安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アート・ファーマー「ART」と上田市の「ヴァシランドコーヒー」の話題

2021-06-10 20:10:05 | トランペット・トロンボーン

上田駅近くに、一昨年オープンした「VACILANDO COFFEE」に初めて寄りました。ブックマークしているLivedoorブログ「雨の日だからジャズでも聴こう」の中の記事(その記事へのリンク)で知ったお店です。濃い目で美味しく、僕の好みにあった味わい深いコーヒーでした。味わい深いアルバムです。

ART FARMER (アート・ファーマー)
ART (ARGO 1960年録音)

   

アート・ファーマー(tp, flh  1928~1999年)のアルバムの中で、最も好きなものが本作です。学生時代に、レコード(国内盤)を買い、選曲の良さと、ファーマーの巧みなアドリブに惹かれて以来、聴き続けてきました。ところが、最近、SHM-CDを購入したところ、音質が良くてびっくりし、繰り返し聴いています。

メンバーは、アート・ファーマー(tp)、トミー・フラナガン(p)、トミー・ウィリアムス(b)、アルバート・ヒース(ds)。もっているレコードと比較し、このCDでは特にベースとドラムスの再現が改善され、トミー・ウィリアムス(b)が素晴らしい演奏をしていることに気づき、一段とよい作品だと感激しています。

曲は次のとおり。

1  So Beat’s My Heart For You (Tom Waring)
2  Goodbye Old Girl (Jerry Ross)
3  Who Cares (George Gershwin)
4  Out of The Past (Benny Golson)
5  Younger Than Springtime (Richard Rodgers)
6  The Best Thing For You Is Me (Irving Berlin)
7  I'm A Fool To Want You (Jack Wolf)
8  That Ole Devil Called Love (Doris Fisher)
「I'm A Fool To Want You」などバラードの名曲を選曲しています。ベニー・ゴルソンの「Out of The Past」とアーヴィング・バーリンの「The Best Thing For You Is Me」は、少し早いテンポです。

学生時代に買った日本盤レコードでずっと聴いていたのですが、最近、SHM-CDを購入し、聴いたところ、まず「So Beats My Heart For You」で、トミー・ウィリアムス(b)の明瞭かつ力強いサウンドにたまげ、「Out Of The Past」における彼のホーンライクなベースプレイも素晴らしく、今までファーマー(p)やフラナガン(p)のソロに痺れてきましたが、リズム陣も含めて、名盤度が僕の中で一段と上がりました。「Goodbye Old Girl」や「Younger Than Springtime」などなど、味わい深い演奏ばかりです。

   

購入したCDです。帯付きでスキャンしてみました。

【VACILANDO COFFEE(ヴァシランドコーヒー)】

住所:長野県上田市中央2-6-5
電話:050-5375-9149
ホームページ:VACILANDO COFFEE(ヴァシランドコーヒー) (vacilando-coffee.com)

外観

店内。内装は木質系で、落ち着いています。

自家焙煎のコーヒー専門店ですが、食べるものもあります。

ブレンドコーヒーとケークオフリュイを注文。

このコーヒーは、なかなかよいです。雑味が全くなく、滑らかな舌触りで、濃い目の味も好みです。

これは、パウンドケーキのような感じですが、フルーツなどが練り込まれています。結構ボリュームがありました。また、出かけます。


鳥居峠から四阿山登山(3)【山頂~嬬恋清水~古永井分岐~上州古道~林道終点】

2021-06-09 19:31:15 | 登山・ハイキング

鳥居峠から四阿山登山の3回目で最終です。今回は、下山の様子になりますが、途中、嬬恋清水へ往復し、古永井分岐からは上りと異なる上州古道ルートを歩き、復路も変化のある楽しいものになりました。行程を再掲します。

【行 程】

(上り)鳥居峠林道終点ロータリー(1,580m)7:21 → 的岩(1,770m)7:50ー58(見学) → 古永井分岐(2,040m)9:02ー16(休憩) → 嬬恋清水分岐(2,200m)10:13 → 四阿山山頂(2,354m)10:43

(下り)四阿山山頂 11:38 → 嬬恋清水分岐 12:00ー12:20(往復と見学)→ 古永井分岐 12:58  → 花童子の宮跡(1,740m)13:36 → 鳥居峠林道終点ロータリー 14:06

