出不精

　弁護士には、サラリーマンと同じく、出不精と出ずっぱりの２つに大別されるように思う。
　事務所を構えている場所によって両者が区別できることもある。例えば、裁判所の近く、東京で言うと千代田区などに事務所があれば、おそらくそれは移動時間を短縮するためであって、「出不精」であるとの推定が働く。対して、渋谷・新宿・池袋などのターミナル都市に事務所を構えていれば、それはお客さんの交通の便を考慮したものであって、むしろ出張が多いのではないかと考えられる。
　とはいえ、弁護士の仕事でもっとも長い時間を要するのは書面作成であるから、「出ずっぱり」なだけでは商売あがったりとなる。このため、休日に書面を作成すべく仕事を持ち帰る弁護士が多いわけだ。