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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

「麺将 武士」(めんしょう もののふ)というラーメン店でいただいた幸村ラーメン(長野県上田市)

2021-06-05 19:30:31 | グルメ

上田駅至近の場所に、「麺将 武士」(めんしょう もののふ)という面白い名前のラーメン屋があったので、寄ってみました。経営は、長野市が本社の「BOND OF HEARTS」という会社が行っています。

ラーメンの名前は真田幸村からの「幸村」とか、島左近からの「左近」という武将に因んだものになっています。「特全部のせ幸村」は、なかなかいけました。

駅ビルの中といってもいいのかもしれない場所にあります。上田駅お城口を出て左折するとすぐにあります。

幟が出ています。少し引っ込んだところにお店があります。

店内。カウンターに仕切りが設けられてあります。

メニュー。ラーメンは、醤油味のものを食べることが多いです。

醤油ベースの特全部のせ幸村。

煮たまご。

のり。あっさりとしていて美味しかった。

ネギは刻んであります。

チャーシュー。大きいもので、ジューシーでした。

大きな特徴は麺にありました。弾力がある、もちもちとした麺です。

【麺将 武士】

住所:上田市天神1・1887・17
電話:0268-27-0188
ホームページ:麺将 武士(上田市) (bond-of-hearts.jp)


加藤浩子著「音楽で楽しむ名画」(平凡社新書)を読みました。

2021-06-04 19:31:43 | 読書

書店で気になって購入した、加藤浩子著「音楽で楽しむ名画」を読了しました。

   

(著者について)

加藤浩子さんは、慶応大学大学院終了(音楽史専攻)、インスブルック大学に留学。大学講師、著述のほか、オペラ、音楽ツァーの企画・同行なども行っています。著書は、「ヴェルディ」、「オペラでわかるヨーロッパ史」(平凡社新書)など多数。

(帯の裏に印刷された本書に登場する名画)

(感 想)

音楽と絵画は関連して語られることもあったとは思いますが、音楽に関わりのある絵画とそれにまつわるエピソードをまとめて書いているのは、独創的な視点で、とても面白く読みました。音楽と関連した絵の紹介、画家と作曲家の関わり合い、その時代の空気などなど、多彩な内容です。

内容が解きほぐされて、わかりやすいのも特徴です。絵の色彩や構図、作者のこと、絵が描かれた背景や社会状況がコンパクトに無理なく読めるようになっていました。以下、特に記憶に残った章(絵画)を列挙します。

【フェルメール「手紙を書く女」】

   

オランダのフェルメール(1632~75)は、タイトルに音楽(やそれに関連する言葉)や楽器が登場する作品が7点あり、他にも画中に楽器や楽譜が描かれているものがあるそうです。この「手紙を書く女」の背景にある画中画にヴィオラ・ダ・ガンバが描き込まれているそうです。

【ドラクロワ「ショパンの肖像」】

   

ドラクロワとショパンとの友情は、ショパンが亡くなるまで続いたものだそうです。これは、1838年、ショパンが28歳の時に描かれた肖像画で、彼と彼の恋人ジョルジュ・サンドをひとつの画面に描いたものだそうです。ドラクロワの死後、何者かが切断してしまい、別の美術館に収蔵されている。

【ゴッホ「ピアノを弾くマルグリット・ガシェ嬢」(1890年)、ロートレック「ピアノを弾くマリー・ディオー嬢」(1890年)、エドガー・ドガ「ピアノに向かうディオー嬢」(1869~72年)】

   

ゴッホが、中・上流階級の象徴であるピアノに向かう娘を描いたのは、極めて珍しいようです。また、ロートレックもピアニストを描いています。その20年ほど前には、ドガがそのピアニストを写実的に描いています。並べてみると、ゴッホとロートレックが似たような構図を採用しているのがよくわかります。

【モネ「印象・日の出」】

   

印象派といのは、音楽の世界では、ドビュッシーやラヴェルなどフランスの作曲家を指して使われます。もともとは、ドビュッシーの「春」(1887年)が、美術になぞらえて「悪しき印象主義」と叩かれたことがきっかけだったそうです。音楽の印象から印象派と呼ばれていると思っていたので、びっくりしました。 

【モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」】  

   