【四阿山山頂~嬬恋清水往復】

少し下がり、木道を歩いています。空に少し雲が出てきましたが、よいお天気です。

鳥居峠への分岐。左折します。

左手が開けてきます。

嬬恋清水分岐に到着。

谷に向かい100m下ったところに嬬恋清水があります。

嬬恋清水は、標高2,179mにある関東最高地点の湧水だそうです。古くは、「四阿山信仰の山の冷水」として崇められ、この地で修行した山伏や修験者を支えた命の水、別名「熊野清水」ともいわれていたそうです。

こんこんと水が湧き出ています。口に含んでみたところ、ひんやりとした癖のない柔らかな水でした。

登山道に戻ります。

【嬬恋清水分岐~古永井分岐】

コメツガなどの針葉樹の森を歩いています。

ややガレ場といっていい地点に出てきました。この地点に、休憩用のベンチがあります。

小さな白い花が咲いていました。

もうじき古永井分岐です。

コミヤマカタバミ

古永井分岐の東屋が見えてきました。

ここで左折します。往路は、右の方から上ってきました。

岩の横を通る場所があります。

穏やかな道です。

こちらのルート上には、祠がいくつも残されています。

笹が刈ってあって、登山道は手入れがされています。

レンゲツツジ。このあたりにたくさんありましたが、まだ蕾がほとんどでした。1~2週間で満開でしょうか。

レンゲツツジ

花童子の宮跡に出てきました。

石碑があります。花童子の宮跡は、四阿山が山岳信仰の山として盛んだった頃の修験道の名残だそうです。

一帯は比較的平らで、開けた場所です。

東屋が整備されています。

花童子の宮跡を過ぎて、木道を下りていいます。

白樺とツツジ(多分、ムラサキヤシオツツジ)のコラボの場所がありました。花の名前はAさんに教えて頂きました。

ムラサキヤシオツツジ

しばらく行くと、東屋がありました。

「鳥居峠」と書いてある標柱があります。ここを右へカーブして進みます。

白樺の天然林の中を通ります。

カラマツの人工林。さすがの国有林で、手入れが行き届いています。もうすぐ駐車場です。

鳥居林道終点ロータリーに到着。上州古道もよいルートでした。天気に恵まれた素晴らしい山行になりました。


鳥居峠から四阿山登山(2)【古永井分岐~嬬恋清水分岐~山頂、山頂からの景色】

2021-06-08 19:31:31 | 登山・ハイキング

鳥居峠から四阿山登山の2回目です。古永井分岐から嬬恋清水分岐を経て、山頂までの様子を記載します。山頂手前で、菅平牧場やあずまや高原から来ている道に合流しますが、そちらからは、ぞくぞくと登山者が上がってきていました。行程を再掲します。

【行 程】

(上り)鳥居峠林道終点ロータリー(1,580m)7:21 → 的岩(1,770m)7:50ー58(見学) → 古永井分岐(2,040m)9:02ー16(休憩) → 嬬恋清水分岐(2,200m)10:13 → 四阿山山頂(2,354m)10:43

(下り)四阿山山頂 11:38 → 嬬恋清水分岐 12:00ー12:20(往復と見学)→ 古永井分岐 12:58  → 花童子の宮跡(1,740m)13:36 → 鳥居峠林道終点ロータリー 14:06

【古永井分岐~嬬恋清水分岐】

古永井分岐には、あずまやがあります。

かりんとう饅頭食べました。このごろ気に入って、山に持って行っています。

古永井分岐を山頂目指して出発。

オオカメノキ

行く手には、こんもりした山が見えますが、あれは越えていきます。

鞍部に出てきました。

少し岩があって、いくらか高山気分です。

道の脇には祠があって、山岳信仰の歴史を感じました。

ベンチがあって休憩できるようになっている場所です。3人の方が休んでいました。振り返って登ってきた方向を撮っています。

山桜でしょうか。

しばらく進むと、階段が整備されています。いったん下がります。

上っていきます。

山頂が見えてきました。

右手は開けていて、山と山の間に、富士山が見えたので撮影。

わずかですが、雪が残っていました。

嬬恋清水の分岐に到着。山頂まで、あと1kmです。嬬恋清水には、復路で寄ります。

【嬬恋清水分岐~山頂】

花。名前は不明。→追記、「ショウジョウバカマ」 (Coffee Windsさんに教えて頂きました。)

