「滞留」しない

　景気が悪くても犯罪は起こる。というわけで、今の時代、刑事事件は弁護士にとって重要な仕事と言える。
　ところで、バーディーが国選の「滞留事件」を受任しなくなって１年近くになる。その理由はいろいろあれど、結局のところ、弁護士の数が増えて、国選であっても滞留する事件は激減したことが最大の理由だ。
　何しろ、「優先指名権」を持った人でも毎日５人くらいいるわけであり、その人たちが受任できない事件、つまりいわゆる滞留事件の数はおそらく極めて少ないはずである。
　これも、法曹人口拡大の一つの結果だろう。