ピエト・モンドリアン(1872~1944)は、晩年になってアメリカから名声が高まり、68歳の時にニューヨークに行きます。そこで、ブギウギ(ジャズ)に魅せられて、ブロードウェイ・ブギウギを制作します。抽象とはいいながら、ブロードウェイの明るさや楽しさが溢れている絵で、僕も魅了されました。


ポール・デズモンド「PURE DESMOND」と上田「Cafe bosso」のワッフルの話題

2021-06-03 19:31:15 | アルト・サックス

上田市に通勤していますが、休憩や電車の待ち時間などに喫茶店によく入るので、その様子を載せます。まずは、青色の外観が清々しい「Cafe bosso」。注文したワッフルは、アイスクリームや自家製あずきなどがてんこ盛りで驚きました。小腹が空いたらまた入りたいお店。清々しいアルトサックスを。

PAUL DESMOND (ポール・デスモンド)
PURE DESMOND (CTI 1974年録音)

   

ポール・デスモンド(1924~77年)は、1959年から1967年にかけて在籍したデイブ・ブルーベック・グループにおける諸作やRCAレーベルに録音したリーダー作が知られていますが、フュージョン系のCTIにも録音を残していて、本作は、ギター入りのカルテット編成によるモダンジャズアルバムです。

メンバーは、ポール・デスモンド(as)、エド・ビッカート(g)、ロン・カーター(b)、コニー・ケイ(ds)。デスモンドは、ギターとのコラボレーションを好み、ジム・ホール(g)の起用が目立ちますが、ここではエド・ビッカートと組んでいます。

曲は次のとおり。

1  Squeeze Me (Clarence Williams)
2  I'm Old Fashioned (Jerome Kern)
3  Nuages (Django Reinhardt)
4  Why Shouldn't I (Cole Porter)
5  Everything I Love (Cole Porter)
6  Warm Valley (Duke Ellington)
7  Till The Clouds Roll By (Jerome Kern)
8  Mean To Me (Roy Turk)
スタンダード曲が並んでいますが、「Why Shouldn't I」とか「Till The Clouds Roll By」あたりはやや渋めかもしれません。今回聴いているのはSACDですが、5曲のボーナス曲が追加されたCDも発売されています。

CTIレーベルの諸作がタワーレコードによりSACD化されて最近発売されましたが、ポール・デズモンド(as)のSACD化されたサウンドが聴きたいので、この作品を購入しました。彼のアルトサックスが、より一層ふくよかに、丸みを帯びて聞こえました。エド・ビッカート(g)のジム・ホールよりやや芯のあるサウンドや、繊細なコードワークも聴きものです。「Squeeze Me」、「Till The Clouds Roll By」、「Mean To Me」あたりで4人が調和した極上の演奏が聴けますが、他の曲を含め、心地よい一時が過ごせます。

(参考:タワーレコードのCTIレーベルSACD化のお知らせ)

タワレコ企画、CTIレーベルの傑作を日本初SACDハイブリッド化するシリーズ『CTI SA-CD HYBRID SELECTION』 - TOWER RECORDS ONLINE

(参考:帯付きのジャケット)

   

【Cafe bosso(カフェ・ボッソ)】

住所:長野県上田市中央1-3-6
電話:0268-71-0656
ホームページ:Cafe bosso (カフェ ボッソ) - 上田/カフェ [食べログ] (tabelog.com)

外観

入口

店内。天井が高く清々とする空間です。ごく小音量ですが、店内にはジャズが流れていました。

お店のロゴが入ったマグカップを売っていました。

アイスコーヒー。

ワッフル。3種類のうちから選びましたが、アイスクリーム、普通のクリーム、自家製あずき乗せです。こんなに盛大にのっているとは思いませんでした。

角度を変えて撮影。小豆の量が半端ではありません。


伊那谷のソースカツ丼発祥の店「青い塔」でランチ(長野県伊那市西箕輪)

2021-06-02 19:28:49 | グルメ

先月の30日に伊那市で行われたNHK交響楽団の演奏会に行きましたが、早く行って昼食を「青い塔」でとりました。何度も寄っているのですが、伊那方面で食事となると、こちらの「ソースカツ丼」が頭に浮かびます。