階段を上っています。山頂まで、あと0.3kmの表示。

合流地点が近づきました。

菅平牧場からきている道とここで合流します。右手に折れてしばらくすると山頂です。

山頂手前の上り。

【山頂の様子、山頂からの景色】

山頂の少し手前にある祠。群馬県側の水の流れを見守っているので、西宮または上州向き社といわれるそうです。水分神が祀られています。

祠の手前には花。ミヤマキンバイだと思います。時季的に早いような気がしますが。

山頂へ進みます。

山頂です。奥の祠は、長野県側の水の流れを見守っているので東宮または信州向き社といわれます。こちらも白山権現として讃えられる水分神が祀られています。

   

山頂の標識。

Aさんがコンロを持ってきてくれました。コーヒータイムです。

山で飲むコーヒーは格別です。

キアゲハ。山頂で縄張りを作る蝶です。

長野県方面を撮影。

嬬恋村から浅間山。雲があり、よく見えていません。

山頂から、根子岳を入れて北アルプス白馬方面を撮りました。

信越県境の左から、黒姫山、焼山、火打山、妙高山。拡大しています。

山頂から北方向です。ごく小さくですが、中央奥に岩菅山や横手山が見えます。右にいくと、谷川岳などがあるはずです。

(3)に続きます。(3)では下山の様子を記します。嬬恋清水に寄り、古永井分岐で左に進み、上州古道を下りてきます。引き続きご覧いただければ幸いです。


鳥居峠から四阿山(標高2,354m)登山(1)【登山口~的岩~古永井分岐、シャクナゲ、浅間山方面景色】

2021-06-07 19:34:24 | 登山・ハイキング

6月5日(土)にAさんと鳥居峠から四阿山(標高2,354m)へ登りました。鳥居峠からは初めてだったのですが、天気もよく展望に恵まれ、花も咲いていて、素晴らしいコースでした。

歩行時間は、上り約3時間、下り約2時間10分で計5時間10分でした。的岩、嬬恋清水に寄り、シャクナゲなどの花や浅間山をはじめ山々も観ることができ、写真をたくさん撮った楽しい山行でした。

【行 程】

(上り)鳥居峠林道終点ロータリー(1,580m)7:21 → 的岩(1,770m)7:50ー58(見学) → 古永井分岐(2,040m)9:02ー16(休憩) → 嬬恋清水分岐(2,200m)10:13 → 四阿山山頂(2,354m)10:43

(下り)四阿山山頂 11:38 → 嬬恋清水分岐 12:00ー12:20(往復と見学)→ 古永井分岐 12:58  → 花童子の宮跡(1,740m)13:36 → 鳥居峠林道終点ロータリー 14:06

【鳥居峠林道終点ロータリー(登山口)~的岩分岐】

林道終点ロータリーです。登山ポストに計画書を投函して出発。

まずは小さな沢に沿って進みます。前日雨が降ったのですが、水は流れていませんでした。

しばらくすると、沢からそれて、緩やかな傾斜を上っていきます。

白樺があり、高原の散策路を歩いているような、清々しい気分の道です。

尾根が見えてきて、そろそろ的岩です。

的岩分岐に到着。左に行けば、すぐ的岩です。

【的岩】

国の天然記念物に指定され、源頼朝の伝説が残ります。地中深くのマグマが冷えて固まってできた柱状節理が露出したもので、長さ200m、高さ20mに達するそうです。一帯は天狗の露地と言われ、的岩は、信州では「屏風岩」と呼ばれているようです。

