しめじ、アスパラ、キャベツの香り炒めです。定食の注文が多いようですが、担担麺や焼きそばなどを頼む人もいました。

しつこさがなくて、材料の良さがわかるような美味しい炒めものでした。

スープ。エビなどが入っているようで、魚介の味もしました。

まっすぐ行くと長野駅です。歩いて7~8分といったところでしょうか。

【きりん】

住所:長野県長野市中御所1-15-18
電話:026-225-1519
ホームページ:kirin


湯村温泉「甲府富士屋ホテル」で昼食と温泉

2017-09-14 20:20:55 | お出かけ・その他

先週の日曜日、山梨県甲府市に出かけた際に、昼食と温泉で湯村温泉の「甲府富士屋ホテル」に寄りました。本来は宿泊やバンケットが中心のホテルですが、日帰りでも入浴ができるので、使い勝手のよいホテルです。

一階の受付でレストランの空き状況を確認したところ、中国広東料理の「桃華棲」が余裕があるというので、そこにしました。落ち着いて食事ができ、内容もよかったのでいい選択でした。温泉も伝統ある湯村温泉の湯で、満足しました。

大きな施設です。結婚式の披露宴や宴会のお客様が多く、ことに一階は賑やかでした。駐車場は裏になります。

14階にある中国広東料理「桃華樓」の入口

内部の様子。奥の個室では会食が行われていました。

窓からの眺望。

お昼のコース料理を頼みました。オードブル盛り合わせ。

シーフードと野菜のスープ。

海老のチリソースと姫鯛のオイスターソース。

海老入り蒸し餃子。これはかなり良いものでした。

豚肉とザーサイの細切り炒め

鮭とレタスの炒飯

杏仁豆腐

大浴場の入口。

浴槽は二つあり、外には露天風呂もあります。(スマホによる撮影)

一階のお土産店を見てみました。甲府のお土産でイメージするのは、信玄餅です。

【甲府富士屋ホテル】

住所:山梨県甲府市湯村3-2-30
電話: 055-253-8111
ホームページ:kofufujiya.jp


サヒブ・シハブ SAHIB'S JAZZ PARTY

2017-09-13 21:12:28 | その他木管楽器

2017年8月発行の雑誌「Jazz Perspective vol.14」(ディスク・ユニオン発行)の特集は、デンマークのジャズです。同国のジャズの歴史や現状、代表的なアルバムなどが記されています。ジャズフェスティバルの取材を通して、今でもジャズが盛んであることがわかりますが、かつて、ケニー・ドリューやデクスター・ゴードンなど渡欧した米国ミュージシャンが活躍した国でもあります。デンマークに移住したミュージシャンのアルバムを聴きます。

SAHIB SHIHAB (サヒブ・シハブ)
SAHIB'S JAZZ PARTY (debut 1963年録音)

   

サヒブ・シハブ(1925~1989年)の名前は、読みづらく発音しにくいのですが、かえってすぐに覚えてしまいました。もとは米国のミュージシャンで、ブルーノ―トやプレステティッジなどにサイドメンとしての録音があり、リーダー作はサヴォイレーベルにあります。既に実績を積んでいるだけに、1959年に渡欧し、1962年にデンマークに定住してからも活躍が続き、快作をいくつか残しています。

メンバーは、サヒブ・シハブ(fl,ss.bs)、アラン・ボッチンスキー(flh)、オレ・モリン(g)、ニールス・ぺデルセン(b)、アレックス・リール(ds)、ビヤルン・ロストボルド(ds)。シハブは、最初、アルトサックスを吹き、ディジー・ガレスピー楽団でバリトンサックスを手掛け、その後他の楽器もマスターしたマルチリード奏者です。サイドメンでの注目は、ぺデルセン(b)でしょう。

曲は、シハブの自作が、「4070 Blues」、「Conversations Part 1」、「Conversations Part 2」、「Conversations Part 3」にCD追加曲の「Not Yet」、スタンダードが「Charade」(シャレード)とCD追加曲の「Billy Boy」と「Someday My Prince Will Come」(いつか王子様が)。オリジナルの収録曲が5曲で、そこにCDへの追加が3曲です。

コペンハーゲンの「カフェ・モンマルトル」におけるライブ録音ですが、鳥肌が立つような演奏が続きます。1曲目の「4070 Blues」の出だしは、ぺデルセンの地鳴りのするベースで始まり、リールのドラムが加わり、そこにモリンのギターがくるというわけで、デンマークの水準の高さを物語っています。もちろん、シハブのフルートもうなり、この1曲だけでぶっ飛びました。「Charade」もリズム隊が目立ちますが、続くシハブ作「Conversastions」は、モード的な曲想が入り、シハブのソロには新しさも感じられます。リズム隊の威勢がよいので、大きな音で聴くと家人に叱られるアルバム。

【Jazz Perspective xol.14】

   

表紙は、歌手のマレーネ・ケアゴー。

ジャズフェスティバルの取材記事の冒頭

本文と写真にボブ・ロックウェル(ts)も出てきました。彼ももともとはアメリカのミュージシャンです。日本のマシュマロレーベルにも録音があり、来日コンサートも聴きました。動静が伝えられ、健在なのが嬉しい。