柔らかめのロースカツに薄い衣に甘めのソースが染みこみ、相変わらずの美味しさです。小鉢の蕗の煮物もよく、また寄りたいお店です。

看板

外観。敷地が広く、駐車可能台数は多めです。

大きなテーブル席に腰かけました。小上がりが見えています。昼食のラストオーダーに近い時間に入ったので、お客様が帰ったので空いているように見えますが、入店時点ではこのテーブルも4人の方が座っていました。

入って左手にはカウンター席、奧が厨房です。カウンター席にもお客様がいて、帰ったところです。

メニュー。ロースカツ丼を注文。小鉢もつけてもらいました。

ロースカツ丼です。丼のふたから、カツがはみ出ています。

丼のふたをとったところ。ごはんは小盛りにしてもらいました。

大きいです。

小鉢のひとつは、おひたしを乗せた寒天をごまダレでいただきました。さっぱりとして美味しい。

小鉢のもう一つは、蕗と油揚げの煮物。見た目以上に蕗の量がありました。懐かしい味でした。

味噌汁は、豆腐が入っていました。しっかりとした味です。

ふたに、カツをおいて、きゃべつとごはんをいただきました。切り身がよく見えます。

庭手前から東の方向。隣家の屋根越しに、南アルプスが見えています。真ん中やや左手に、甲斐駒ヶ岳。

【青い塔】

住所:長野県伊那市西箕輪大萱7010-1
電話:0265-72-5777
ホームページ:青い塔 (あおいとう) - 伊那北/かつ丼・かつ重 [食べログ] (tabelog.com)


秋山和慶指揮NHK交響楽団演奏会 ドヴォルザーク「新世界から」、チャコフスキーピアノ協奏曲第1番(ピアノ:小山実稚恵)(長野県伊那文化会館)

2021-06-01 19:34:30 | クラシック演奏会

長野県伊那文化会館リニューアルオープン記念で、NHK交響楽団伊那公演が5月30日(日)にあったので、出かけてきました。

   

(出 演)

指揮:秋山和慶
ピアノ:小山実稚恵
管弦楽:NHK交響楽団

秋山和慶さんは、1941年生まれ、故斎藤秀雄のもとで指揮法を修め、1963年に桐朋学園大学を卒業。1964年に東京交響楽団を指揮してデビュー。バンクーバー響音楽監督(現在桂冠指揮者)、シラキュース響音楽監督などを歴任。現在、中部フィル芸術監督、東京交響楽団桂冠指揮者など多くの任にある。小山実稚恵さんは、チャイコフスキーコンクール、ショパンコンクールに入賞以来、コンチェルト、リサイタルなど第一線で活躍し続けている。CDは、これまでソニーから31枚がリリースされ、6月にはベートーヴェン「ピアノソナタ第30、31、32番」がリリース予定。

(曲 目)

チャイコフスキー / 歌劇「エフゲーニ・オネーギン」から「ポロネーズ」
チャイコフスキー / ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
ショパン / 子犬のワルツ (小山実稚恵さんのアンコール曲)

〈休 憩〉

ドヴォルザーク / 交響曲第9番 ホ短調  作品95「新世界から」
ドヴォルザーク / スラヴ舞曲 ホ短調  作品72-2 (オーケストラアンコール曲)

(感 想)

素晴らしい演奏会で、感激しました。最初の「ポロネーズ」から、最高のアンサンブルを聴いている気がして、最後までうっとりと聴き続けていました。ホールがリニューアルされて、音響もよくなっていたことも寄与したのかもしれません。

チャイフスキーのピアノ協奏曲第1番では、小山さんのピアノが、明瞭、明晰な音で奏でられ、そのまま客席まで届いてきていました。アルペジオの一音一音まで表情が付けられて弾いていて、惹き込まれる演奏でした。迫力も、もちろんありましたが、テンポが中庸で、それも僕の好みでした。

秋山さんの指揮ですが、ドヴォルザークの「新世界から」では、しっかりと歌わせ、各セクションの音も揃えられて、音楽が自然に流れているようでした。イングリッシュホルンをはじめ木管のソロもよく、弦の響きも含め、さすがにN響です。コンサートマスターは、篠崎史紀さん。

   

チラシの裏面