大きくて迫力があります。もう少し離れることができれば、全体が写せると思うのですが、地形的に無理そうでした。

向かって右側の端の方です。大きな岩が重なっていて驚きました。

【的岩~古永井分岐】

的岩分岐を右に折れて進んでいます。

登山道脇には花も観られます。マイズルソウがありました。

尾根を上っています。右手、南の方向が開けて展望がききます。

雲海と浅間山

湯の丸山など。

右端に蓼科山がちょこっと顔を出しています。

スミレでしょうか。

樹林帯に入っていきます。

コメツガの原生林の中を歩きます。

幅が広いですが、ロープが張ってあるので、迷うことはありません。

石楠花がたくさんあって驚きました。

白色に近い花。

濃い色の石楠花(シャクナゲ)です。

アップで石楠花。

森の中も歩きやすい道です。

樹林帯を通過して展望が開ける場所を歩いています。このコースは本当に変化に富んでいます。

ここまで上ると、浅間山の麓の嬬恋村がよく見えてきます。

穏やかな道が続きます。

イワカガミがありました。実物はかなり小さいです。

古永井分岐の手前あたりになると、北アルプス方面もよく見えてきます。

白馬三山が見えていると思います。

安曇野市からいつも見ている常念岳は、つい探してしまいます。真ん中あたりが多分そうだと思います。

古永井分岐手前です。岩もありますが、広場のようになって開けています。

(2)へ続きます。(2)では、古永井分岐から山頂まで、山頂の様子などを掲載する予定です。引き続きご覧いただければ幸いです。


デイブ・ブルーベック「BRAVO! BRUBECK!」と大町市中山高原の「農園カフェ ラビット」の話題

2021-06-06 19:32:19 | ピアノ

大町市経由で安曇野市へ行きましたが、途中、「農園カフェ ラビット」がオープンしていたので、寄りました。ラビットは長期休業をしていたので、入れずにいたのですが、今回初めて訪れることができました。山賊焼きをいただきましたが、とても柔らかくて美味しかった。メキシコを訪れた際のライブ録音。

DAVE BRUBECK (デイブ・ブルーベック)
BRAVO!  BRUBECK! (COLUMBIA  1967年録音)

   

人気ピアニストのデイブ・ブルーベック(1920~2012年)は、「Blue Rondo a La Turk」や「The Duke」、「In Your Own Sweet Way」といった有名曲を作っていますが、本作に収録された「Nosgalgia De Mexico」(ノスタルジア・デ・メキシコ)は、美川憲一が歌った「さそり座の女」に似たところがあり面白い。

メンバーは、デイブ・ブルーベック(p)、ポール・デスモンド(as)、ジーン・ライト(b)、ジョー・モレロ(ds)、サルバドール・”ラビト”・アグエロス(Bongos, Congas)、ベンハミン・”チャミン”・コレア(g)。アグエロスとコレアは、公演地メキシコのミュージシャン。

曲は次のとおり。

1  Introduction
2  Cielito Lindo (Traditional, Arr. D.Brubeck)
3  La Paloma Azul (Traditional. Arr.D.Brubck)
4  Sobre Las Olas(Over The Waves)(J.Rosas, Arr.D.Brubeck)
5  Besame Mucho (C. Velazquez)
6  Nostalgia De Mexico (D. Brubeck)
7  Poinciana (N.Simon, B.Bernier)
8  Alia En Ei Rancho Grande (E.D.Uranga)
9  Frenesi (A.Dominguez)
10  Esrelliita (M.Ponce)
11  La Bamba (Traditional, Arr. D.Brubeck)
ラテンの名曲が取り上げられています。「Besame Much」(ベサメ・ムーチョ)や「Estrellita」(エストレリータ)、「La Bamba」(ラ・バンバ)あたりは日本でも馴染まれていると思います。

デイブ・ブルーベック・カルテットが1967年にメキシコにツァーに行き、そこでライブ録音されたものです。ラテンの名曲を取り上げ、現地のギターとボンゴ・コンガのミュージシャンを加えています。ポール・デスモンド(as)とともに、ベンハミン・"チャミン”・コレア(g)をフーチャーするなどイベントらしい趣向で盛り上げ、「Besame Much」、「Alla En El Rancho Grande」など楽しめます。ブルーベックのオリジナル曲「Nostalgia De Mexio」は、「さそり座の女」のはじめの方のメロディに似ていて面白いので、YouTube貼り付けてみました。

【Nostalgia De Mexico YouTube】

Dave Brubeck Quartet - Nostalgia de Mexico - YouTube

【さそり座の女 YouTube】

さそり座の女 美川憲一 - YouTube

【農園カフェ ラビット】

住所:長野県大町市大町8295-48  中山高原
電話:0261-85-2120
ホームページ:農園カフェ ラビット【公式HP】 (cafe-rabbit.com)

奧の高い位置から、背景に北アルプス入れて写真撮りました。右に見える建物が「ラビット」です。中山高原は、菜の花やそばの花のシーズンには賑わいます。今は静かでした。

天気は今一つですが、鹿島槍ヶ岳など見えています。

丘の上から「農園カフェ ラビット」。

撮影が行われていました。ウエディングの様子を撮影していて、多分、雑誌などに用いるのでしょうか

カウンター席に腰かけました。外がよく見えます。外のテラス席が人気があるようでした。注文は、「本日のランチ」で、メインは山賊焼きです。

前菜。左から、わらびのおひたし、鹿肉のしぐれ煮、かぶの漬物。写真取り忘れましたが、この他にスープ(ミネストローネ)もきました。

ごはんと山賊焼き。山賊焼きは、鶏肉を揚げたものです。

柔らかくてなかなかいけます。久しぶりに山賊焼きを食べましたが、美味しくいただきました。

下の方から農園カフェ ラビット。